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とある白猫ポーカーディーラーMONAの日常

作者: noriyang

テキサスホールデムポーカーのディーラーによる日常


モナー×ポーカーのコラボのライトノベルいうことで、顔文字多めに使っていますが、読みぐるしい場合はどうぞご容赦ください。


(m´・ω・`)m ゴメン…


※なお、実在する団体、会社、人間とは一切関係はありません。また、一切の賭博行為、違法行為等を助長するものでもありません。

「吾輩は白猫である。名前はMONA(モナである」


なんかいきなり夏目漱石先生の名作からお借りして、どうもすみません。(´・ω・)スマソ


みなさん、はじめまして。

界隈では白猫ディーラーと呼ばれているMONAモナです。


いつも白い猫耳付きのパーカーを愛用しているので、ご主人様達にはそう呼ばれています。


萌奈もなが本名ですが、苗字バレると個人的に困るので、上の名前はご勘弁を(о´∀`о)

あっ、ちなみにスリーサイズも秘密です❤️


ちょっと前まではニートしていました。その時に無料で読んだ本の中に『吾輩は猫である』がありました。


猫を飼っているのは書生さんなのですが、書生さんって、ある意味ニートだったりするわけですよ。


スポンサーがついて勉強をしている。でも実際にそんな勉強してたんですかね?分かんないけど。


まあ高等遊民という言葉もありますね。

ちなみに当時のアタシはこんな感じでした。


吾輩はやれば出来る子である。

    ∩∩

   (´・ω・)

   _| ⊃/(___

 / └-(____/

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 やる気はまだない


   ⊂⌒/ヽ-、__

 /⊂_/____ /

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

そんなアタシですが、ある日アスキーアートで書かれた一つのポーカーの物語に出会ってから人生が変わりました。


ちょうど長年のニート生活で蓄えもなくなってきたところ、バイトを探してたら天は我を見捨ててはおらず今に至るというわけです。


なんといっても、そこでお金を貰いながらポーカーが出来て勉強も出来るというお得感。人生はどちらに転ぶか分からないもんですね。


あっ、勿論ここは日本国内ですので実際にお金を賭けて遊ぶところではなく、お話をしたりポーカーをプレーしていただく場所ですのでご安心を。


フフフッ。しかし、この誰もいない店内での個人練習。これは天下を獲る日も近いな(●´ω`●)、正に天職


「何を独り言を言ってますの?」


少々自分の世界に浸り過ぎていたようです。

ひとり悦に入っていたアタシは思わず、心臓が口から飛び出すかと思いました。


お店に入って来たのは黒猫のMIMIミミさんでした。


『別名:黒猫の女王』


全身黒ずくめのミステリアス系美人。

ワタシが働いているのは、色々な猫をモチーフにしているポーカールーム。その他にも三毛猫さんやシャム猫さんなどがいますが、はっきり言って最も苦手なのがこの黒猫さんです。


年齢不詳のクールビューティーの氷のようなオーラの前に、アタシは即座に立ち上がりダイヤモンドダストを喰らった氷像としてカチンコチンと固まりました。


「こっ、今度の大会のエキジビジョンでディーリング大会があっ、あるので、その練習です。はいっ」


元ニートを舐めてはいけない。コミュ障には結構な自信があります。お陰でカミまくってしまいました。


「あらっ、それは良い心がけね」


女王様はちょっと考えた様子で、アタシにこう言いました。


「少し時間もあるので、ワタクシが相手をして差し上げましょうか?お客様が座っている状態でのディーリングの方が本気度が変わってよ。それともワタクシでは役不足かしら?」


:(;゛゜'ω゜'):


「いっ、いえ、とんでもないであります」


その時のアタシの目の前の女王様はこう映っていました。


.     ∧,,_∧

   ⊂ ( ・ω・ )つ-

  ///   /::/ まぁ、座れや

  |::|/⊂ヽノ|::|」

/ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|

______/ | |

|------ー----ー|/


すでに女王様はアタシの前に座って、チップを優雅な手つきで揃えています。


それはまるで、獲物を目の前にした女豹が牙を研いでいるようでした。


アタシは覚悟を決めてカードのシャッフルを始めました。


まずは両手で52枚のカードをバラバラに混ぜます。


それを一旦整えて、パラパラパラとリフル・シャッフル。

【※カードを半分に分けて端をはじいて端同士を噛み合わせてそのまま1つに揃えてしまうことです】


このリフル・シャッフルを2回。


次に1回ミックスします。

【※ミックスとはデッキの上から数枚ずつを下に入れ替えていくことで、デッキの上下にあったリッフルシャッフルでもあまり入れ替わらなかったカードを入れ替える行為です】


最後にもう1回リッフルシャッフルしてデッキ(カードの束)を四角く整えます。


それでは折角なので、テキサスホームデムのプレイの仕方とルールの説明をば(`・ω・´)


日本で知られているのはドローポーカーという手元に5枚のカードを配ってチェンジする奴ですよね。


テキサスホールデムの場合は違います。


まずはそれぞれに2枚のカードを配ります。


 ∧_∧  

(´・ω・`)        =͟͟͞͞□シュッ

(つ   と彡 =͟͟͞͞□シュッ   


アタシのハンドは、4♦️ 6♦️


スターティングハンド(最初に配られる二枚)ランキング的にはまったく強くないけど、スーテッドワンギャップ(同じ絵柄で数字が近い)で46(シロ)なのでマイハンドというやつですね。


コネクターというのが4,5のように並んだ数字のことを言います。ワンギャップというのは一つ間が空いたことですね。二つ空くとツーギャップです。


スーテッドというのは二枚のカードが同じスート(絵札)であることを指します。

反対に、バラバラのものをオフスーテッドといいます。


ちなみに以下のようにスート(トランプの絵柄)は表します。


スペード♠︎はs

ハート❤️はh

ダイヤ♦️はd

クラブ♣️はc


それでは、プレイです。

お互いにチップを持っているところからゲームがスタートします。

今回は手持ちのチップはお互いに1,500点(合計3,000点)でプレイしています。


プレイするにはブラインドといって、ゲーム開始前に強制的にチップを出すことで始まります。

今回は二人でプレイしているので、スモールブラインド(SB)、ビッグブラインド(BB)をお互いが払います。


このブラインドというものがなければ、ひたすら降りていれば自分のチップが減ることがなくなるんですね。その為にこの強制的にチップを出すブラインドというものが必要になってきます。


今は、アタシがスモールブラインドで場に10点のチップ。

女王様がビッグブラインドなので、20点のチップを出している状態です。


アタシはとりあえず様子をみようと、追加で10点のチップを出してコールします。


「コールですか、それではワタクシはレイズしますわ。80点」


女王様はブラインドの4倍の額をテーブルに出して、レイズ(チップを上乗せして金額を釣り上げること)をしてきました。


いきなりの先制パンチです。


    ∧_∧

・;'.、(・ω(:;(⊂=⊂≡

    (っΣ⊂≡⊂=

    /   ) ズバババ

    ( / ̄∪


(き、きいてないゼ…)


レイズされる場合には、基本的に強いハンド(2枚の手札)を持っていることが多いです。


しかし、まだ初期のチップがあるのでアタシは、同額のチップを出してコールしました。


これで、場には160点のチップが集まったことになります。


一枚バーンカード(一番上のカードがばれてゲームに影響が出ることを防ぐため脇に取り除かれる) を場に捨てて、3枚のカード(フロップ)をひらきます。


開いたカードは


3♦️ Q♠︎ 7♦️


ポーカーはアグレッシブな方が一般的に有利といわれているので、今度はアタシはベット(チップを賭けること)することにしました。


「ベット。120点」


   ∧_∧

   ( ・ω・)=つ≡つ

   (っ ≡つ=つ

   ./   ) ババババ

   ( / ̄∪


「ふーん。ドンクベットですわね」


女王様が形のいい顎に指を当てて考えていらっしゃいます。


ドンクベット。いわゆる先打ちというヤツです。この場合は何もヒットしていない状態でのベットなので、ブラフ(嘘)というやつです。


     *      *

  *     +  うそです

     n ∧_∧ n

 + (ヨ(* ´∀`)E)

      Y     Y    *


バレると下のようになってしまいますのでご利用は計画的に。


 ∧||∧

(  ⌒ ヽ

 ∪  ノ

  ∪∪


ちーん。


すると、女王様の氷のような視線がアタシのベットに対して突き刺さります。


やべえ、これアカンやつや・・・


  ∧_∧

 ( ・∀・) ドキドキ

 ( ∪ ∪    ドキドキ

 と__)__)



「レイズ! 480点!」


アタシのブラフベットに対して、レイズ(ベットに対してさらにチップを上乗せすること)してきました。


ぐはっ!(・A・)イクナイ!!


一応、ストレート(5枚の数字が3,4,5,6,7のように続くもの)もフラッシュ(5枚のカードのスートが全部同じもの)も見えるボードですが、現状アタシのハンドは6ハイ。


【※ハイカードというのは、Aが一番強い状態で以降、K,Q,J,10>>>>2となるもの。この場合6ハイはかなり弱いです】


現状では、たんなるブタなのであっさりと死ねます。が、歯を食いしばってコールします。


誰かが言ってました。飛べないブタさんは、唯のブタさんなのであります(  ̄(○○) ̄)-3ブヒー!!


テキサスホールデムポーカーの場合は、最大で場に5枚のカードが開かれるので、自分のハンド(手札)がここから良くなる可能性があるのです。


では、もう一枚バーンカードを場に捨てて、ターン(4枚目)のカードを開きます。


♣の5


アタシのハンドはこうなります 

(3♦️ 4♦️ 5♣ 6♦️ 7♦️)


ゴクリ(; ・`д・´)ストレートが簡単に引けました


しかし、ここで慌ててはいけません。アタシは女王様を罠にかけようとチェック(様子をみること)しました。


( ;゜皿゜)ノシΣバンバン!!


すると、女王様は560点をベットしてきました。


ダブルバレルです。


    ∧_∧

・;'.、(・ω(:;(⊂=⊂≡

    (っΣ⊂≡⊂=

    /   ) ズバババ

    ( / ̄∪


ダブルバレルとは、ポーカーのベッティングラウンド(チップを賭ける事ができるフロップ、ターン)で二回連続でベットしてくることです。

ちなみに、最後のリバーが3回目のベッティングラウンドでここまで3連続でベットし続けることをトリプルバレルと呼びます。


しかし、ここではこのダブルバレルはアタシにとっては最高です。なにしろストレートが完成していて、現状ナッツ(最強の組み合わせ)なのですから。


ここでアタシはどうするか考えます。


. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

    . . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

   . . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

        Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::

       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::

      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::

 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄


悩んだふり。。。悩んだふり。。。悩んだふり。。。


目の前のクールビューティーの表情を伺いましたが、何も読みとれません。


女王様のハンドは何だろう?


QQ(女王様のペア)とか33(名前がミミさんだし)とかのペアも考えられます。


当然今は負けていないので、どうやって女王様のチップを奪うかを考えているのです。


アタシは決めました。


出来るだけ、自信なさげな感じで手元のチップを全部テーブルの中央に押し出します。


「オールイン(全額賭けること)・・・」


すると、初めて女王様の表情が変わりました。


「ふう、4,6のストレートですか・・・もう出来上がっていましたのね。しかし、もうポットにコミットしていますからね。いいですわ、お受けいたしましょう」


アタシは自分のハンドをオープンしながら、女王様からハンドを当てられたことに驚きました。


「これは強いですわね。でもまだ、ワタクシにも逆転のチャンスはありましてよ」


女王様が表にしたカードは、A♦️とQ♦️の二枚のカードでした。

(女王様の役 A♦️ 3♦️ 7♦️ Q♦️ Q♠︎)


これはあと一枚、ダイヤのカードが落ちるとアタシはフラッシュを作られて逆転されてしまいます。


  ∧_∧

 ( ・∀・) ドキドキ

 ( ∪ ∪    ドキドキ

 と__)__)



アタシはリバー(5枚目)をめくりました。


落ちたカードは、なんと5♦️!


( ゜д゜) ・・・

 

(つд⊂)ゴシゴシ

 

(;゜д゜) ・・・

 

(つд⊂)ゴシゴシゴシ

  _, ._

(;゜ Д゜) …!?


3♦️ 4♦️ 5♦️ 6♦️ 7♦️


そうです、ダイヤのカードが落ちましたがこのカードはストレートフラッシュをつくるものなのです。


【※ポーカーの役の強さ ロイヤルフラッシュ>ストレートフラッシュ>フォーカード>フルハウス>フラッシュ>ストレート>スリーカード>ツーペア>ハイカードとなります】


アタシは恐る恐る女王様に尋ねました。


「なんかっ、すいません。こんなハンドで勝ってしまって・・・」


しかし、黒猫の女王様は首を振って言いました。


「違いますわ。MONAモナさん、そのカードは先に捨てるバーンカードですわよ」


  ∧∧   ∧∧ アレアレ?

 ∩゜Д゜,≡,゜Д゜)

  `ヽ    |)

    | _ |~

    U U


そうです。アタシは勝負を焦るあまり、本来は一枚捨てなければいけないカードを開いてしまったのです。


もうこうなってしまったらあれです。


⠀⠀➵⠀➵

⠀⠀➶⠀⠀⠀⠀⠀⠀➴⠀

➶⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀➴⠀

         ∧_∧

        (;・Д・)


    何かヤな予感がする


アタシは開いてしまったカードを捨てて、次の一枚をめくりました。


カードは、2♦️


. ∧,,∧

( ・ω・)

/  o┃,

しー-J,*; パチパチ


. ∧,,∧

( ´・ω・) あっ。。

/  o┃

しー-J  ポト

     *


女王様はAハイのナッツフラッシュ

(A♦️ Q♦️ 7♦️ 3♦️ 2♦️)


対してアタシは6ハイフラッシュ。

(7♦️ 6♦️ 4♦️ 3♦️ 2♦️)


【※同じフラッシュの場合には、ハイカードが上の方が強い。この場合はAを持ってる方が最強です】


女王様の勝ちになりました。


うううっ、もう帰りたい。


/⌒ヽ

 く/・〝 ⌒ヽ

  | 3 (∪ ̄]

 く、・〟 (∩ ̄]

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


しかし、女王様は落ち込んでいるアタシに、両手をネコのように曲げてほほ笑んでくれました。


「ザッツポーカー!だにゃ(ΦωΦ)」


かわええ。これが萌えか。ツンデレなのか・・・


「プレイ自体は悪くありませんでしたけど、ディーリングのラストがイマイチでしたね。

落ち着いて、カードを意識しながら一枚一枚丁寧に数をこなせばMONA(モナさんならばもっと上手くなりますよ。頑張って下さいね」」


アタシは女王様の魅力に簡単に落とされました。そう褒められて伸びるタイプなのです。


「さてオープンの準備をしますわよ」

  

根が単純なアタシは、女王様の慰めの言葉にこう思いました。


\ 落ち込んだりもしたけれど、アタシは元気でつ/ 


 ∧__∧

( ´・ω・`)  (○)

,( ヽ∩∩ノ),、ヽ|〃,,,

“““ ““ ““ ““ ““ ““ ““ “``““ ““


それでは、お店のオープンの時間が近づいてきました。ご主人様のご帰宅をお待ちしてますニャー。



おちまい(*>ω<)ノ♪

ask monaというモナコインを広めるサイトのお題として作成した小説です。


モナコインとポーカーというまだ日本ではマイナーであるものを小説として紹介出来れば幸いです。


また、ポーカーディーラーの方々とポーカープレイヤーの皆さんを応援出来ればと思っておりますので、機会とご要望があれば続編も書ければと。


        どんどこワッショイ!!

     \\ どんどこワッショイ!! //

 +   + \\ どんどこワッショイ!!/+

                            +

.   +    /○\   /○\   /○\  +

      ( ´∀`∩(´∀`∩)( ´∀`)

 +  (( (つ   ノ(つ  丿(つ  つ ))  +

       ヽ  ( ノ ( ヽノ  ) ) )

       (_)し' し(_) (_)_)


それでは皆さま、よろしくお願い申し上げます。

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 暗号MONA小説賞1
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