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第50話 再会パーティー

百万PV達成しました!!!本当はもう少し前から達成していたのですが最近気づきました。書かれる感想も多くなってきて非常にうれしいです。これからもお願いします!!


長くなったので切りました。次の話は回想です。

「あ、あっさりやられたのニャ」


 勝負が終わったあとイルがえらく落ち込んでしまった。


「あれだけ頑張ったのに」


 落ち込んでいる理由は簡単で俺が二人にあっさりと勝ってしまったからだ。


「いや別にあっさりじゃないぞ。作戦がうまくいっただけでもし失敗してたらむしろやられてたかもしれないし」


 俺が必死でとりなそうとする。


「嘘ニャ。エドは気を使って言ってるだけニャ」


 イルは結構落ち込んでしまい中々機嫌を治してくれない。そしてリレスのほうはというと、


「・・・負けた」


 そう一言言ったきり黙っているが大分落ち込んでいるようだ。

 

 俺がどうすればいいかと思っていると、


「二人とも落ち込まない。さっきの試合はエドさんが言ったとおり作戦がうまくいったからあっさり負けたように見えますけど、結構ギリギリだったんですよ。ねえ、エドさん」


 レインさんから助け舟が出る。


「そうだぞ二人とも。例えば俺がリレスの魔法を無効化するのが効かなかったらジリ貧で負けてただろうし」


 俺はすかさずその助け舟に乗った。


「私の魔法は一体どうやって無効化されたの?」


 リレスが思い出したように聞いてきた。


「ああ、それは後で教えてやるよ。この後料理屋で再会パーティーやるつもりだったし」


 俺のこの発言に飛びついたのはイルだった。


「パーティー?」


「ああそうだぞ。おいしい料理とかも沢山出るかなら。店を貸しきりにしてあるから頼み放題、食べ放題だぞ」


「おいしい料理!」


 よし!イルも立ち直ったようだ。俺が内心で喜んでいると、


「まあエドの作戦に嵌ったのは二人が未熟だからなんだがな」


 最後にサニーさんに船から引きずりおろされた。



「というわけでイルとリレスとの再会を祝って乾杯!」


「乾杯!」


 俺が音頭をとって乾杯をする。集まったメンバーは俺、ジュラ、リレス、イル、リレスと同じ部屋のリリィさん、そして何故か神前。


「なんでお前がいるんだよ」


「いやー僕こういうパーティーって大好きなんだよね。なんかワクワクしない?」


「お前がいる理由になってないぞ」


「まあまあそういわないで。他の人も特に何も言わないし」


「それなら別にいいけど」


 折角男俺一人のハーレムだと思ったのに。まあリリィさんがいる時点でハーレム要因は二人減るんだが。ちなみに減る二人というのは一人はリリィさん。そしてもう一人は、


「キャー!久しぶりのリレスちゃんだ!!もう二年間もどこに行ってたのよ」


「修行に行ってた」


「心配したでしょー。一言言ってから出て行ってよね」


「言ったらリリィは行かせてくれなかった」


「そんなことないわよ。ただ荷物の中に潜むだけよ」


「もっと悪い」


 リレスである。これでリリィさんと会うのは二度目だ。一度目はろくに会話も出来ずに消えてしまった。今リリィさんは俺とリレスの間に座っている。ちょうど俺とリレスの壁になる感じだ。ウォール・リリィか。壊しがいがあるぜ。


「ごめんねーリレスちゃん。本当ならもっといっぱい一緒にいたりお話したり頭撫でたりしたいんだけどこの後人と会う約束があるの。だからそろそろお暇させてもらうね」


「ん。わかった」


「じゃーねー。本当にごめんね。今度埋め合わせはするから」


 彼女はその後みんなに挨拶をしてから出て行った。


「なあ。彼女って一体何者なんだ」


「彼女ですか?一言で言うと・・・敵に回すと一番恐ろしい人ですね」


 期待していた答えとは違ったがその返事に思わず繰り返してしまう。


「一番恐ろしい人?」


「ええ。私でもそう思います」


「・・・リリィさんって何者なんだよ」


 あのジュラにこうまで言わせるとは。


「エドさっきの話の続き」


 リリィさんに解放されたリレスが俺のところに来た。まあさっきからやたらウズウズしてたもんな。


「なんで魔法が消えたか、だっけ?」


「そう」


「リレスは魔法を発動するには発動したい魔法をイメージするってのはもう習っただろ」


「ん」


「無詠唱とかは魔法のイメージを強くすると使えるようになるってのも習ったよな?」


「ん」


「つまりイメージがちゃんと出来てないと魔法は発動できないわけど。んでさっきリレスにやった技はそのイメージを崩してやったんだ」


「イメージを崩す?」


「そう。魔法を使う瞬間頭の中に雑音(ノイズ)みたいのがこなかったか?」


「きた」


「そのせいで発動できなくなっただろ?」


「うん」


「俺がやったのはその雑音(ノイズ)を送ることなんだよ」


雑音(ノイズ)を送る?人の頭の中に?一体どうやったの?」


 珍しくリレスが饒舌だ。きっと知識欲を刺激されたんだろ。


「話すと長くなるんだけどな」


 そして俺はリレスに悪夢霊(ナイトメアゴースト)を倒した経緯について話始めた。


 ちなみにその頃イルは神前と大食い競争を、ジュラはその審判をやっていた。


感想待ってます。

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