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閑話 レイン先生と一緒? 

今回の話は裏設定のようなものです。読まなくても大丈夫です。またリレスがこの話ではよく喋っていて微妙にキャラが変わっています。こうするしかなかったのですが嫌な人は登場人物を置き換えて読むか飛ばしてください。

「では第一回魔法講義を始めます。」


「お願いします。」


「先ずは基本的なことから始めましょう。リレスさんはどうやって魔法を発動しているのかわかりますか?」


「大気中にある魔力と体内にある魔力を混ぜて呪文を発動キーとして発動しています。」


「はい正解です。」


レインはどこからか教鞭を取り出すと空中に絵を描いていく。


「私はいま何もない空中に絵を描いていますがどうやっているかわかりますか?」


「色をつけた魔力を教鞭の先から出しているんだと思います。」


「はい正解です。」


完成した絵は外の魔力と体内の魔力を混ぜて魔法を発動している魔法使いだった。


「では魔力切れとはどんな現象ですか?」


「自分の中の魔力がなくなったせいで魔法を発動できなくなった状態のことです。」


「はいこれも正解です。」


言いながらそれも絵にしていく。


「何で大気中に魔力があるかわかりますか?」


「昔の人々が魔法を使っていたら魔力が大気中に浸透したからです。」


「ということは昔は大気中に魔力はなかったということですね。」


「・・・はい。」


リレスの返答に間があったのは今までそんなこと考えたことがなかったからだ。


「ここで問題です。大気中に魔力がなかった昔の人はどうやって魔法を使っていたのでしょうか?」


「・・・魔力が宿っている鉱石などを使った?」


「残念違います。他には何かありますか?」


「・・・自分の魔力だけで発動していた?」


「はい、正解です。」


そう言ってまた空中に絵を描いていく。


「昔の人たちは体内にある魔力だけで魔法を発動できたんです。では何故今は大気中の魔力と合わせて発動しているのか。わかりますか?」


「何か利点があるからですか?」


「はいそうです。大気中の魔力と体内の魔力を混ぜるやり方だといくつか利点があります。」


今度は字を書きながら言う。


「一つ目は少ない魔力で多くの魔法を発動できることです。」


行を変えて書いていく。


「二つ目はこちらの方法のほうが簡単にできるんです。」


「じゃあ今混ぜる方法しか知られていないのはそちらのほうが簡単に出来たからですか?」


「はいそうです。多くの人が簡単にできたのでそれまでの方法は徐々に廃れていき現在では殆ど知られていません。文献も少ないですしね。」


そして二つを丸で囲むと、


「メリットがあるなら当然デメリットもあります。一つ目は威力が低くなること。百パーセント体内の魔力で魔法を発動したほうが威力は上がります。」


メリットの横に対比すように書く。


「二つ目は魔法を妨害する魔法や道具を使われると発動できなくなることです。魔法を妨害する魔法や道具は大気中の魔力に干渉するものが殆どです。なので混ぜる方法では魔法が発動できなくなってしまうんです。」


「先生はどちらの方法のほうがいいと思いますか?」


「私の場合は体内の魔力だけで魔法を発動する方法ですね。私は魔力量が多いので燃費はあまり考えなくいいんですよ。」


「先生は体内の魔力だけで魔法を発動できるんですか?」


「はいそうです。そしてあなたにも覚えてもらいます。」


「はい。」


「さて魔力についてはここまでです。次は呪文について教えていきます。」


「はい。」


「呪文は魔法を発動する上で非常に重要です。何故かわかりますか?」


「呪文は発動する魔法のイメージをより強くさせるからです。」


「そのとおりです。どれくらい重要かといいますと新しく出来た魔法の呪文を考える職業の人、通称呪文職人がいるくらいです。」


より明確にその魔法をイメージできるような呪文でなければならないのだ。非常に重要な職業である。


「無詠唱で魔法を発動できる人がいますね?あれはそれだけその魔法に確固としたイメージを持っているから出来ることです。呪文による補助を使わずに発動しなければいけませんから大変ですよ。その分発動までの時間は短くなりますし何を発動しようとしているのか相手はわからないという利点があります。」


「はい。」


「新しい魔法というのはどうやって作るかわかりますか?」


「・・・イメージでですか?」


答えになってないが正解である。


「はいそうです。魔法を作る方法は大きく二つにわかれます。一つ目の方法は理詰めで魔法を作るものです。最初にその魔法を使う目的から考えます。そしてその目的に一番適している形状や効果時間を決めていきます。二つ目はイメージが先にくるものです。形から先に考えることが多いです。考えた形状が何をするのに適しているのかを次に考えます。」


この点転生者や転移者は非常に有利である。何故なら前世で多くの漫画や小説で魔法などを見てきたのでイメージしやすいのだ。そのため転生・転移者の殆どは後者の方法で魔法を作り出す。またオリジナルの魔法というのは対人戦において非常に優秀な切り札になる。そのため人と戦う可能性がある魔法使いは大抵オリジナル魔法を持っている。余談だが神前の影龍はオリジナル魔法だ。もっともあれはロアッソのを真似したのだが。


「要するに魔法はイメージだということです。」


「はい。」


「貴方が学校などで教わっていた魔法は新しい魔法を作る職業、通称魔法学者が考えた魔法に呪文職人が呪文をつけた物を国が系統立てて教えているものです。プロが考えただけあって非常にイメージしやくなっています。」


因みにフリーの魔法学者や呪文職人が考えた魔法は国が買い取ることがある。その際多くの人がイメージしやすいというのも重要になってくる。もっとも威力が強すぎたりして禁呪指定される魔法もあるが。


「魔法の説明は以上です。これからやる修行では貴方にはイメージ力を高める修行を中心に行います。」


「はい。」


いつか書こうと思っていた設定が書けてよかったです。

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