第7話 仕込み
すいません。間違えて投稿してしまいました。こちらは大丈夫です。
あと一話上げます。
今まで何回も言ったが今回も言わせてもらう。
今日は俺の11歳の誕生日だ。今日まで俺は我が家の伝統に乗っ取り誕生日の度に父さんと組手をしていた。勝率は勝ったり負けたりだ。(5歳の時に勝ったせいで父さんがフェイントとかを使い対人戦が少ない俺を苦しめたから)
みんなある理由により今年の誕生日の組手より来年の誕生日の組手のほうが重要だと思っているが俺にとっては違う。今年のほうが遥かに重要と言ってもいいかもしれない。
まず何故来年のほうが重要だと思っているかというと俺は今11歳だが13歳になったら王都にある学校アライアンスに入学しなければならない。そして来年12歳の誕生日の組手ではある重要なことを決める。それはメイドをアライアンスについていかせるかどうか。今までは家の中だけだったから剣術のみで一回父さんに勝つだけで良かったが今度は家の外のアライアンスである。何が起きるかわからない。そのためアライアンスに入学する前の年に今度は本気の本気(父さんは剣魔術も使う)で組手をするのだ。そのためみんな来年の誕生日のほうが重要だと思っている。
ではなんで俺が今年も重要だと思っているのか。それは俺が今回の組手で来年のための仕込みをするためだ。仕込みが出来れば勝敗は関係ない。まあ勝つに越したことはないのだが。
そんなわけで俺は今5歳の時に劣らないやる気で父さんと向き合っている。
「では時間も来たことだし始めるとしよう。」
「はい父さん。」
今までの組手でだいぶフェイントにもなれた。それに今回は最悪勝たなくてもいい。父さんを苦しめればいいだけだ。
「では、行きます!!」
言うやいなや先手必勝とばかりに突っ込む。そして下から棒を払い上げる。父さんはその攻撃を難なく捌くと俺に切りかかってくる。
それを棒の端で斜め下に叩くようにずらすと反対側の端がその動きに連動してまた下から払い上げるように迫ってくる。それをバックスッテプでかわす父さんを追うように棒で勢い良く突く。この攻撃はかわせないと思ったのか棒を剣で横に弾く。弾かれた俺はその勢いに逆らわず無理に戻すのではなく迂回するように棒を上にあげそこから降り下ろす。直前で気づいた父さんは威力を殺すため敢えて俺に突っ込む。が直撃。
少しダメージをおう。父さんが一瞬怯んでいる間に俺は一回離れる。
(雲仙流 月の型 弧月、花月、幻月)
さっきやった技の名前だ。この3つの月の型は連続して出すことにより隙がすくない優秀な技になる。事実さっき父さんは俺に反撃できなかった。
しかし勝負は始まったばかりである。まだ仕込みも完璧でないのだから油断はできない。そして俺と父さんはまた打ち合いを始めた。
結果から言うと勝負には負けた。父さんがバックステップのフェイント出してきて追撃しようとしたところをやられた。そもそもなんだよバックステップのフェイントって。身体能力では俺が勝っているのだが経験の差はどうにもしがたい。
しかし仕込みは終えた。これで来年はちょっとは有利になる....はずである。まあ信じようじゃないか。
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