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学者と学生  作者: 四季
2/5

ルカ、ことねと別れて、4時半ごろに家に着いた。

私の家は2階建ての普通の家。

無言で玄関の扉を開け、リビングに続く廊下を歩いていると、ビシャっ、と何かが溢れる音がした。

「まさか・・・」

私は急いでリビングに入ると。

そこには、泥酔して寝ている姉と、その隣に転がっているビールの空き缶が数本あった

私は姉の目の前に立つと、腹を思いっきり蹴った。

「オゴがハピ!?」

お姉ちゃんはよく分からない悲鳴をあげた後、ゆっくり起き上がった。

「あー、おはよう理不尽な妹よ。」

お姉ちゃんの理不尽という言葉に少しムッとなった。

「理不尽じゃないし!またビールポイ捨てして!それに今はおはようじゃなくておかえりでしょ!」

相変わらずツッコミどころが多すぎる姉だ。

「えー」

なぜか不満そうなお姉ちゃんの服は、いつもと同じ白い白衣に胸ポケットのついた黒いエプロンを着ている。

お姉ちゃんは21歳の学者だ。それも超天才の。

そして、小説を書いている。

小説を書いてるって言っても、スマホに小説を書けるサイトがあるだけだ。

お姉ちゃんが書いている小説は、難しい数式や、よく分からない言葉があって全く読めない。

だから人気もない。

でも書き続けているから、理由を聞いてみると、

「え?好きだからだけど?」

好きっていう気持ちだけで続けられるの?って思った。

私は得意になるまで何かを続けることはなかった。

食べ物、動物以外で好きなものはない。

スポーツだって疲れるって思ってるし、下手だ。

授業も、適当に勉強してるし、そのせいで赤点ギリギリの点数だってとる。

でも、私みたいに得意なこと、好きなことがほとんどない人はきっと少ない。

「はあ・・・・」

なんかもうどうでも良くなった。

「空き缶、片付けて床拭いといてね。」

私はお姉ちゃんにそうゆうと、コンビニ弁当を温めた。

そのあとは、適当にご飯食べて、お風呂にはいって歯を磨いて寝た。

その間、お姉ちゃんは小説を書いていた。

よく分かんないなあと思いながら、11時に眠りについた。










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