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僕のあした
このところ僕は、ちっともるうを乗せなかった。
同業者はたくさんいるので、巡り合わせが悪いんだと思っていた。
るうは、夜の仕事を辞めていた。
僕は、それはよかったと思ったが
同士がいなくなったような寂しい気がした。
でも、そんなことも考えてはいけない。
何故なら僕たちはからっぽなのだから。
後から聞いた噂話によると、るうは入院したようだった。
僕は淡々と受け止めようとした。
考えた。
僕もるうも底辺まで堕ち、僕はまっとうではないにしろ
体は張らず、命も張らず、それでも何とか生きている。
るうは、全てを賭けて生きていた。
人生の不幸や自業自得を恨んでいたかもしれない。
でも、自分の持つもの全てで闘っていた。
僕は、燃える飛行機を思い出した。
あの時の僕も本当に甘えてたな、と思った。
そしてそう思える今の自分が
るうにとってどう見えるのか、何となく分かった。
からっぽの世界には、からっぽなりの何かがある。
僕は、僕自身の力でからっぽを埋めることが出来るのだろうか。
一生夜の街を這いずり回っていくとしても
るうを忘れないでいようと、僕は決めた。
そして、この物語をるうが読んでくれることを
毎日の希望にしようと思う。




