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序章 まずはステータスを決めよう

この作品の主人公は大体の戦いでは勝ちますが主人公よりも強い人はゴロゴロといます。温かく見守って下さい。なるべく毎日更新にしたいですがもしかしたら3日に一回くらいの更新速度になるかもしれません。

 その日俺は日課どおりランニングをしていた。すこしでもサボるとすぐに体がなまるからここ2.3年欠かしたことのない習慣だ。いつも通る交差点が見える場所まで来たとき前方を中学生くらいの少年が音楽を聞きながら歩いていた。いつもなら特に何も感じずにとおり過ぎていただろう。だが俺は見てしまった。その少年が渡っている交差点に大型トラックがまったくスピードを落とさずに突っ込んでいくのを。


「危ない!!」

 

 叫んでも音楽を聞いているせいか気づく様子がない。俺は猛然とダッシュをした。普段から鍛えているおかげかなんとか間に合い少年を突き飛ばすことに成功する。やった!!と思った瞬間大型トラックが俺に突っ込んできた。あまりにも簡単に俺はぶっ飛ばされた。不思議と痛みはなかった。だが自分の体の中から力が抜けていくのはわかった。自然に自分が死ぬということが理解できた。短すぎる人生だった。もっと長く生きたかった。そう思った瞬間俺の命は消えた........はずだった。


「そんなわけで君を転生させてあげるよ!」

 

 目の前で俺に向かって少々偉そうになにか言ってたやつが俺を見てくる。だが申し訳ないんだが死んだときの回想をしていたせいでよく話を聞いてなかった。


「すいません。もう一度言ってください」


「えー!ちゃんと聞いといてよね。いい?僕は神様で君は今日一万人目に死んだ人なんだ!だから転生させてあげるよ。おまけになにか便利な能力もつけてね」


 今度はしっかり聞いた。


「やっぱり俺は死んだんですか?」


「うんそりゃあ見事な死に方だったよ。トラックに轢かれて即死。痛みも感じなかったんじゃないかな?」


 確かに痛みも感じなかったが。


「転生って地球にですか?」


「どこでもいいよ。地球でもほかの世界でも」


「ほかの世界って異世界のことですか?」


「うん。いろいろあるよ。科学が発達した世界、魔法がある世界、科学と魔法両方発達した世界」

 

 本当にあるのか異世界。だけどどれに転生すればいいのか迷うな。


「僕的にはオススメは魔法がある世界かな」


「なんでですか?」


「科学文明が発達した世界は汚いからね。その点魔法だけの世界は綺麗だよ」


 そうか環境問題か。地球でもいろいろ問題になってたからな。それに魔法と聞いたら行くしかないな。というか神様なのに随分現実的だな。


「じゃあ、魔法がある世界で。お願いします」


「じゃあ次は転生する世界での君についていろいろ決めていこう」


「いろいろってなんですか」


「名前とかスキルとか顔とか家とか」

 

 ようするに転生におなじみのチートをもらう展開か。


「じゃあこの紙に書いてね」


 そう言われていろいろ質問が書いてある紙とペンを渡された。アンケート用紙かよ。


 最初は名前か。名前は別にいいや転生先の親に決めさせてあげよう。次に性別は男。家庭は貧乏すぎるのはいやだから武官系の中級貴族。髪の色は銀髪。顔は線が細いイケメン。身長は小柄。これくらいか


「書けました。」


「どれどれ.....よしじゃあ次はスキルだね」


 おおついにチートか。


「といってもユニークスキルは僕が決めるから君が選ぶのは普通のスキルと武器なんだけどね。あっユニークスキルってのはその人だけのスキルのことね。魔法の場合は固有魔法っていうよ」


「どんなユニークスキルをくれるんですか?」


「それは後のお楽しみってことで。先に武器とスキルを選んでよ。この中からさ。スキルは6個武器は1個」


 神がそう言った瞬間俺の前に透明なタブレットのようなものが出てきてそれには色んなスキルが書いてあった。ここから選べばいいらしい。


「どれどれ」

 

 流し読みしつつ気になったのを挙げてく。


 結果 体術 身体強化術 棒術 空間把握 索敵 魔流 縮地


 この7つが残った。魔法は後でも習得できるだろうし。それぞれ説明していくと体術、身体強化術、棒術はそのまんま。

空間把握は自分を中心に半径100メートルを正確に把握することができる。

 索敵は半径1キロを大体把握することができる。

 魔流は魔力を全身に好きに配分できるようになる。魔力が高い部分は固くなり魔力を解放すればそれだけで攻撃になる。

 縮地は簡単に言えば高速で移動できるようになる。


 空間把握と索敵がかぶってる。どちらかをなくさなきゃいけないんだが、やっぱり100メートルでも正確に把握できるほうがいいだろうと空間把握を選ぶ。ちなみに棒術は前世でも習っていたから選んだ。


「決まりました」


「見して。体術、身体強化術、棒術、空間把握、魔流、縮地か。棒術ってことは武器は当然......やっぱり如意棒か」


 如意棒を発見したときは興奮した。だって如意棒といったら長さも重さも自由自在の武器じゃないか。


「武器は神様サービスで異空間にしまっておけるようにしたよ。小さい時困るだろうからね」


「有り難うございます」


「いやいいよ。僕も久しぶりに人と話して楽しかったし」


 まさかこの神様ボッチなのか?神様なのに?


「なに考えてるのかな?」


 神様が笑顔で怒るという器用なことをしてくれた。


「なっなにも考えてませんよ」


「ならいいんだけどさ」


 ふう、どうやら誤魔化せたようだ。


「最後に2つまず君は最初から異世界の言語を読めるし書けるし話せるよ」


 それはありがたい。最初から学ぶのは大変だからな。


「そしてもう一つ君の意識は丁度君が一歳になると覚醒するけどそれでもいいかい?」


「なんでそんなことするんですか?」


「最初から意識があると赤ん坊の真似とかをしないといけないから大変だよ?」


 それは確かに大変そうだ。


「そのままでいいです」


「でしょ。あと君が一歳になるは頭の中でステータスって念じると自分のステータスが見れるよ。あとユニークスキルについてはそのときに説明するね」


 ユニークスキルかすっかり忘れてた。どんなのだろうか楽しみである。


「あっ!!聞き忘れてたんですけど異世界人は魔法使えないなんてありませんよね」


「えーとたぶん大丈夫」


「たぶんってなんですか、たぶんって」


「いやね君にユニークスキルあげるじゃんね。向こうの世界では強力なユニークスキルや固有魔法持っている人は魔法やスキルが使えなかったりするんだよね」


「じゃあ俺の場合はどうなるんですか!?」


「うーん魔法とかが使えない理由がその人の才能の容量オーバーみたいな理由なんだよね。だから中にはユニークスキルも使えて魔法も使えちゃう人もいるんだ。まあ簡単に言うと君が才能溢れる天才であることを祈る」


「ええ!?それはあんまりじゃ」


 しかし俺の発言を遮って神が


「はいはい、じゃあいよいよ異世界の旅にいってらしゃい」

 その声とともに徐々に意識が消えていく。























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