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第39話 エド対神前

いろいろあって更新遅れました。すいません

「やあやあ久しぶり。エド君元気にしてたかな?」


「本当に久しぶりですね。十年ぶりくらいですか?」


「さあ。何万何億年と生きている僕にとっては一瞬にも満たないからね」


 スケールがでかいな。


「で、今日は一体どうしたんですか?一人はやっぱり寂しかったんですか?」


「だから僕にも友達くらいいるってば!!」


 友達といえば、


「俺が今いる世界に俺と同じような転生・転移者っているんですか?」


「もちろんいるよ」


「どれくらい?」


「・・・秘密かな。他の人にも話してないからね。だけど君には特別にあることを教えよう」


「あること?」


「うん。一つ目は転移者と転生者の違い。転生者は誰であれ歳をとって老いて死ぬ。けど転移者は望んだ人は不老にしてあるから。」


「つまり見た目は小学生なのに中身は高校生がいるってことですか?」


「まあそうだね」


 見た目には騙されないように気をつけよう。


「なんで俺にだけ教えてくれるんですか?」


「んー?」


 そこで神は考えるようなポーズをとると、


「君が僕がこの世界に転生・転移させた最初の人だからかな?つまり僕の友達一号だよ」


「それは嬉しくて涙が出ますね」


やっぱりボッチだったんじゃんか。


「そういえばもう一つの話は?」


「ああ、あれ。君は既に転生・転移者に一人・・・いや二人か。二人を見ているよ。」


「見ている?知り合いじゃないんですか?」


「これ以上はサービスできないからね。たとえ君がその人と親友でも見ているって言うよ。」


今まで俺が見た人間?だけどそれだと


「範囲大きすぎですよ?」


「君はその人を個人と認識してるから大丈夫。町ですれ違ったとかじゃないから」


「わかったりました」


 二人?一体だれだ?いや一人は分かってる。昨日の神崎神威だ。あと一人はだれだ?可能性としてはジュラか?


「まあ僕は久しぶりに君と話せて楽しかったよ。じゃーねー」


俺が何か言う前に強制的に意識が消える。





「武大二日目第一試合を飾るのはこの二人!!片や彗星のように現れいとも簡単にロアッソ選手を倒したカンザキ選手!!どこから来たのか、どんな戦法を使うのかは不明!!靴の色からコートから武器から髪の色から全てが黒色!!対する対戦相手は言わずと知れたエリオ家のエド選手!!弱冠十三歳にして夜叉の衣を継承。幼いながらもその容姿は将来有望確実!!玉の輿候補に狙っている女性はかなり多いでしょう。装備は白い夜叉の衣に銀髪とカンザキ選手とは正反対です。」


俺の紹介いらないの多いな。


「では試合開始!!」


俺が取りあえず様子を見ようとすると、


「エドだったか。お前にいいことを教えてやろう」


突如神崎が喋りだした。


「一回戦の戦いを見てお前は不思議に思ってるだろう。あのロアッソとかいうのに外傷がないのを。」


「カンザキ選手、試合開始直後なにやら呪文を唱えだしました!!そしてそれを驚愕の表情で見るエド選手!!」


呪文?いや違うこいつが今喋ってるのは・・・日本語だ。


「俺のこの刀にはある特殊な効果がある。それは相手の体だけじゃなく精神も斬ることだ。」


精神を斬る?


「簡単に言うと俺がお前の腕をこの刀で斬ったとする。だけど実際にはお前の腕は斬れない。ただしお前は自分の腕が斬られたのと同じ痛みを感じる。ちなみに致命傷を与えた場合は気絶する。」


なるほど前の試合のロアッソは精神だけを斬られて致命傷を負ったのか。


「もちろん気絶だけじゃなくて殺すことも出来るけどな。・・・ハズレか?俺は運がないな」


最後に小さく神崎はそう言うと刀を鞘から抜いて構えた。


「じゃあ・・・行くぞ!!」


そのセリフとともに俺のほうに走ってくる神崎。神崎のその行動に俺も如意棒を構える。


「おら!!」


まずは小手調べというところか右斜め上からの袈裟斬りがくる。


俺はそれを如意棒で抑えて鍔迫り合いに持ち込む。


「安心しろ。どうやら当たりだぜ」


日本語で伝える。


俺が日本語を話すと神崎はニヤリと笑い、


「おっと当たりか。俺の運もなかなか捨てたもんじゃないな。なら改めて自己紹介だ。俺の名前は神前神威。神の前と書いて神前だ。」


神崎じゃなかったのか。


「これくらいなら耐えられるか。ならこれはどうだ」


神前がそう言った瞬間神前からくる圧力が増えた。


「くそ」


よく考えれば単純に考えても俺は十三歳、神前は見た目十七歳。単純な筋力の差は歴然だ。


「この程度か?」


「舐めんなよ」


身体強化術を発動する。


「おっとなかなかやるな」


鍔迫り合いがまた均衡する。しかし


「だけどまだまだだな。」


筋力だけじゃなく身長でも相手が圧倒的に有利だ。上から体重を使って押し込まれる。


このままでは押し負けて斬られるだろう。神前曰く実際に斬れるわけじゃないようだが痛みはあるのだ。出来れば勘弁したい。


「ふん!!」


鍔迫り合いを円月の動きを応用して刀の刃を滑らせることで終わりにする。


そして円月の動きを応用しているので次に起こるのは、


「おっと」


如意棒が一回転して相手の頭を襲う。しかし神前は驚異的な反射神経でこれをかわした。・・・レイバックで。おまけにばく転の要領で蹴りを放ってきた。


「なんつー避け方だ。」


なんとかその攻撃をバックダッシュでかわして言う。


「アクロバティックだろ?まるで体操選手だよな。じゃあ次は俺から行くぜ」


神前がその言葉とともに踏み込んでくる。


速い!!


物凄い速さで間合いを詰められる。


変身魔法(チェンジフォーム)》モデル《銀狼(フェンリル)


氷弾(ヒョウダン)!!」


氷を銃弾のようにして神前に向けて発射する。


影弾(エイダン)!!」


相手は俺と同じように闇色の何かを弾の形にして俺の氷弾を迎撃してきた。


「シュッ!!」


神前が右上からの袈裟斬りをしてくる。


俺はそれをさっきとは段違いの素早さで左に移動してかわす。そしてそのまま止まらずに相手の後ろに回りこみ首を狙って如意棒を叩きつける。しかし、


「さっきとは段違いの速さだな。」


ギリギリでしゃがみ込まれてかわされる。


「ボディーががら空きだぜ」


まずい!!と思うと同時に神前が振り向きざま腹めがけてコブシを繰り出してくる。


変身魔法(チェンジフォーム)》モデル《不死鳥(フェニックス)


ギリギリで間に合って防御に優れている《不死鳥(フェニックス)》を発動できた。


「隙だらけだぞ」


俺に攻撃がクリーンヒットしたと思って油断している神前に如意棒で攻撃する。勿論《変身魔法(チェンジフォーム)》モデル《(ドラゴン)》で力を強化するのは忘れない。


神前はそれを刀身に手を当てて刀で防ぐが、


「マジかよおい」


足が闘技場にめり込む。


「いや俺も驚いてるんだけど。あの攻撃を受けきられるとは。」


如意棒を当てた衝撃を利用して神前から離れる。神前は足がめり込みはしたが実際にはダメージはないだろう。


「お前の実力には驚いたが・・・そのままのお前じゃ俺は倒せないぜ。」


妙に含みがある言い方だ。


「どういう意味だ?」


「本気を出せってことだよ」


「・・・後悔するなよ」


「面白い冗談だな」


出し惜しみして負けるのは嫌だったので使うタイミングを伺っていたのだが相手から言ってきたので遠慮なく使うとしよう。


「じゃあ・・・行くぜ!!」
















次回物語が一気に動く!!・・・予定


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