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***新たな仲間***

スタンピード鎮圧の上、なにやら街のトラブルまで鎮圧?

そして水戸◯門の如く颯爽と凱旋の途につくコウ一向であったが…


「コウ様、援護してくれたフェンリルとフェニックスなのですが…

実は私とコウ様から強いセレナ様の匂いを感じとって馳せ参じたとの事で…」


「そうだったのか…

それで?」


「えっと…それで…

セレナ様の娘の私と婿となるコウ様を守る為、従属契約を結んでほしいと…」


「な⁉

なんじゃと⁉

聖獣のフェンリルとフェニックスが従魔に⁉」


爺さん…僕より先に驚かないでよ…


「セレナ様に関してはいろいろ有りすぎてだいぶなれたけど…聖獣達の意思なのかな?…」


リムがフェンリルとフェニックスの方を向くとコクりと頷いた


僕も頷き返し近寄った


「コウ様、フェンリルとフェニックス頭に手を起き

『我、汝らとの契約を望む者也』と唱えて下さい」


僕はリムの言葉に従ってフェンリルとフェニックスの頭に手をあて


「我、汝らとの契約を望む者也」


と唱えた


“我、フェンリル・フェニックスはコウ様を主とし身命を賭して守護する事を誓う者也”


フェンリルとフェニックスの声が脳内に響く


その瞬間光が包み、白い大きな狼の姿のフェンリルは額に角が生え白銀に染まり、真っ赤に染まった孔雀のようだったフェニックスは炎のような赤い身体にブロンドヘアのような風斬り羽、神々しい金色の尾羽を持った大鷲の姿に変化し、フェンリルはフェンリルクイーンにフェニックスはゴッドフェニックスへと進化していた


「コウ様、あとはこの子達に名前を付けてあげてください

二人とも女の子ですから可愛い名前をお願いします」


名付けとか責任重大だ…


「フェンリルクイーン…白銀…シルバー…

シルビア!


リム、この子はシルビアでどうだい?」


「イメージには合いますね」


ちょっと安直だとでも言いたげだな…


「ゴッドフェニックス…神の不死鳥…真紅とゴールド

茜…じゃインパクト弱いし…(くれない)じゃシャウトしそうだし…クリムゾン…薔薇…

!!!

クリムローズ!」


どうだ!捻ってやったぞ!


「シルビアとクリムローズ…悪くないですね」


リム…結構シビアな言い方だな…


「コウ様、私達の娘の名前はシルビアとクリムローズで宜しいですね?」


「娘って、大げさだなぁ(笑)」


「従魔で聖獣であっても私達の使途であり御子でもあるのですよ?

何も大げさではありませんが…」


なるほど、リムにとってはそういう考え方なんだな…


「リムの気持ちはわかったよ

OKだ


君はシルビア!

君はクリムローズだ!」


僕は順番に軽く頭を撫でながら名前を呼んだ


パアーーッ


またも二人を光が包む


「今度はなんだ?」


徐々に眩しさが収まってくる


「えっ⁉」

「何⁉」

「うそ~っ⁉」

「にゃにゃ⁉」

「こりゃたまげた…」


ん?

えっ?

ええーーっ⁉


なんで人になってるんだーーっ⁉


フェンリルとフェニックスが人化だと?

リムはわかってたのか涼しい顔をしてる…

それならひと言いってくれよ~


ショートカットの銀髪が鬣のようで活発そうな瞳、しなやかでいてグラマラスな肢体のシルビア


真っ赤なロングヘアーで毛先がブロンドに輝く大人びて落ち着いた雰囲気のスレンダーなクリムローズ


ってか

二人ともハダカーーっ


ミャーがスレイヤスに急いで目隠しをする


僕がアイテムボックスからマントを取り出し二人にかけてやると二人は急に片方の膝をついて騎士の礼をとるのかと思ったらとんでもない言葉が返ってきた


「父上!」

「お父様」

「「これから宜しくお願いいたします」」


ええっ?

お父様って…

中身48歳でも外見18歳の僕じゃどう見てもお父様には見えないどころか二人の方が間違いなく年上に見えるだろ…


「な…な…なんと!

コウ殿が父上だとーーっ!」


ロゼが一人違った方向に考えが飛んでる…


「いやはや…

小僧が父親とわ(笑)」


いやいや爺さん…違うから…


「シルビア…クリムローズ…

頼むから父上とかお父様はやめて?…

いろいろ勘違いを生むから

せめて主とかご主人様とかで…

ほんとはそれも抵抗あるから出来るならリムみたいにコウ様にしてくれると助かる…」


僕の疲れた表情に二人はキョトンとした顔で小首を傾げている


なんだか最後はドタバタ喜劇のようだったが破壊された森林に植樹をしてあげたが若い芽は野獣に食べられてしまうかもしれない…

せめて気休めにでもと僕が作った回復ポーションを植えた木の芽の周囲に振り撒きとりあえず街に向かう事にした


スレイヤスは奴隷達の保護の為付近にいた冒険者に護衛を頼みつつ王都に向かう為の馬車探しをしている


僕はリムと誰かにシルビアとクリムローズの服を買うのに同行して貰いたいと思ったが、このメンバーの服装のセンスどいつもこいつも信用できないし…


とりあえずロゼと僕はギルドの報告があるので、最も露出の少ない服を選んでくれそうなネリーに一緒に行ってもらって今着る服だけ買わせる事にした


「あら?わたくしが選んでさしあげますわ?」


ティア…ダイナマイトバディで超露出が多い服装の君には一番任せられないのだよ…と言いたいとこだが敢えて黙っておこう…


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