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第41話 魔族襲来

なかなか更新できなくて申し訳ありません。


こないだ完結済みにしてしまうというミスをしてしまいましたが、そのミスをした日のアクセス数が跳ね上がりました。喜んでいいのでしょうか?

ドガン!!


観客席の後ろのほうから明らかに爆発音と思われる音が聞こえた。思わず勝負の手を止め振り返る。


「なんだ?ガス爆発・・・はこの世界にはないか」


「事故かなにかかな?」


神前も目をこらしている。まあ爆発があったのはリレスたちとは大分離れたところなので大丈夫だろうが・・・


俺と神前は落ち着いて会話しているが観客席はそうもいかない。まさに自分たちの後ろで爆発がしたのだ。当然パニックだ。しかし観客の中にいた大きなギルドのリーダーたちが押さえているのかギリギリでパニックにはなっていない。しかしそんな危うい均衡はあっさり崩された。


突然俺と神前の間の地面に穴があいた。そしてその中から誰かが飛び出してくる。


「ヒャッハー!!俺は第一突撃部隊所属十人長のヤムル様だ!!」


黒に近い藍色の肌に額に角、明らかに魔族の男だった。ヤムルとかいう魔族は神前を見ると、


「光栄に思え!!貴様の血を持って開戦の狼煙としてくれるわ!!」


なにそのセリフかっこいい。こんな雑魚そうな奴が言っていいセリフではないだろう。


俺がそんなアホなことを考えているとヤムルは神前にルパンジャンプで襲いかかった。しかし次の瞬間!!


ヤムルは細切れになっていた。俺は攻撃していないので神前が斬ったのだろうが・・・剣筋が速すぎて見えなかった。


神前は自分が殺したヤムルを見ると、


「興が冷めた。今日は帰ることにするよ。シャドウゲート」


最後のは魔法名だろう。神前は俺がなにか言う間もなく地面から出てきた影に体を覆われ、影がなくなった時には既にいなかった。転移系の魔法か?便利そうだな。


「リレスとイルのところに速く行こう」


あの二人にはジュラがついているので万が一もないと思うが、それでもさっさと向かう。


「エド!!」


「無事だった全員。」


「なにが起こってるの?」


「魔族が襲来した。さっきの爆発も魔族の仕業だろう」


「魔族ニャ!?」


「ああ。取りあえず二人ともついてこい」


ついてこいと言いつつ二人を担いでその場を離れる。もちろんジュラも一緒だ。


「ここら辺でいいだろう」


人気がなさそうな場所を見つけ出してそこに二人を降ろす。


「な、何なのニャ」


「どうしたの」


二人が聞いてくるが無視。黙って次の行動に移る。


「《守炎(シュエン)》」


二人を覆うように《守炎(シュエン)》を出す。


「どういうことなのニャ!!エド」


「聞いてくれ二人とも。俺とジュラは今から魔族たちと戦いにいく。」


「それなら私も行くのニャ!!」


「駄目だ。お前ら二人にそんな危険な真似はさせられない。」


「私たちだって戦える」


「そうなのニャ!!魔族くらいイチコロニャ!!」


なおも言い募る二人に対して俺は、


「頼む。お前ら二人はここで待っていてくれ。俺は・・・もうこれ以上仲間を失いたくないんだ。」


俺のその声に何かを感じ取ったのだろう。二人が静かになる。


俺は知る由もないがイルとリレスはジュラから聞いたエドの行動原理、エドの芯を思い出していた。


「安心しろ。俺は絶対に生きて戻ってくる。当然ジュラもだ。」


「勿論です。ですからイルさんとリレスさんはそこで待っていてください。」


「ジュラ念のため陣を張っておいてくれ」


「わかってます」


「よし。なら行くぞ」


これ以上無駄な問答をしない為にも魔族を叩きにいく。別にここで二人を守っていればいいと思うかもしれないがそれでは駄目なのだ。元凶を叩かない限り危険は去らない。それが当面のだとしても。




会場に戻ると酷い有様だった。観客席には魔族があふれている。幸い武大の真っ最中ということで腕に覚えがある人たちがたくさんいた。その人たちが中心となって一般人を逃がしたり魔族と戦ったりしている。


闘技場以外にも魔族はいるのかもしれないがまずはここからだ。


「どうしますか?」


「当然指揮官から叩く。」


一頭のライオンに率いられた百頭の羊は、一頭の羊に率いられた百頭のライオンの群れに勝つという言葉もあるしな。


「わかりました。」


「援護は頼むぞ」


「任せてください」



まずは他の魔族よりも偉そうな奴を探す。すると直ぐに見つかった。装備している鎧が周りにいる奴よりも豪華なので直ぐに分かる。


「じゃあ行くぜ」


俺はそう言うとその魔族に向かって駆け出した。もうジュラの気配は感じられない。《認識不可(レコンゼロ)》の本領発揮というところだろう。


変身魔法(チェンジフォーム)》モデル《銀狼(フェンリル)》速く指揮官を片付けるため《銀狼(フェンリル)》になる。防御のことは考えない。考える必要がない。


「一人目」


瞬時に指揮官まで辿り着くと伸ばした爪で喉を切り裂き殺す。念のため頭を凍らしておく。


「次」


現在位置から一番近い場所にいる指揮官のとこまでいく。


「二人目」


今度も同じ方法で殺す。


このままいけたらよかったのだが流石にそこまで甘くはなくまわりの魔族や他の指揮官が気付いた。


「そこに敵がいるぞ!!殺せ!!」


他のやつよりいち早く気付いた指揮官が俺を指差して叫ぶ。その指示に従い周りの魔族が俺に攻撃してくる。しかし俺は逃げもしなければ防御もしない。何故ならする必要がないから。


「ギャーーー!!」


俺に攻撃をしようとした魔族たちが叫び声を上げる。そいつらは武器を持っていた腕がきれいに斬られていた。そしてその直後体も細切れになっていく。勿論ジュラの仕業だ。鋼糸を使ったのだ。


しかしそんなことは魔族たちには分かりようもない。


俺はさっきを指示を出した指揮官を始末する。いよいよ本格的に俺の存在に気付いた魔族たちが俺に向けて攻撃してくる。近くの奴は武器で、遠くの奴らは魔法で攻撃してくる。しかしその全てが俺に当たる前に細切れになって消える。魔族には俺が何もしていないのに攻撃が消えたように見えただろう。


「化け物だ!!」


「ヤバイ俺たち殺されちまぞうぞ!!」


「お、おいあの白装束に銀髪・・・もしかして白夜叉じゃないのか」


「白夜叉!?馬鹿を言うなあいつは人間だ。生きてる筈ないだろうが!!」


「でもあの強さと格好は白夜叉としか・・・」


俺が白夜叉だという意見に反対した魔族を殺す。ここで俺が白夜叉ということになれば魔族は恐慌状態になるだろう。なんせ白夜叉は魔族にとって恐怖の代名詞だ。


「ひぃ!やっぱり白夜叉だ間違いない!!」


「敵う筈ねーよ!!白夜叉なんかに!!」


「お前ら落ち着け!!奴は白夜叉ではない!!奴はもうこの世にはいない!!」


指揮官が落ち着かせようと叫ぶ。しかしそんな行動は俺に次の標的の居場所を教えているようなものだ。


そうしてその指揮官も殺して次の獲物を探していると、


「静まれ!!!!!」


物凄い大声が戦場に響いた。思わず敵味方関係なく全員が動きを止める。


「白夜叉がいるというのは本当か!!!!!!」


そう大声で言いながら俺の前に一人の魔族が現れた。

突如現れた魔族の正体とは!?


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