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第13話 猫捜し

今回下手かもしれません。なんかもの凄い眠くて

俺たちは今冒険者ギルドに来ている。アライアンスはサボった....わけではなく取りたい授業がなかったのだ。イルとリレスも同じく。


「さて今から俺たちはこのパーティーで初めてクエストを受けるんだが幾つか言っておくことがある。一つ目は俺のランクはBある。勿論個人のな。んで二つ目は俺は当分の間採集と討伐系のクエストは協力しないからお前ら二人でやってくれ。」


その発言を聞きイルが、


「なんでニャ?」


「俺が協力すると簡単にクリア出来てしまうからだ。それだとお前らに実力が付かない。俺もお前らもおんぶにだっこは御免だろ?」


「確かにニャ」


「勿論ピンチになったら助けるしアドバイスする。それと当然だが俺が協力するまでは報酬は二人で分けろ。リレスもそれでいいか?」


「問題ない」


「よっし。それならお前らもうギルドには登録してあるから、依頼を二人で見繕ってこい。」


「わかったニャ。」


「うん。」


そういうと二人は依頼が貼ってある掲示板に向かっていった。因みにさっき採集や討伐系と言ったが厳密にわけられているわけではない。しかし多くの冒険者は依頼を大きくその二つに分ける。


暫くすると二人が戻ってくる。


「どれにしたんだ?」


「これニャ」


イルが依頼書を渡してくる。さてさて一体何にしたのか。無難なところで薬草集めかな。そう思いつつ依頼書を見ると予想外の文字が並んでいた。


猫を捜して下さい


期限 無期限

報酬 3万ソル&タマの猫鍋

備考 私が飼っている猫のタマがまだ帰って来ないの。出来るだけ早く見つけてね。特徴は青い首輪をした三毛猫よ。


.....初めて見たぞこういうクエスト。おまけになんだ報酬の3万ソルって。あれか?王都だからたかが猫捜しにこれだけの金を出せるのか?


「別にいいが。なにか当てでもあるのか?」


「私たちを舐めてもらっては困るニャよ。私はある程度だけど猫の言葉が分かるし、リレスは精霊と会話ができるニャ。これを使って捜すニャよ」


「リレス精霊と会話できたのか?」


そう聞くとリレスは胸を反らして頷いた。確か精霊と会話できるのはエルフでも精霊と親和性が高くないといけないと思ったんだが。リレスは思ったより優秀なようだ。


「よし!!それなら早速捜すか!!」


「ハイニャ!!フッフッフタマの猫鍋かニャ。一体どんなものなのかニャ。楽しみニャ。」


「なんだ。イルは猫鍋が気になるのか?」


「当然ニャ!!気になって気になってしかたニャいニャ」


「ならさっさとクリアするとしますか。」


そんな会話をしながらギルドを出る。






「じゃあ早速猫に聞いてみてくれ」


「任せろニャ!!じゃあまずは猫を捜さニャいとな」


「......え?」


確かに考えてみれば猫に話を聞くには猫を見つけないといけない。すっかり失念していた。だけどまあ猫の一匹くらい直ぐに見つかるだろう。.....そう思ってました。




猫を捜し初めて30分猫が全然見つからない。くっそ王都だからか?貴族も住んでるから万が一があったら困るので猫は出さないようになってるのか?


「おい。まだ一匹も見てないんだが」


「こっこれは、私のせいじゃニャいニャ」


確かにこれはイルのせいじゃない。仕方なくリレスに聞く。


「リレス。精霊に聞いてみてくれないか?」


「無理」


「無理ってなんで?」


「ここにいる精霊が弱すぎて会話が出来ない。もっと魔力が濃くないと。」


「ってことはしらみ潰しに捜すしかないのかよ。面倒くせーな」




そうして捜すこと数時間。ようやく猫を捕まえた。最初は餌でつろうとしたんだがイルが餌を食っちまったせいでやたら時間がかかった。なにがお腹がすいたニャだよ。


俺たちは現在捕まえた猫を飼い主に届けに行ってる。


「猫鍋♪、猫鍋♪楽しみニャー」


イルはえらくご機嫌である。よっぽどこの猫の猫鍋がきになるのだろうか?



そうこうしている間に飼い主の家につく。


「すいませーん。猫を捜す依頼を受けたんですけど。」


すると中から30歳くらいのおばさんがでてきた。


「もしかして見つけてくれたんですか?ありがとうございます。もうホントにこの子は心配したのよ。」


そんな話を聞いたあと、


「あのお金の方はギルドで貰いますがもうひとつの報酬の猫鍋は今やってくださるんですか?」


「そうだわすっかり忘れてた。少し待っててね。」


そう言うとおばさんは奥にひっこっんだ。そして少しすると帰ってきた。タマを鍋に入れて。


「ほらほら見て頂戴!!可愛いでしょ!!」


「はあ。」


確かに可愛いがこれがクエストの報酬だと言われるとなにかガッカリ感はいなめない。


「いつに......ら」


「え?」


「いつになったら猫鍋をするのニャ!?もうお腹ペコペコにゃ!!」


「いつやるかもなにも今やってるだろうが。」


「鍋に猫を入れてるだけニャ!!はやく火をつけるニャ!!それに具材も足りないニャ!」


俺はなにか噛み合わないものを感じて言う。


「おい一応言うと猫鍋ってのは猫を鍋の中に入れて愛でることを言うんだぞ」


それを聞いたイルは固まりゆっくり俺の方を見ると


「猫鍋って猫を鍋にして食べるんじゃニャいのかニャ?」


「ちげーよ!!どうりで張り切ってたはずだよ!!お前どんだけ食い意地張ってるんだよ!!」



家の中に俺の声が響く。

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