第13話 美味しいというとおばあちゃんは毎回おんなじおかず作るからうかつに言えない
デートの誘いを軽くいなされて、ややしょんぼりして目を覚ました。
ただ、凹みっばなしもやなので、DMで朝の挨拶をする。
〝はなちゃん
おはよう良い朝
昨日はありがとう
今日も寒いけどお仕事がんばってね〟
昨日の今日で直ぐにDMを送るのはどうかとも思ったが直ぐに返信がきた。
〝おはよ
あと5分経ったらおこして、、〟
はぁ!?もうすぐ出発という時に小悪魔ぶりを発揮して、ぶっ込んできた…はっと閃きスマホを用意する。
「はなちゃん、5分たったよ。
起きないと遅刻しちゃうよ。
起きないなら、イタズラしちゃうからね
チュッ、じゃあ僕行くね。」
30秒程のボイスを録音し、ちょうど5分後にDMで送りつける
〝本日はこれでゆるして
じゃあ、行ってきまーす〟
返信がきた。
〝やばい、にやついちゃうね
照れる照れる笑笑
おかげさまで起きれたよ。
ありがと、ヨッシー。
気をつけて行ってきてね〟
〝良いお目覚めだったようで何よりでございます
姫様。ちゃんとはなちゃんのちょうだいね〟
〝あげませーん笑笑〟
すぐさま、はなちゃんのアカウントに投稿が上がる
フォローワーさんにイタズラしたつもりがとんでもない起こされ方をして返り討ちにあった気分とのことだった。
なんだなんだとコメント欄は盛り上がっているが、しれっと、おはようの挨拶を入れる。
すかさず、コメント欄に、しらじらしい人がいると指摘されるが、ニヤニヤしながらDMを送る。
〝しーらなーい笑笑〟
〝いまに見てろ…o(`ω´ )o〟
通勤電車に揺られながらニヤニヤが止まらないでいるところに、あることを思い出しカバンの中身を確認する。
やっちまったー、弁当入れるの忘れた。
DMに送る。
〝あ、朝から変なことしてたから、
お弁当入れ忘れた。
人のおかず作って自分の忘れるなんて〟
〝あーぁー( ̄▽ ̄)ざんねーん〟
〝だから、はなちゃんのおかず
やっぱちょうだい〟
〝だめに決まってるでしょ。
あれだってレアなのに(−_−#)〟
〝手のひらとか手の甲とかでいいのに
姫様からのご褒美楽しみにしています
午後もお仕事がんばってね、はなちゃん〟
少し時間を空けて
小さな花を差し出している画像が送られてきた。
〝かわいい
どうもありがとう姫様〟
昼はゆで卵2つといなり寿司、サラダを購入したが、気分は悪くなかった。
一日があっという間に過ぎ仕事終わりにはなちゃんの投稿が更新されていた。
早く仕事終わり、今回はサクッとアプリでワンナイトの相手を見つける。募集はまた、今度。
という内容であった。
追伸でマッチングアプリのQRコードが紹介されていた。わたしは一人だから、みんなの相手を出来なくてごめんね。とのことだった。
残念ながらQRコードを読み込めずそのままスルーした。
朝のやりとりは何だったのかと、やや憮然としたが、何か発散しておきたいと思案をめぐらしスマホを構えるのであった。




