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9/12

***朝から大騒ぎ***

疲れをとる為の睡眠時間…

のはずが?…

とりあえず今日も忙しくなりそうなコウ達一向に朝がきた



「にゃーーっ!

誰もいないにゃーーっ!」


早朝、僕らはミャーの叫び声に叩き起こされた

後で聞いた話ではミャーの叫びがこのパーティーの目覚ましになっているらしい


「おいおい、私達はここにいる

安心するがよい」


「にゃっ⁉

コウにゃんがいないにゃっ!

どっかの泥棒猫にイケメンコウにゃんが拐われたにゃ!

一大事にゃ

ーーっ!」


「落ち着け!ミャー!

手分けして探すのだ!」


隣でこれだけうるさかったら下にも聞こえてそうな大騒ぎだな…

って言うか…ロゼが先ず落ち着けよ…


「…ミャーはうるさいのですぅ~…

まだねむいです~…

だいたいネコはミャーなのですぅ~…」


「あたいは泥棒猫じゃないにゃ~!」


まったく騒がしい…

仕方ない、起きるか…


ドスッ!ドスッ!ドスッ!

ガチャッ!


「ミャー!毎朝毎朝いいかげんにしな!

あんただけ出禁にするよ!」


僕が行くよりも早く女将さんが行ったようだ!


「だってにゃ!

コウにゃんが誘拐されたのにゃ!

ここは不用心だにゃ!」


「失礼な事言うね~

この街一番の防犯宿にむかって!」


「まさか女将が若い燕に手を出すのにコウにゃん連れていったにゃ?」


ガコーーン!

女将の鉄拳がミャーの頭に落とされた


「いたいにゃ~…

元Aランクアタッカーの鉄拳は凶器にゃ~!」


「言うに事欠いてなんて事言ってんだい!

あたしゃ旦那一筋だよっ!」


「早朝からご馳走様です(笑)」


僕は女将の後ろから声をかけた


「コウにゃ~ん♪」

ピョ~ン♪


バコン!


僕を見つけて飛びつこうとしたミャーは再度女将のゲンコツに打ち付けられた


まったく…朝からドタバタだな…


「女将さん、朝食はどのくらいで食べれる?」


「このバカ猫のせいで遅れたけどあと30分もありゃ支度できるよ」


「じゃあみんな支度して下に集合して早めにご飯食べたら討伐クエストに向かうよ!」


「まだねたいのです~」


「睡眠不足はお肌の大敵ですわ?…」


「文句はミャーに言ってね?

ベッドの事も含めてね」


「何?でわベッドから落としたのもミャーだったのか?」


「うん、ロゼの言う通りベッドからみんなを落としてど真ん中で寝てたから僕がみんなに毛布をかけてあげたんだ

って言うか、みんなが僕のベッドにいたのが一番の問題だけどね?」


「あ…」


「こういうのが続くならパーティーから抜けるからね?」


僕は本音はちょっと嬉しかったけど敢えて怒ったように言ってみた


案の定みんな慌てて言うことを聞いて素早く支度を始めた


残念ながら昨日の今日でわ武器と防具は間に合わなかったので僕とリムは軽装だが昨日のレベルの魔物ならなんとかなるだろう


食堂に順次集まってくる

今朝の楽しみは何といっても味噌汁!

と思っていたが…

おっ?

おおっ?

おおおーっ?


なんと!

ご飯に味噌汁、干物に海苔に漬物だと⁉


朝定食じゃないかーーっ!

うおおおー、まさか異世界で食べられるとは!

しかし…フォークとナイフ?


「…さすがに箸はないかな…」


「ああ

すまないね…うちは置いてないんだ…

置いてる店もあるみたいだけどね…」


「ないわけじゃないんだな…」


う~ん…

おっ?そうだ収納してある木の枝を木工スキルで加工すれば…


おおっ!出来た♪


案の定みんな干物に苦戦してるなぁ


「コウ殿は珍しい道具で上手くたべているなぁ」


「それはなんにゃ?」


「これは箸と言ってね

僕の故郷では子供の頃からこれを使って食事をするからほとんどの人が指先が器用なんだよ」


「キレイにお魚の身だけが取れてますわ?

スゴいですわね~」


「あれ~?

リムもお箸使ってるのです~」


「私は母から教わりましたので使えますよ?」


「今度ゆっくり教えていただきたいですわね~」


「エルフのティアなら器用そうだからすぐに出来るようになりそうだな」


「矢を2本同時につがえる感覚のようですわね?」


そうだった

ティアは3本の矢を同時に射って命中させる器用さを持ってるんだもんな…

それにミャーは元々皮も骨も丸ごと食べるから箸は必要ないし…


基本的に魚料理は皮も食べて頭と骨と尻尾を残す食文化のようなのでフォークとナイフでもなんとかなるようだ


そう言えば外国では当たり前だったもんな

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