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シロハ・____。

──ダメだ、ちがうんだ!!俺は君にこんな思いをさせて。


 目の前には知らない女の子?うぅ…髪が燃えているし、上半身から下が消し飛んでいるから見えにくい…向こうでは男の人が情けなく泣いてる。

 ボクは何を見ているんだろう。


──いかないでくれ、やっと見つけたんだ、君との人生はここからなんだ。


 近づいたら燃えていてよく見えなかった顔がはっきり見えた。

 髪も顔もぐちゃぐちゃに焼けているのに、きれいな顔してるな。

白衣を着た男が目に涙を浮かべて、必死に呼吸が止まってしまいそうな少女のもとへ向かった。

男は大事そうに少女を抱え込んだ。その時少女は泣きそうなくらい冷たくなっていたが、手には温かいナニカを握っていた。


──これは…やめろ!これ以上傷つかないで、頼む。


 ダメだ視界がかすんでよく見えないな。この二人は誰だ?男の人が泣いていて、手には血液?が詰められているケースを持ってる。そして女の人は安心した顔で男の人の胸の中で、死んだ。

 周りの景色が見えないな、ここは現実じゃないってことはよくわかった。なんというか夢特有のふわふわしたモヤが視界にかかっている。

夢ってわかるのに、なんでこんなに鮮明なんだろう、触れそう。触れなかった。


──俺は、君にもう一度会うよ、今度は君を守って…


 男の人の声がところどころ聞こえなくなってきたね。

 え…

死んだと思った少女が男性に得体のしれない薬を投与した。

 今のはなに?薬を打たれて、男の人の髪が真っ白になって、え?

 やばい、何の薬?理解ができない、夢から覚めそう。

 そもそもボクは誰なんだ。

 この人たちとどこかで会ったことあたっけ

 なぜかわからないけど、今起きたらこの夢も忘れそうな気がする。

 それと、この夢は忘れちゃいけない気がする。


──俺が、どんな姿で生まれても、愛して愛して愛して、大事にしてやるから…ま、ど…て


 ボクはこの人が誰かなんて知らないし、


 どうってこと思わない、


 なんてことないのに、


 なんで…



こんなに



…涙が出てくるの…?


目の前が真っ暗になった

  

目を覚ましたら夢のことなどなかったかのように忘れていて見たこともないガラクタ置き場に捨てられていた

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