第26話 はくさい
朝の挨拶は、はなちゃんからだった。
〝おはよ。 〟
〝はい、おはよ 〟
〝いつの間に寝たんだろ。〟
〝ちゃんと寝れた? 〟
〝うん。スッキリしてる
かなり目が回ってた気がする笑〟
〝楽しそうだったよ 〟
〝迷惑かけなかった?
お酒は年に数回しか飲まないからね
なんか、色々ヤバいね笑笑〟
〝ぇー?
なのに会える人の条件
お酒?〟
〝別に飲む機会があまりないだけで嫌い
じゃないんだよ。家では昨日みたいに
もらわないと絶対飲まないし、飲み会
もそんなにないから。〟
〝そういうことね。納得
さあ、朝の準備だね 〟
〝そうだね。準備しましょう
今日も元気に頑張ろう〟
〝うん、がんばー〟
〝ゆっくり休んでね。おやすみなのに早
いね〟
〝元気だよね、我ながら
ゆで卵ゆでてくる笑〟
〝食べ過ぎ注意〟
〝はーい〟
師走も折返しを前にウォーミングアップを始めたのか昨日までは穏やかな気候が続いていたが、今日明日と冷え込むらしい。明日から出勤なのにいきなりやる気を出さないで欲しい。
それにしても、体調はすこぶるよい。例年ならもうそろそろインフルにかかりダウンするころだがそれもない。
ゆで卵パワーの凄さを実感するが1日6個は消費が早すぎる。直ぐに無くなってしまうので直ぐに買い足さないと行けない。ゆで卵の補充と夜は鍋にしようとスーパーに向かっていた。
はなちゃんが投稿していた。
夜は久々の友達と飲むこと、フォロワーさんに教えてもらった槙原敬之の曲 僕が一番欲しかったものが、すごく良い曲でおすすめとのことだった。
自分も含めフォロワーの年齢の高さを物語っているおすすめだが、この曲は知らない。
そうこうしている間にスーパーに到着。
白菜やら卵やらを購入し両手に買い物袋をぶら下げて歩いていた。
さっきの曲を聴いてみようとはなちゃんの投稿に貼られたリンクにとんで再生してみる。
馴染みのあるやさしい曲調、絵本のような歌詞。
マッキーの曲を聴いて今まで体験した事がなかったが涙が溢れてきた。
はなちゃんにDM送る
〝今、聞いた。〟
〝泣いた〟
〝はなちゃんじゃん
この歌〟
〝白菜が重くて涙が拭えない笑 〟
〝凄くいい歌お気に入りになった
教えてくれてありがとう〟
〝なんだそりゃ笑笑〟
〝わたしも渡せるようになれるといいな〟
〝買い物してて、両手塞がってたんだよ笑〟
〝はなちゃんはもう渡してるし渡せる。
まだ後ろ振り返らなくても大丈夫だよ〟
〝うん
じゃあ飲みに行ってくるね〟
〝行ってらっしゃーい〟
鍋の準備を始めるにあたり勢いで、買った白菜をどうきり分けるか思案をはじめた。




