第1話:捕らわれた俺
文章能力無くて済みません。
読みにくいかもしれませんが、最後までお付き合いください。
やあ、みなさんこんにちわ。バカをしてしまった。リョウタです。
まず始めにどうしても言いたいことがあります。
「どうして!!こうなった~~~!!」
「うるせぇ!!黙れガキ!!」
「グヘッ・・・」
そうです。盗賊につかまりました・・・・。
あのあと、食糧を見つけるため【鑑定】を使いつつ森を出るために歩いていると、人を見つけこれで助かったと思い声をかけた。本当ならこんな森の中に人が居る時点で疑いを持つべきだったんだ。でも気づいたのが遅かった。
気づけば、連れてこられたのはどこかの洞窟の前。しかも、洞窟の前には立派ではないが武装した厳ついおっさん達。そして、いつの間にかに簡易牢屋の中。今、ここ。
「おいおい、あまり傷つけんなよ。男とはいえ、大事な商品だ。それに、このレベルの美形ならそれ相応の値段が付く」
「ああ、わりぃ。ついうるさかったからな。」
「だとさ、あんまり騒がねぇことだ。ガハハハ・・・」
「ハハハハハハ・・・・」
俺を連れてここまで来た二人の盗賊は、笑いながら出て行った。
「ッペ・・・ああ、やっちまった・・・・」
「あんたも災難ね・・・」
「え?」
口に入った砂を吐き出しひとり愚痴っていると、すぐ後ろから声がした。振り返ると、汗と砂埃で少し汚れているが金髪のきれいな女の子と犬耳の付いたかわいい少女が居た。他にも数人かわいい娘たちが居た。
「・・・・」
なにここ、楽園ですか?
「ちょっと、なにかいいなさいよ・・・」
「きれいです・・・」
「ふえぇ!?」
「え、ああ。ご、ごめん。ええっと、君たちも捕まったの?」
「え、ええ。私たちはここの近くのむらに住んでいたんだけど・・・グスッ・・・」
「ああ、いいよいいよ。話さなくて、ごめんね不用心に聞いて・・・」
「いいえ、気にしないで。・・・私たちも、もうここに来て3日経つからそろそろお迎えが来るはず・・・」
「お迎え?」
誰か助けに来るのか?
「違法奴隷商人・・・闇商人のことよ」
「ああ、そうゆう・・・」
「ほら、きたわ・・・」
彼女がそう言い出口の方を見た。俺もその方向を見ると、さっき俺をここに居れた二人の盗賊と顔に大きな切り傷のある大男と立派な服を着たおっさんとその護衛と思われる五人組が来た。
「おお、今回もいい仕事をしたな・・・ほら」
「へいっ、ありがとうございます・・・」
大男が頭を下げ皮袋を受け取り礼を言ったところから、この男がこの盗賊団の頭だろう。
で、こっちの護衛を連れたのがバイヤーか・・・
「よし。お前ら荷馬車に商品を積み込め!」
バイヤーの男が合図をすると俺たちはつぎつぎに外に出された。
すると、俺よりも先に出された女の子が暴れていたが、すぐに首輪を着けられて荷馬車に乗せられた。
その光景をボケッと見ておるとふいに押されコケかけた。
「ほら、なにをボケッとしている!次は、お前の番だ!」
首輪を持った男がそう言い俺に首輪を着けようと近づいてきたが、あと数歩のところで足が止まりそのまま倒れた。その男を見ると後頭部から矢が生えていた。
「え?」
「て、敵襲だ!!」
その叫び声を皮切りに森から飛び出してきた武装集団と盗賊団・闇商人たちの戦闘が始まったが、すぐに武装集団により盗賊団・闇商人たちが制圧されていった。
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
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・・・
・・
「死体は、すぐに燃やせ!魔物が寄ってくるぞ!!捕まっていた人を一か所に集めろ!」
武装集団によって盗賊たちが制圧されたあと、武装集団のリーダーと思われる人が次々に指示を出していた。
それからすぐに捕まっていた俺たちは、馬車の近くに集められた。
「ここに居るので全員か?」
「ええ、馬車に乗せられた人と洞窟に捕えられていた人全員ここに集めたわ」
俺たちの前でそう話してるのは、この武装集団のリーダーと思われる男とその武装集団のひとりの女性だった。
「よし・・・・皆さん、もう大丈夫です!私たちは、ソルリーノの冒険者ギルドから派遣された冒険者です。私は、Aランク冒険者パーティー≪グレートストーン≫のリーダーのラルフです」
彼が挨拶すると捕まっていた人たちから不安や警戒心が解かれるのを感じた。
彼が、冒険者であることと彼のパーティーのランクが高いことで安心したのだろう。
冒険者には、それぞれ個人とパーティーにランク付けがされ、下から順にF・E・D・C・B・A・Sとなり、その上にもSSのランクが存在するが現在そこに至った者はもう居ない。
現在最高ランクのSランクですら世界に個人が3人、パーティーでも5パーティーいるだけだ。
ようするに、このSランクの怪物たちの次に強い強者たちだということだ。
俺と話していた時は、どこか暗い顔つきだった金髪の彼女も表情が明るくなったように感じる。
そして、ラルフと名乗った彼がこれからの事について話をしていると、彼の仲間であろう男が死体を燃やし終わったと報告に来て、闇商人が使う予定だった馬車を使いソルリーノと呼ばれる街に向かうことになったのだった。