第10話 パーティーリーダー
祝!!!!100000PV&10000ユニークユーザー達成!!!!
書き始めた当初は100000PVなんて夢のまた夢と思ってましたが思ったよりだいぶはやく達成できて感無量です。これからもみなさん応援お願いします。
「お前がパーティーの最後の一人かニャ」
俺がパーティーメンバーの下へ行くとそこにはタイプが違う二人の美少女がいた。
一人は今俺に話しかけてきた猫獣人族の女の子。髪の色は水色で髪型はショート、胸はB+からC-くらいの気が強そうな美少女である。
もう一人は椅子に座って本を読んでいるエルフの女の子だ。髪の色は薄い緑、髪型はこの子もショート、胸はA+からB-くらいの大人しそうな美少女である。
ぶっちゃけ両方とも顔だけ見れば俺のタイプである。
「はい、よろしくお願いします」
俺がそう返したところで先生が、
「はいではみなさん無事パーティーメンバーに会えましたね。パーティーは亜人と獣人と人間が全員いると思いますが偶然ではありません。種族間の絆を深めるために敢えてすべての種族が入っています。みなさん仲良くしてくださいね。」
まわりを見渡すと確かにいろんな種族が入り乱れている。だが美少女二人も入っているのは俺のパーティーだけらしい。俺のリアルラックに感謝だな。リアルラックが悪くて死んだんだが。
「学園での行事などは何もいわれない限りそのメンバーで参加してください。またこれが一番大事なんですが....」
先生はそこで一度溜めると
「卒業するためには今のパーティーでギルドのパーティーランクを最低Dにしてください」
途端に周りがざわめき出す。まあ当然だろう。俺はBランクだがDランクといったら一人前のことである。なかなか大変だろう。まあ6年もあれば大抵のパーティーはなれると俺は思うが。ちなみにパーティーランクというのはパーティーをギルドに登録してそのパーティーで依頼をこなすと上がるランクのことである。
「ではまず最初にパーティーのリーダーを決めて私に報告しに来てください。訓練場は渡した冊子に書いてあります。」
?なんでリーダー決めるのに訓練場の場所を言う必要があるんだ?俺がそう疑問に思っていると獣人の女の子の方が
「じゃあ早速戦ってリーダーを決めるのニャ」
と言い出した。
「えっえ?なんで戦う必要があるんですか?えーと」
「イルニャ」
「あっ俺はエドです。それでそちらの子は」
俺がエルフの子に聞くと
「リレス」
と一言だけ言いまた本を読み始めた。
「そうですか。それでなんで戦う必要があるんですか?」
「なんでってリーダーっていったら一番強いやつがなるって決まってるニャ」
俺はわざわざ訓練場の場所を説明した理由に気付く。どうやら獣人族ではそうやってリーダーを決めているらしい。
「お前もそう思うよニャ」
イルがそうリレスにふると、
「私は誰がリーダーでも別にいい。」
その返事を聞き俺も別にいいと答えそうになって少し考える。イルたち獣人族は強い夫に嫁ぐのが幸せということになっていた気がする。それなら今イルを倒せばイルが俺に惚れる可能性があるんではないか?
「いいよ。戦って強いほうがリーダーでいこう。」
「じゃあさっさと行くにゃ。」
そういうとイルはさっさと行ってしまった。俺はリレスだけ残していくのもなんなので
「ほら早く行きましょう。」
そう声をかけると、リレスは黙ってついてきた。
地図通りに歩き訓練場につくとそこでは既になんチームも戦っていた。どうやらみんな獣人族の戦ってリーダーを決める方法を採用しているらしい。
俺たちは訓練場の端で向かい合うとそれぞれの得物を構えた。俺は五歳の頃から使っている木の棒。相手は両手両足に刃がついた爪っておいおいあぶなーじゃんか刃がついてたら。
「あの刃がついてたら危ないのでせめて刃引きしてあるのにしてくれませんか?」
「無理ニャ。これしか持ってないのニャ。そもそもこういう戦いは真剣とか刃が付いているものでやるものニャ」
「だからって万が一があったら」
俺がそこまで言うとリレスから否定の声が出る。
「大丈夫。この訓練場には一定以上のダメージを負わないようアーティファクトが仕掛けられている」
「アーティファクト?」
「そう。冒険者がたまに遺跡とかにあるのを拾ってきたのを国が買い取った。」
「なんで戦争とかに使わないんだ?」
「王の意向。アーティファクト等は戦争に使ってはならないって言ってる。」
そうなのか。ならまあ大丈夫だろう。俺が如意棒を使っても。
「じゃあ今度こそ......始め!!!」
イルは叫ぶと突っ込んできた。まずは右腕のクローを使って上から引き裂くように。それを如意棒で弾く。すると今度は右足のクローで下から攻撃してくるのも如意棒で上に上げる。右手と右足が上に上がり不安定なところを追撃しようとするも一体どうやったのか左足だけでバックスッテプ。距離をとられる。
今度もイルのほうから仕掛けてくる。両手両足をフルで使い多次元的な攻撃を繰り出してくる。俺はそれをすべて如意棒で防いでく。
やがて息が上がり一度攻撃の手を緩めるイル。
「なんでただの棒で私の攻撃を防げるニャ!」
俺は縮地を使いイルに近づきながら言う。
「ただの棒だからですよ。」
勝負が始まってから初めて攻撃に出た俺に一瞬怯むイル。その間に如意棒で相手の胸元を薙ぐ。それをクローを交差して防ぐイル。
あなたの負けです。そう思いながら技を繰り出す。
「雲仙流 流の形 昇流」
この技は相手が防御したときに相手の腕を真上に上げることによって胴体を無防備にする技だ。
今のように。
両腕が上がり無防備にも晒されたイルの胴体に潜り込み、
「雲仙流 月の型 無月」
父さんにもやった技をその胸にお見舞いする。
べっ別にイルの胸に俺の手がまるで揉むかのように当たったのは偶然でわざととかではない。ただイルの胸の感触を聞かれたらこう答えよう。最高だったと。
アホなこを考えていると俺の無月を喰らったイルが倒れる。倒れるイルを慌てて支える。その時に偶然胸を触ったのは役得だろう。
今回は父さんの時ほど魔力は込めてないのでイルでも平気なはずだ。
少し揺らすとイルは目を覚ました。
「ニャ...負けたのかニャ」
俺は正直に答える。
「はい。俺が勝ちました。」
「そうか。ニャらリーダーはお前でいいニャ。」
どうやら勝負にイチャモンつけたりはしないらしい。流石獣人族。
「だけど一つ頼みがあるニャ。」
「なんですか?俺に出来ることならいいですよ。」
抱いてくださいか!?まったくこんな昼間から困った子猫ちゃんだぜ。
バカな妄想に浸っていると、
「また今度やってほしいニャ!!」
「....いいですよ。喜んで。」
俺は少々がっかりしながら答えた。ていうか当たり前か。いくら獣人族でも勝っただけじゃ惚れないよな。
その後先生に俺がリーダーだと告げるとまるで最初からそうなるのがわかっていたかのように笑ったのが少し気になった。
ヒロインはこの二人でした。
イルの性格が少し変わったのは勝負に負けて落ち込んでいるからです。次回からもとに戻ります。主人公の惚れる発言ですが主人公は今後もこういったバカな考えをすることがあります。なんせ前世は学生ですから。




