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第48話 再会の日

ついに再会の時!!

「到着!」


前回の二の轍を踏まないように余裕を持って来ることが出来た。どれくらい余裕だったかというと途中の露店で焼き鳥を買えたくらい余裕だった。


「二人ともどれくらい変わってるのかな?」


二年も会っていなかったのだ。待ち時間に妄想をしてしまうのは仕方がないことだろう。


(やっぱり胸とか大きくなってのかな。)


成長したイルとリレスを創造、違う!想像していると声が掛けられた。


「今回は速いんですね。」


声を掛けてきたのはジュラだった。


「当たり前だろ。ていうかお前はいつからいたんだよ。」


「到着のあたりからです。」


「最初からじゃん!!」


いるならそう言ってほしい。


会話が途切れる。


「これ食べるか?」


「いただきます。」


少し気まずくなった俺は両手に一本ずつ持っていた焼き鳥のうち一本をジュラにあげる。


「ありがたく食べろよ。これ意外と高いんだからな。」


そう言って俺は残りの焼き鳥を食べようとした瞬間!またしても声が掛けられた。


「エドーー!!」


声の方を見ると何かが凄い勢いで走ってきていた。


「イルさんのようですよ。」


「本当だ。」


空間把握を使って確認すると確かにイルだった。二年前とは微妙に変わっているが面影はしっかりと残っている。


きっとイルは久しぶりの再会に感動して俺に抱き付きたいのだろう。


自己完結した俺はイルに向かって両腕を開く。


「さあ来いイル!」


俺のその声を聞いたイルがますます走る速度を上げる。そして・・・


「え?」


イルはまったく速度を落とさずに俺を横切る。そしてイルが通り過ぎると何故か手の中の焼き鳥が消えていた。


「速い!?」


俺はイルが途中で方向転換したり止まったりしても抱き付けるように構えていたのだが反応できなかった。もちろん本気で構えていたわけじゃないがそれだけでイルがどれだけ強くなったかが分かる。


「お久しぶりですイルさん。」


ジュラがニコニコ笑いながら話かける。


「久しぶりニャエド、ジュラ!」


「おう久しぶりだな。それにしてもなんであんな走ってたんだよ。」


「なんか焼き鳥の匂いがして我慢出来なかったのニャ。」


鼻よすぎじゃないか!?


「リレスはどこにいるんだ?」


「すぐに来ると思うのニャ。あ、来たのニャ」


イルがそう言って自分が来た方向を指さす。イルが指さした方向を見るといつの間にかリレスと二人の師匠がいた。


「おーい!久しぶりー!!。」


まだ少し離れていたが久しぶりに会えたことでテンションが高くなって叫んでしまった。


「ん。久しぶり。」


「うお!?」


耳元でリレスの声がする。本人はまだ離れているのにだ。おそらく風魔法で声を飛ばしたのだろうが驚く程の精度だ。これだけでリレスが成長したことが分かるのだが直ぐに俺はより分かりやすく実感する。


「えっ!?」


近くまで来たリレスを見て驚く。驚いたのは別にリレスの容姿が二年前の14歳の時と変わってないからではなくーそれも驚いたがーリレスの魔力の質が非常に高かったからだ。簡単に言うとリレスの魔力が濃くなっている。


「リレス・・・お前強くなったみたいだな。」


「ん。当然。」


「二年間みっちりやりましたから。」


「久しぶりですレインさん。サニーさん。」


「お久しぶりです。」


「うむ。久しいな。」


俺は二人と再会して気になったことを早速聞くことにした。


「それで今二人はどれくらいの実力ですか?」


「大体Cランクくらいの実力だな。」


「一人ではね。」


気になる言葉が入っていた。


「一人では?」


「うむ。二人での戦い方も叩き込んだ。なので二人で戦う時はBランクくらいはあると思うぞ。」


「それは・・・凄いですね。」


二年でそこまで実力を上げたのか。凄いな。一体どれだけの修行をしたのだろうか。


「気になるか?」


「はい。」


二人に才能があったというのもあるかもしれないがそれを考えても異例の速度だろう。よっぽど覚悟と師匠がよかったのだと思う。後学の為に聞いておきたい。


「なら早速確かめてみるとするか。」


「え?何をですか。」


会話の展開が読めずに聞く。


「何をって・・・イルとリレスの実力にきまっているだろう。さっきお前も気になるって言ったではないか。」


確かに気になると言いはしたがそれは実力ではなく修行方法なのだが。断ろうとも思ったがいい機会なので戦って見ることにする。


「じゃあお願いします。」


「うむ。おい二人とも!」


サニーさんが二人を呼ぶのを聞きながら俺は二人が一体どれくらい強くなっているのか楽しみだと思った。そしてまた思うのだった。直ぐに戦って確かめる案を出したサニーさんはやっぱり脳筋だと。





キリがいいようにここで切りました。


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