寝坊
リリリリ!リリリリ!リリバチン!!
「うるさいなあ〜」
相変わらずうるさい目覚まし時計を勢いよく片手で止めた。
「はあ〜〜〜」
ため息に近いあくびをしながらまた眠った・・・。
「うわあああああああああああああああああああああああああああ!!!!????」
目覚めて、目覚ましを見ると、10時36分だった!
ヤバイヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい遅刻遅刻遅刻遅刻遅刻遅刻遅刻
なんでお姉ちゃん起こしてくれなかったの!!
ドタドタと慌てて階段を降り、リビングの中を覗くと、
「うわ、びっくりした。・・・・まだいたの」
珍しく酔っ払っていないお姉ちゃんがいた。
「まだいたのじゃなくて、どうして起こしてくれなかったの!?」
「だってうち今起きたばっかりだし」
なるほど、どうりで酔ってないわけだ!
とりあえずお姉ちゃんは帰ってきたら殴るとして、
適当に髪とかして、ゴムでいわいて
「いってきまーす!」
ダッシュで学校へ走れば5分で着くはず。
なんとか学校について、教室に入ると、
「光葉あ!何遅刻してんだあ!」
やっぱり担任の竹田先生に怒られた。
その後、みんなの前でガミガミと説教された。
なんでこの学校はみんなの前で説教されるんだろう?
説教が終わった後、支度をして席に着くと、みんな黙っていた。
私はこれが嫌だ。
休み時間友達と話せない。
恥ずかしい気持ちのまま、2、3、4時間目が終わった。
今日は4時間授業だからご飯を食べて終わりだ。
「ご飯食べよー」
「一緒にいいですか?」
ルカとことねが机を私の机にくっつけながら言ってきた。
「もちろんいいよー」
いつもの調子で返したつもりだけど、少し元気がなかったらしい、二人とも苦笑している。
「今朝のは仕方ないって!なんか事情があったんでしょ?」
ルカが慰めるように言ってくる。
でも・・・・・・・・
「いや、普通に寝坊です・・・。」
なんか申し訳ない気持ちがある。
「そ、そっか・・。ごめん・・。」
「ううん」
謝りたいはこっちだ。せっかくルカが気を遣ってくれたのに、それを台無しにしてしまって。
ことねがしゅん、と俯く私とルカを見て、どうすればいいかわからなくてあわあわしている。
ごめんねルカ、ことね・・・・。
三人で黙ってご飯を食べ、黙って帰った。
嫌な一日だったなあ、と思った。
そういえば、お姉ちゃんナントカ発表会でいないんだっけ。
にしても、今日は寒いなあ、急いで家を出たから上着も持ってきていない。
食欲がないからご飯は食べなかった。
シャワーだけ浴びて、だるかったのでさっさと寝た。
本当に今日は嫌な一日だったな