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詩集:女性シンガーの2

街を歩けば

作者: 歌川 詩季

 普通のタイトルなのにね。

 何者にも成れない絶望を カジュアルに着(こな)して

 街を歩けば

 ()め殺しのショウウィンドウでマネキン(ども)との同窓会


 アスファルトが()だ蛇の(うろこ)の様に濡れてた頃なら

 二次会の幹事を任せて頂けたものを


 空が低く狭い分 奥行きを深くした景色に

 貴方(あなた)(すで)()ないのだわ

 (つな)いだ指をウロボロスみたいに

 ()み合う(ほど)(まで) 絡めておきたかった



 何物とも知れない妄言を フォーマルに着崩して

 街を歩けば

 取り壊しの鍾乳洞にデメキンばかりの金魚鉢


 セラピストがもう犬の背中を矢鱈(やたら) 撫でてた頃から

 (たたか)いの終わりは目に見えて()りましたのに


 空を(あか)()いた分 夕暮れの高架下(こうかした) (にぎ)わい

 貴方(あなた)がやけに恋しくてさ

 二つの首をオルトロスみたいに

 同じ(ところ)から生やしておけていたら

 モンスターを出せてよかった。



挿絵(By みてみん)

制作:ひだまりのねこ先生

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― 新着の感想 ―
>アスファルトが未まだ蛇の鱗うろこの様に この表現は良く分かりませんが、先日、成田空港の滑走路でわだちが出来たように変形した状態なのでしょうか? https://www3.nhk.or.jp/shut…
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