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プロローグ
あたしは今、両目から涙をボロボロこぼして地面に座り込んでる。
涙が頬をたくさん伝って生乾きになって
その感触が気持ち悪い、とか・・・
湿った地面の感触が制服のスカートから伝わってきて
おしりがちょっと冷たいな、とか・・・
なぜかそんな、どーでもいいこと考えながら
いま
目の前の
この・・・
この人を見上げている。
止まらない涙
そしてあたしのすぐ目の前で、はるか頭上からあたしを見下ろす・・・
この人
この人がさっき言ったあの言葉
『オレたちは運命だ』って・・・
ええと――・・・
なん、だっけ?
どうして、こんな事態になってるんだっけ?
そう、そもそもあれは
親友の花梨ちゃんとふたりで――・・・
・・・・・
・・・