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第14話 卵探し

遅れてすいません。これからはたぶん一週間に一度の更新になると思います。

猫鍋事件の翌日、イルは懲りずにまた妙なクエストを持ってきた。


幻の珍味!!ビッグボアの卵を追え!!


なんだこのモンスターをハントするゲームに出てきそうなクエスト名は。だがここまでなら許そう。だがこの先は・・・


報酬 ビッグボアの卵料理と各自が持ち込んだ食材を無料で調理したもの。


備考 ビッグボアの産卵期になった。知ってのとおりビッグボアが卵でいる時間は非常に短い。なるべく早く持ってきてくれ。




「またお前は・・・食べ物に釣られやがって」


「今回は仕方ないニャ!!ビッグボアの卵って言ったら王様でもなかなか食べられない食材ニャ。これは受けるしかニャイニョニャ」


最後なんて言ったんだよ。


「気になる」


「リレスもかよ。まあ別にいいか。俺も気になるしな。」


「なんでリレスニャらいいんニャよ!」


「日ごろの行いだよ。お前は食い意地が張りすぎだ。」


しょんぼりしているイルを捨て置いてギルドを出る。


「待ってほしいニョニャー!」




「さてビッグボアがいる森まで来たがそもそもビッグボアはどこに卵を産むんだ?」


ちなみにこの世界では哺乳類でも卵なやつもいる。ビッグボアとかな。


「なんニャそんなことも知らずに来たのかニャ」


ムカッとする言い方だな。


「じゃあお前は知ってるのかよ。」


「知らないニャ。でも知る方法なら知っているニャ」


「勿体ぶらずにさっさと教えろよ。」


「フッフッフ。無知ニャリーダーにありがたくも教えてやるニャ。」


いい加減にしないと、どつくぞこいつ。


俺から流れ出る不穏なオーラを察したのかイルが慌てて言う。


「リレスニャリレス!!リレスなら知っていると思うニャ。」


「本当かリレス?」


俺が聞くとリレスは、


「当然。知っている。」


そう胸をそらしながら言った。最近気づいたのだがリレスはなにか威張りたいことがあると胸をはる癖がある。そうすると当然胸が強調されるわけで・・・いくら小さいといっても思わず手が出てしまわないようにするのに一苦労である。


「へえ。それで一体どこにビッグボアは卵を産むんだ?」


「低い位置にある木のうろや、自分で穴を掘ってそこに産んだあと草などで隠したりする。」


どっちにしろ地面に近いところか。まあ、気をつけないといけないのは


「食うなよイル」


俺のセリフに心外だとばかりに、イルが反論する。


「リーダーは私のことをニャンニャど思ってるのニャ!!」


「食いしん坊ねこ」


「ひどいニャ!私はただちょっとほかの人よりよく食べるだけニャニョニャ。」


「それを食いしん坊って言うんだろうが。」


そう言って卵を探し始める。



卵を探して数時間。俺はリアルラックのよさを発揮して面白いくらい卵を見つけていた・・・らよかったんだけど。

俺たちはまだひとつも卵を発見していない。


「本当にこの森にあるニョか卵」


「それを疑ったらはじまんねーよ。あると信じて探すんだよ。」


「でもまだ一個も見つからない。」


「そうニャ。流石に疲れるニャ」


「まあまあそう言わずに。」


他の二人と違って俺は上機嫌である。これは別に俺が我慢強かったり、卵を探すのが好きなわけではない。ではなんで俺の機嫌がいいかというと、


「イルそこの茂みはどうだ?リレスはそっちの」


「今度はあるといいニャ」


「本当にそう」


二人はそういいながら俺が言った場所を探す。さて突然だがここで復習をしよう。ビッグボアの卵がある場所は低くて地面に近いところにある。

そしてアライアンスは制服である。俺たちも今は制服だ。動きやすいように女子の制服のスカートは短めだ。

人体の構造上低い位置をよくみるためにはしゃがまなければならない。腰を曲げてもいいがそれでは腰が痛くなってしまう。よって一番楽な姿勢は四つんばいということになる。


以上四つの点をまとめると・・・・イルとリレスは今短いスカートで四つんばいつまりお尻を上げて探している。そこで俺が体をかがめると・・・・そう賢い読者諸氏は気づいただろうが俺は桃源郷スカートのなかを見ることができるのだ。なんなら天上ヴァルハラやアヴァロンと言い換えてもいい。つまり天国である。



みんな俺が上機嫌な理由はわかったと思うが何も俺はずっとそんなことを考えているわけではない。ちゃんと探しているのだ。


そんな時それは起こった。




感想待ってます。

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