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プロローグ<1>


俺は、皆に聞いてみたいことがある。



超能力に憧れえたことはないかと。



俺は、もちろんある!



とくに心を惹かれたのが、小学生の頃に見た映画『ス〇ー〇ォーズ』の〇ォースという能力だった。この頃、、、いや、今でも俺にはこの力こそ超能力!って感じで、心に焼き付いている。



余談だが、ポ〇モンもエスパータイプだけに縛るくらいには好きだった。




子供の頃は、机の上に物を置き手を使わず動かせやしないかといろいろやったし、ロボットアニメで剣みたいなのが宙を浮き敵を攻撃しているのを見て興奮したりした。


まぁ、最初の結果は言わなくてもわかるよな。



ま、それだけ俺は、超能力に憧れていたってことだ。





そんな俺も成人を迎え、これから大人として頑張って行こうと気分を切り替えるため、自分の住んでいるアパートの屋上に行くと、柵も手すりも無いアパートの屋上から飛び降り自殺しようとしている先客の女性を見つけ、止めるため気づかれないように近づき抑え込もうと触れたら次の瞬間には、なぜか俺が空を舞っていた。


しかも、かなり地面が遠い。




そして、俺は落ちてるんだって理解した。でも、なぜか恐怖は無かった。・・・いや逆に、恐怖を抱く余裕も無かったのかもしれない・・・・。











『ふむふむ、死ぬ前の事は覚えておるようじゃな』




「ええ、まぁ・・・」



そう。この爺さんが言うように俺は死んだ。




『誰が、爺さんじゃ!ワシは、神様じゃと言うとろうが!』



「あ、すみません。心読めるんでしたね」



『まぁ、読めるがそもそも今のお前さんがどういう状態か覚えておるか?』




「精神体ですよね?」




「そうだが、そうじゃない」




「え?」



何言ってんの?このじい、、もとい、神様。自分で言ってたじゃん・・・





『確かに言った。読み方もあっておるし、考え方も間違ってはおらん。しかし、正確には精神体の神は、神でわなく心じゃ』



「心?と言うことは、精心体ってことですか?」



『そうじゃ。そして、その状態では、心の中で思っても自分の意思とは関係なく相手に伝わってしまうんじゃ。これを相手に伝わらぬようにするには人の身では難しいんじゃ。よって、ワシはお前さんの心を読んでいる訳では無いんじゃ』




「へ~」



『それと、最初の・・俺は、皆に聞いてみたいことがある。の(くだり)いらなくないかのぅ?』




「え?それっぽい雰囲気が出て良くないですか?」




『・・・まぁ、良い・・』



もう、いいやこいつみたいに言われてしまった。




「で、死んだ俺がここに呼ばれた理由はなんですか?」




『うむ、お前さんをここへ呼んだのは、次からの転生先がが地球ではなくなるからじゃ』




「え!?と言うことは、異世界転生ですか?」




『うむ、そう言うことになる。しかし、お前さんの場合少し使命を帯びてもらう』




「使命ですか・・・」



そう言われた俺は、まさか世界を救ってくれとか言われるのか?と思ったけどそうでわないようだった。



『いやいや。そんな大それたことではない。ただ、世界と世界を繋ぐパスの役目を担ってもらうだけじゃ』




「パス?」



『うむ。世界を維持するためには、リソースと言うものが必要で、それを世界間で循環させるためのパスになって貰いたいんじゃ』




「それって・・・」





『うむ。大役じゃな』





「全然、大したことあるじゃん!?」




『いやいや、べつに重要な役割だからと言ってお前さんになにかして貰おうと言う訳では無い。死んだとは言え、お前さんには前の世界とパスがまだ繋がっておる。目にも見えず感じる事も出来んだろうがの・・・』




「え!?」




そう言われて、慌てて体を見たが確かに死ぬ前の恰好のままでとくに変わったところは無かった。




『じゃから、見えんと言ったじゃろ?』





「はい。それに、とくになにも繋がってるような違和感もありませんね・・・」





『うむ。じゃから、お前さんはとくに何もする必要はないのじゃ。まぁ、しいて言うなら出来る限り長生きしてもらいたいことぐらいじゃな』





「俺が生きている限り、そのリソースと言うものが循環されるから・・・ですか?」




『おお、その通りじゃ!』



言い当てたのが嬉しかったのか、神様が笑顔になりうなずいた。





『そこで、お前さんには次の世界で出来る限り長生きしてもらうために次の世界の情報とさらに生存率を上げるためにスキルを五つ与えることにする』





「スキルって言うと、あの(・・)スキルですか!?」




『いや、どの(・・)スキルか分からぬが、お前さんの思っているやつで問題ないと思うぞ』





「おお、イッツファンタジー・・・」




『それでは、情報から与えることにしよう』




神様は、そう言うと俺に近づき俺の心臓のあたりに手を置くと何かしらの言葉をつぶやき、手が光った。



すると、突然俺の中に結構な量の情報が流れ込んできた。





「うっ!!・・・これは・・・」



『うむうむ、取り込めたようじゃの』




次の転生予定の世界の国々の情勢やお金の価値、一般常識や貴族たちの礼儀作法と言った様々な情報がいっきに流れ込んできたため、あまりの頭痛や不快感に苛まれふらつきながらも立っている俺を見て、神様は満足げにうなずいた。




『お前さんに与えた情報のとおり、次の世界は前の世界と違い争いに満ち溢れておる。さらには、魔物と言う危険な生き物が蔓延っておる。そこで生き抜くための能力を人はスキルと言い、戦闘系・生産系・凡庸系の三つに分けておる。そのスキルの中で、お前さんに与える五つのスキルをこの中からお前さん自身に選んでもらいたい』




まだふらつきながらも、差し出されたものを受け取ると非常に見たことのあるタブレットのようなものだった。




『いや~このタブレットと言うものは、非常に便利で使い勝手がよいの』





「やっぱりタブレットじゃねぇか!!いっつつ!・・・つぅか、神様がタブレットって・・・」





『ほっほっほ。良いものは、どんどん取り入れて行くスタイルじゃからの。ま、若干神仕様にしておるがな。ほっほっほっほ・・・』




神様って、何でもアリなんだな・・・・と思いながらも、その神器・・もとい、タブレットを見ると、戦闘・生産・凡庸のタグがあり、それを押すとそれぞれの膨大な関連スキルが表示された。



それを見て行くと、非常に気になる(・・・・)名前を見つけた。





「神様、この【念動術】っていうのは?」




『おお、それか!気になるならその名前をタップするといい』




そう言われ、俺は迷わずタップした。






【念動術】 Lv:1~10



魔力を毎秒10MP消費することで、魔力とは違う力で物体を浮かしたり動かしたり出来る。スキルLvが上がれば動かせる総重量が上がったり、操作性能があがる。









あ、あった・・・でも、これ燃費悪すぎないか?




「うう~ん・・・よし!一つは夢を取ろう!」





『では、一つ目は【念動術】でよいか?』





「はい!」



俺は、自分のスキル枠をひとつ減らし子供からの夢を手にすることを選んだ。




『・・・・よし、お前さんの新しい肉体に与えといたぞ。あと四つ選ぶとよい』





そう言われた俺は、一つ目を夢枠にしたため残り四つのスキルは真剣に選ぶため一つ一つスキルをチェックしていった・・・・。



・・・・・

・・・・

・・・

・・




『あ、あの。もうそろそろ決めてくれんかの・・・?』





「あと少しまって!!」




『はぁ・・・・人選ミスったかのぅ・・・』











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