異世界人
もう一度同じセリフを言った。
「人間界に戻れないって…どうして人間界に戻してくれないんだ? 」
「それはの…人間界に戻したいんだけどもう魔法が無くなってね、人間界に戻せないんだ。すまんの~」
俺は怒りだし神様の服を引っ張った。
「魔法が無いってお前神様だろう!神様なら魔法なんて無限に使えるのじゃないのか?それでも神様か」
「失礼だなぁ~。神様でも魔法が無限に使える訳じゃないんだよ。人間界に戻す事は出来ないんですけど異世界には転送出来るのじゃ」
……
「もう一度言ってくれ! 」
「だから異世界に転送は出来るのじゃって言ったのじゃ」
「異世界に転送。それって魔法使ったりクエストを受けたりする、あの異世界にか? 」
「そうじゃの!君が言ってる事は全部そうだよ。人間界で言うならばオンラインゲームのRPGってやつだな」
先ほど神様の服を引っぱった手を離し叫び始めた。
「よっしゃ~異世界転生。するする異世界転生する~。
おい神様早く異世界転生してくれよ。人間界の生活面白くないんだよ。ずっと部屋で引きこもりただゲームするだけでお金が稼げない。でも異世界は違う異世界ならクエストを受けたらお金貰えるじゃん。
そっちの方が楽しいに決まってるじゃないか! 」
「ホッホッホッ!そんなに異世界に転送したいのだな!
なら君の望み通り異世界に転送してやる!
あ、その前に向こうで死んだら面白くないだろ。
一つ特典あげようじゃないか! 」
神様は俺に分厚い本を渡された。
その本には特典を持っていく道具の書だった。
「結構分厚い本だな!この中の道具一つ貰えるのか」
本を読みどれを持っていくか考える。
本を読み5分経ち
…………
「よしこれで良いかな!No.25の切り裂き魔剣「ジャック・ソード」これで頼む」
本を神様に渡し頼んだ。
「これはこれは良い品物を選んだの~。ジャック・ソードはモンスターを切り裂きすぎて危ない剣となり魔剣となったんだよなぁ。貴方は品物を選ぶ眼をしている」
「おい、切り裂き魔剣ってモンスターを切り裂きすぎて危ない剣だから魔剣と名付けられたのか!…怖ぇ~よ危なすぎるだろ。やっぱ交代してくれ」
「では少年よ、異世界に行ってらっしゃ~い。あ、言うの忘れての~もし人間界に戻りたいなら魔王を倒したら人間界に戻してくれるって噂かも知れないからもし人間界に戻りたいなら魔王を倒しなさい。それじゃ良い旅を」
「おいじじぃ!この魔剣交換してくれよ!危ないってこれ
こんな特典いらねぇ~」
嫌な特典を貰い異世界に転送されてしまった。
………
地面の感触があり、空気の匂いがする。
ゆっくり目を開け始める。
「おぉ!ここが異世界か!素晴らしいここに転生して良かった~。ありがと神様、俺はこの世界で働くぞ~」