プロローグ<2>
「きみに決めた!」
『お!決まったのかの!』
「はい!って、なにお茶してんですか・・・なんか人増えてるし・・・」
俺が、神様の声のする方を向くとなぜか木のテーブルが出現し綺麗な女性とガチムチのおっさんを含めた三人でお茶をしていた。
神様が、席を立ちこちらにくるとそれに続き、女性とおっさんも席を立ってこちらに来た。
『初めまして、あなたの転生先の世界を支配しているニケです。あいたっ・・・!!』
『ちげーだろ・・・。すまんな。こんなんでも一応神様なんだ。もちろん、ガチムチのおっさんである俺もな!』
ああ、根に持ってんなこのひ・・神様・・・
「知らずとはいえ、すみません。」
『あれ?ワシの時と対応違くない?』
なにか神様が言っているが気づいてないふりをした。
『いやいや、冗談だ俺はクラトス。お前の転生先で闘神・戦神と言われている』
『あ、私は、愛と勝利の女神にして主神をやらせて貰ってます』
「俺は、神山 涼太っていいます。死んでここに居ます」
『はぁ・・・挨拶もよいが、スキルを決めたなら教えてはくれんかの・・・はぁ・・・』
神様が、すごく落ち込んでしまっていた・・・。
「すみません。この四つに決めました」
『どれどれ・・・』
そして、おれが選んだスキルはこれだ・・・
【高速学習】 Lv:-
自身の学習速度がすごく速くなり戦闘終了時に得られる経験値が多くなる。
【回復速度上昇】 Lv:1~10
自身の体力・魔力ともに回復する速度が上がる。回復速度・回復量ともにスキルLvに比例し上昇する。
【鑑定】 Lv:1~10
物体の名前などが分かるようになる。スキルLvが、上がるに連れて鑑定結果も詳しく知ることが出来るようになる。
【身体能力上昇】 Lv:-
身体能力が上昇する。レベルアップ時の身体能力の上昇にも補正が係る。
『『『う~~ん』』』
『時間かけた割に普通?』
『普通だな』
『普通じゃな』
「ほっとけ!・・・これでも、一生懸命考えたんですよ!」
『じゃが、ほかにも【剣聖】や【魔王】その他にもいろいろ強くなるためのスキルあったと思うが・・・』
『確かにあなたの選んだスキルは、持っている者は少ないけど強くはないわよ?』
『ま、【鑑定】は持ってるやつ結構いるけどな!』
「うっ・・・」
『『『それでも・・・よいのか?』いいの?』いいのか?』
「・・・いい・・です」
『わかった・・・・・よし。お前さんの肉体に与えておいた・・・』
『あとは、あなたを転生させるだけね』
『向こうは、本当に危険なところだくれぐれも気を抜きすぎて早死にしてくれるなよ?』
「はい!気よ付けます」
『うむ。でわ始める。』
神様が、そう言うなり俺は目まいに襲われて立っていることが出来なくなった。すると、手足の感覚が無くなりだし声も出せなくなった。
『では、お前さんの次世界での幸福を祈っておるぞ』
『またねぇ~』
ゴンッ!!
『!!っつ~~~~』
『お前は、主神の自覚を持て!・・・では、またなリョウタ』
神様たちがそう言うと、俺の意識が遠くなった。
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
「んう?くあぁぁ・・・・・・ここどこ??」
目が覚めた俺は、周りを見渡し自分が身に覚えのない場所にいることに気が付き、どうして自分がここに居るのか考えた結果、神様たちに転生させられたことを思いだした。
「ってことは、ここが異世界【アーヴル】か・・・・町が無い、ってか森しかない・・・」
そう。俺がいるのは、森の真ん中。絶賛遭難中!!
「やばいなこれ・・・」
まだ、日本だったら熊にで会う程度で済んでいた。いや、熊に会っても死亡確定か・・・。
しかし、この世界には神様も言った通り魔物と呼ばれる熊よりも恐ろしい生き物がうようよいる・・・。
「とりあえず、ステータスの確認しときますか。・・・<鑑定>」
リョウタ・カミヤマ(仮) Lv:1
年齢:15
体力:5000/5000Hp
魔力:500/500Mp
スタミナ:7000/7000Sp
筋力:150
耐力:300
精神力:115
瞬発力:120
運:777
スキル
【念動術】Lv:1 【高速学習】Lv:- 【回復速度上昇】Lv:1 【鑑定】Lv:1 【身体能力上昇】Lv:-
「う~ん・・・比較対象が居ないから高いか低いか分からないんだよね・・・。でも、運の数値がおかしいのだけは分かる・・・あと、なんで俺の名前(仮)なの?かえれるの?」
しかし、変えられるとして・・・どうしようか・・・・・・
名字だけ変えるか・・・神のテオス、山のオロス略して、テオロス・・・うんなんかいい・・
テオロスで決定!!
リョウタ・テオロス Lv:1
年齢:15
体力:5000/5000Hp
魔力:500/500Mp
スタミナ:7000/7000Sp
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・・
あ、ほんとに変わった・・・・
「今日から、リョウタ テオロスか・・・・早まったかな?まぁ、いいや。まずは、この森を抜けることが先決だな・・・」
そう言い、おもむろに歩き出すのだった。
次回から、異世界の冒険が始まります。