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第3話:パーティー結成

予定前倒しで、投稿します。



あの後、グレイガスさんはまだ飲むと言うので別れ、宿代を稼ぐため何か依頼を受けることにした。




「やっぱり、薬草集めかな?」



割がいい仕事探すけど、そんないい仕事残ってるわけもなく定番の安い薬草集めしか残っていない。どうしよ・・・



「あら?」



「ん?」




どこかで聞いたことのある声が聞こえたため振り返ると、俺と同じく盗賊に捕まっていた金髪のきれいな女の子と犬耳の付いたかわいい少女がいた。



どうしてここに居るのかきくと、元々この街に冒険者になるため来る予定だったが、ちょうど旅立つ日にあの盗賊団に村が襲われ捕まっていたんだとか。犬耳の付いたかわいい少女も実は、彼女と同じ歳で幼馴染なのだという。





「あ。そう言えば、自己紹介がまだだったわね。私は、ミリシア得意武器は“弓〟よ」




「わ、わたしは、アナというのです。得意武器は“短剣〟です。よろしくです」




「俺は、リョウタ・テオロス。得意武器は、ない。」





「え!?もしかして、リョウタ・・様は、貴族様なの?」


「なのです!?」





俺は、またか・・・と思いながら苦笑いを浮かべ首を振った。




「いやいや、違うよ。俺もれっきとした平民だよ」




「あ、よかった~。失礼を働いたかと思って、びっくりしたじゃない!」



「びっくりしたです。ところで、リョウタには得意武器無いのです?」




「あ・・そうよ、何か無いの?剣とか魔法とか・・・」





「あっ・・・スキルでいいなら念動術があるよ」





俺がそう言うと、二人が何かかわいそうなものを見る目でみてきた。



「な、なんだよ・・・」




「かわいそう・・・」


「かわいそうなのです・・・」



声に出しやがったよ!こいつら!




「ごめんごめん。そう言うつもりじゃないのよ?ただねぇ・・・」




「な、なんだよ・・・」




「リョウタのスキル、夢スキルなのです・・・」




「夢スキル?」



「え?知らないの?おとぎ話とかに出てくる英雄や勇者が使って無双したりしたスキルの事よ」




「え!?じゃ、最強スキルじゃないか・・・なんで、かわいそうなんだよ?」




「ほんきで言ってるのです?夢スキルは、リスクが大きすぎてダメダメなのです・・・」




「ああ~、納得・・・」




「で、何か使える武器ないの?」




使える武器か・・・・




「剣?かな・・・」




「本当に自信なさげね・・・あ、そうだ!」




「どうしたのです?」



ミリシアが何かを思いついたのかアナの耳に顔を近づけて何度かこちらをチラチラ見て何かを言っている。




「うん!賛成なのです!」




「きまりね!・・・リョウタさえよければなんだけど、私たちとパーティー組まない?」





「え?いいけど・・・自慢じゃないが、足引っ張ると思うぜ?」





「大丈夫なのです!わたしたちも、冒険者になったばかりなので弱いのです。」





「それじゃ、よろしく頼もうかな?俺もソロで活動する気なかったし・・・」




「じゃ、きまりね!まずは、リョウタの武器を何とかしないと・・・」





「さぁ、受付のお姉さんのところに行くのです!」




「え?あ!ちょ、ちょっと!?」





俺は、いきなり腕をつかまれ、武器が必要と言っていたのになぜ受付なのか訳も分からないまま無理やり連行されて行くのだった。




受付に行くとすぐにミリシアとアナが俺の武器の件を受付嬢に言いい、それを聞いた受付嬢は受付の後ろの部屋からぼろい剣を持って来た。



グレイガスさんは、言っていなかったが冒険者ギルドでは、新人冒険者のために護身用としてまだ使える武器をタダで貸しているらしい。


破損以外で失くした場合は、弁償になるらしい。



その後、パーティー登録も続けて行ったが、パーティー名を決める際、始め俺とアナではいい名前が思い浮かばず、ミリシアに任せたが・・・・・





「申し訳ありません。そのパーティー名もすでに使われています。」





「も~~~~!!なんなのよ!!」




「まあまあ、落ち着けよ・・・」




「あんた達が、何も良い名前を思い浮かばないからひとりで考えてるんでしょ!!」




「これで、14個目なのです・・・」




「ア~ナ~・・・」



「わふっ!」



しかし、仲がいいよな・・・まるで、姉妹のようだ・・・



「なぁ・・・」



「なによっ!!」



「≪黄金の絆≫って、どうかな?」




「・・・いいわね・・それ。アナは、どう?」




「わたしもいいのです。でも、どうして≪黄金の絆≫なのです?」





「二人がホントの姉妹のように見えて。綺麗だったからかな・・・?」





「なんか、照れるわね・・・」



「照れるのです~~」



「それでどうですか?」





「≪黄金の絆≫ですね・・・・それなら大丈夫です」




「それじゃ、≪黄金の絆≫で決定ね!」



「決定なのです!」




「それでは、パーティーリーダーはどうしますか?」



「それは・・・」




「「ミリシアで・・・」なのです!」



「えっ!?」





「わかりました!では、登録しますね!」




「ちょっ!」




「まかせたぜ!リーダー!」



「まかせたのです。リーダー」





「あんたたちの方がよっぽど兄妹っぽいわ!」




「照れるぜ~」




「照れるのです~」




「くぅ~いらつく~!!」




「アナ。このへんで、ミリシアいじるのやめとこうぜ」




「そうするのです。ミリシア怒ると怖いのです・・・」





「あ・ん・た・た・ち~~~」




「はい。登録おわりましたよ。」




「え!?」




「ありがとうなのです!」




アナが受付嬢に渡していた全員分の冒険者証(ギルド登録終了時に貰うマジックプレート)を受け取り、その姿を呆然とミリシアが見ていた。



そんなミリシアの肩に手を置き・・・・



「どんまい・・・」



今世紀最大の笑顔を送ってやった。それと同時に、何かが切れる音がした。


「・・・ふん!!」



「グボラッ!!」




「あわあわ・・リョウタが死んじゃったのです!」





「フン!どういう意味なのか分からないけど、すごくムカついた・・・・」






俺の冒険者生活前途多難だ・・・・



次回の投稿を17日(水)に予定してます。


感想意見まってます。

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