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「クソゲーの世界にモブキャラとして転生しちゃった?!」  作者: KAKID


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1/12

低評価

皆さん、ゲームをプレイしているとき、ふとこんなこと思った経験ありませんか?

主人公が明らかに頭おかしい行動を取った瞬間——

「俺が主人公だったら絶対もっと上手くやるのに!」

ストーリーが意味不明な方向に暴走して、いきなりバッドエンド一直線に突っ走り始めたとき——

「は? 何これ**! 人間だったら絶対やらないだろ!」

失敗の決算画面を前にブツブツ愚痴をこぼしたり、キーボードを投げつけたくなったり……少なくとも俺にとっては、こんなの日常茶飯事なんだよね。

特に、先月発売されたばかりの新作『盟約の魔剣使』を攻略してるときは、もう毎日そんな感じだった。

だってこのゲーム、発売から今日まで未だに一人もパーフェクトクリアを出せていない、超絶クソゲーなんだもん。いつも何でも解決してるはずの掲示板民ですら完全にお手上げで、チートツールすら通用しない究極の難物。

『時間軸もイベントも図鑑も全部覚えたのに、なんでクリアできないんだよ……』

そんな悲痛な助けスレが、毎日立ち続けている。

もちろん俺もその中のひとりで、バッドエンドを連発しすぎたせいで「BD専門家」なんてあだ名までつけられちゃってるけど……まあ、それはどうでもいいや。

ゲーム性だけなら、『盟約の魔剣使』は本当にすごかったんだ。

恋愛シミュレーション+RPG+ローグライク+ダンジョン探索を完璧に融合させた、ボリューム満点の超大作。キャラクター設定もめちゃくちゃ充実してるし、美術チームが全力で描いた可愛くてちょっとエロいイラストも最高で、発売直後は「人生で一度はプレイすべき神ゲー!」って絶賛されてたくらい。

なのに、ストーリーだけは……完全に地獄だった。

タイトルに「魔剣使」って入ってるのに、ゲーム中に魔剣に関係するキャラがたった一人しか出てこなくて、それすら敵側のやつだったとかどういうこと?

まあ、まだ誰も到達してない隠しトゥルーエンドがあるのかもしれないけどさ。

……でも、そんなのまだ序の口なんだよね。本当のヤバさはこれからだ。

序章まではまだマシだった。バグ級のチートスキル満載の主人公『カレン・ソーン』を操作して、どんなピンチも余裕で切り抜けていく。

「このゲーム、熱いじゃん!」ってテンション上がりまくって没入し始めた、まさにそのタイミングで序章が終了。

そして第一章から、本格的に地獄が始まった。

突然すべての力を失うわ、好感度ゲージが意味もなく激しく上下するわ、不自然すぎるタイミングでの全滅イベント連発……挙げればキリがない。

中には明らかに「プレイヤーをイラつかせるためだけ」に作られたイベントまであって、ヒロインがリンゴを一口食べただけで黒化するような『悪戯イベント』とか、まじで意味わからん。

それ以前に、どのヒロインも綺麗な見た目の裏に、数えきれない地雷が埋め込まれていて……正直、最初からトゥルーエンドへの道なんて存在しないんじゃないかって疑いたくなるレベル。

助けを求めるスレを書くたびに、制作陣が「あらあら~? まさかこれすら予想外でしたか? プレイヤー様♪」ってニヤニヤ嘲笑ってる声が聞こえてきそうで……いや、実際に聞いたって人もいるらしいよ。

思い出した。掲示板にあった伝説のスレ——『助けて! ゲームが勝手に起動したんですけど!?』

要するに、プレイヤーの努力とか情熱とかをゴミみたいに踏みにじる、超悪質クソゲーなんだ。

当然、大多数のプレイヤーから盛大に叩かれたんだけど……なぜか俺は、こんなゲームにどんどんハマっていった。

……自分の意志の弱さには正直辟易するよ。

でも、チートすら通用しない真エンドすら存在しないかもしれないゲームにハマるなんて、俺って本物のドMなんじゃないかって本気で思ってる。

まあ、最近はゲームオーバー画面を見るのもすっかり慣れちゃったけど。慣れって本当に怖いよね。

「BD専門家」とまで呼ばれた俺ですら、このゲームの地雷ポイントがどこにあるのかいまだにわからない。

意味不明な死に方ばっかりで、マジで腹立つんだよな、くそっ。

もし本当にゲームの世界に転生できたら、全部わかるのかな……なんて、冗談だけどさ。

またしても主人公があっさり命を落とすのを見て、血のように赤いゲームオーバー画面を眺めながら、俺は深々とため息をついた。

そのまま公式サイトを開く。

「どれどれ……『開発者へのメッセージ』……『苦情・フィードバック』……お、あった!」

画面の奥で点滅するカーソルが、ものすごく小さくて地味な枠を指していた。

『コメント欄——私たちに、あなたの率直な感想を教えてください! とっても大切にしています!』

へえ、プレイヤーに罵倒されるのを恐れてるのか? それはそれで面白いな。

空白の入力欄を見つめ、俺は(自分ではカッコいいと思ってる)ニヤリとした笑みを浮かべ、仕事の三倍のスピードでキーボードを叩き始めた。

ちなみに、このゲームを始めてからこれで三台目のキーボードだ。

……マジで高いんだよな、キーボード。

『生活が幸せで将来も明るく、時間に余裕がある人には超おすすめです。

ただし俺と同じドMじゃなくて、苦しめられる覚悟がないなら絶対にプレイしないでください。』

『プレイする前に自分を思いっきりビンタしてください。痛くなかったらもう一回ビンタして即返金。

いつからビンタされて「気持ちいい……」って思い始めたらプレイ開始。なぜかって? ヒロインの一人がそういう設定だから**!』

『制作陣は本当に自分のゲームをプレイしたんですか? 異世界転生したあと主人公に足を折られたか**されたか、どっちなんですか?

新手ダンジョンにいきなり即死ボス置くとか、主人公への悪意が強すぎでしょ!?』

『四人パーティーでダンジョン攻略中に五回発狂したので、ゲームタイトルを「このパーティー最強なのに雑魚に全滅する件」 に変更してくれませんか。』

…………。

気づいたとき、画面には「送信完了 フィードバックありがとうございます!」の文字だけが残っていた。

俺は椅子にぐったりと体を預け、次の攻略プランを考え始めた。

だって、差評は差評だけど、ゲームはまだ続けるんだから。

ゲームを再起動すると、いつものタイトル画面とチートメニューに加えて、新しい項目が増えていた。

『開始ゲーム』のすぐ下に、『感謝特典』という怪しい選択肢が追加されている。

「感謝特典……? 何これ?」

好奇心に負けて、その明らかにヤバそうな項目をクリックした。

『これはコメントを残してくれたあなただけのための特別な特典ですよ!

全然怪しくありません! とってもとっても素敵な特典です!』

まるで俺の疑念を先回りするように、文字が勝手に浮かび上がる。

『完全に怪しくない特典に入りますか?』

……いや、明らかに怪しすぎだろ。

それでも俺は、つい「はい」を押してしまった。

……やっぱり俺、ドMだわ。

確認ボタンを押した瞬間、強烈なめまいが襲ってきた。

意識が身体から無理やり引きはがされるような、奇妙な感覚。

視界がぼやけていく中、最後に目に入ったのは、モニターに浮かぶ、俺をからかうような赤い文字だった。

『一路順風哦!』

というわけで、これが俺の初めての長編作品になります。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます!

もし面白かったり、気になるところがあったりしたら、ぜひ感想を聞かせてください。

改善点や「ここはこうしたらもっと良くなるよ!」みたいなアドバイスも大歓迎です。

遠慮なくズバッと言っていただけると嬉しいです。

これからも頑張って書いていくので、どうぞよろしくお願いします!

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