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17 お休み


『クルゼスクロコダイル』


 その表皮は、物理・魔法を問わず非常に高い防御力を誇り、


 その牙と爪は、水竜のウロコをいとも容易く引き裂く。


 知能は異様に高く、性格は狡猾にして獰猛。


 古来より人々から恐れられてきた、"ペルネ湖の悪神"



 これを討伐することこそが、クルゼス王国における英雄への道であるのだが、


 記録に残されている討伐成功者は数えるほどしかおらず、


 近年では、アルゼハルト王ただひとり。



 そして今、


 ひとりの可憐な魔導具技師が、


 ヤツと対峙する。



 ---



「マスミ・オルタ、ファイナルシュートッ!」



 魔導水鉄砲の全ての力を振り絞った一撃は、


 今まさに噛み付かんとして大きく開けた、


 クルゼスクロコダイルの口腔を貫き、


 その強大な生命力を一瞬で奪った。



 正式名称『魔導補助機構 水質可変式 水鉄砲・オーバーキリング ルール無用 ターミネーター』


 凶悪に魔改造された魔導水鉄砲の前には、


 さしもの"ペルネ湖の悪神"もひとたまりもなく、


 おサイフの素材へと、その姿を変えるしかなかったのだ。



 黒猫嵐の冒険、ペルネ湖激闘編



 --- 完 ---




『てな感じで手に入れた素材を、丹念にアレしてコレして作り上げたおサイフです』

『大切に使ってあげてくださいねっ』


 何やってんですか、黒猫嵐さん……


 いや、大事に使わせてもらいますけど。



『でも、いい加減そろそろ、貨幣経済から紙幣文明に発展しても良さそうなもんなんですけどねっ』

『やっぱり『召喚』とかで、文明の発達がイビツになっちゃってるのが原因なんでしょうか』

『今度"鏡の賢者"さんに聞いてみましょうかね』


 うわっ、けんちゃんにご迷惑をお掛けしちゃダメでしょ。



『それと、この"C3"に付与された『収納』の仕様は、以下の通り』


"開放型"

"小容量"

"時間経過アリ"

"生き物生きたまま不可"


『その他、ご不明の点などございましたら、取り扱い説明書の最後のページにある連絡先まで、速達鳥にてお気軽にご連絡くださいねっ』


 最後の最後に、ようやく取説っぽい表記が。



『それでは、"黒猫嵐工房"の次回作をご期待くださいっ』

『ネクスト 仔にゃんズ ヒント!』



"お色気ゴーレム"




 ……寝よ。


 明日からまた、お仕事がんばんなきゃ、


 お休みなさい……



 あとがき


 荒事揉め事が苦手だったら、争わなければ良いじゃない。


 いや、それだとお話しが進まないわけで。


 ってなこと言ってると、


 主人公らしい波乱イベントに全く関わらずに、


 1話完走しちゃうのが、フォリスさん。



 つまりは、これからもこんな感じでよろしくお願いします。



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