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第一村と荒廃

いまいちパッとしない話が続きます。

許してください。

 あらすじ:ステータスが来た


 ・・・・・・・・


 いきなりテンションが最高潮になってしまったが、落ち着いてもう一度よく観察してみる。



 名前:ロト

 種族:ヒューマン

 年齢:17

 職業:村人

 状態:良好

 レベル:1


 体力:100

 魔力:100

 敏捷:100

 器用:100

 精神:100

 幸運:100


 スキル:ステータス利用(SSS)

 称号:転移者



「うわ、スキル一つだけかよ……なんか思ったよりしょぼいな……」


 少しスキルの「ステータス利用(SSS)」のところに注目してみると他の文字より何となく浮き上がって見える。


「ん?これは押せるのか……っと」


 タブレット型の中のスキルの部分をタップしてみると別の小さなウィンドウがステータス上に開く。


『ステータス利用(SSS):ステータスを最大限利用できるスキル』


「いや、説明になってないから!!」


 説明文のあまりの無能さにロトは思わず嘆いてしまう。

 色々してみるもののどうやらこれ以上説明が無いようなので小さなウィンドウをバツ印を押して閉じる。


「そういやこの(SSS)ってのはやっぱりあれかな、っと」


 次はスキルのSSSの部分だけタップしてみると、また説明文が出てくる。


『SSS:スキルの格としてGからSSSまでのうちで最高のランク』


「ということは恐らくSSとSも存在するだろうから十段階のうちで最高か……これってもしかしなくてもチート系か?」


 そうと分かった途端、急にニヤけ面になるロト、チート系スキルで異世界無双するラノベなんかは元の世界でかなり好きなジャンルで自分で想像していた事も一度や二度ではなかった。

 そして今そんなスキルを自分が持っている、そんな状況で完璧に冷静を貫けるほどロトは達観していなかった。


 ところで先ほどから砂漠に居るのにも関わらずロトが余裕をもっているように見えるのには理由がある。

 実は今、ロトが居る所は地形の関係上、砂漠なのに緯度がある程度高く気温はそれほど高くない。

 また当然、乾燥した厳しい環境のため植物を含め生物はあまり生息していない。

 今のところ敵となる野生生物に遭遇しないのもそのためである。

 と言っても全くいないわけではなく、今も視界の端の方で蠢く、三十センチ程の見たことがない蛇のような生物が存在するのだが。


「よし、ひとまず確認はここまでにしてどっちに向かうべきか、風上に行っても遠くに山が見えるだけだし、取り合えず風下に向かうべきかな」


 といっても二、三キロ先に少し小高い部分があってその先はいまいち分からなかったが、高い場所に行けば周りの状況がつかめるかも、という打算もあった。

 現時点で最良と思われる選択のもと、ロトは風下に向かって早速歩き始めた。



 ・・・・・・・・



 猛烈な追い風のせいか十分程で無事例の小高い丘に到着する。

 周りを見渡すと更に風下の方に小さく建物のようなものが見える。


「ふう、意外と近くに集落があって助かったな。最悪、水は確保できそうだ。しかし追い風が強いとは言え、異様に早く進めるな……」


 ロトは気付いていないが異世界ではど真ん中のステータス値である100は元の世界を基準に考えるとかなり高い。

 理由としては、元の世界より異世界の方が環境が過酷であるため身体の能力が細胞単位で強いのである。

 そのステータスを持つロトは元の世界に居る時と比べ身体能力が大きく向上している、という訳であった。



 ・・・・・・・・



 向上した能力でもって速足で集落に向かうと三十分もかからずに集落の入り口に辿り着いた。

 が、何やら様子がおかしい。人の気配がしないのだ。


「あ、一応文字は読めるみたいだ良かった……しかし……すみませーん! 誰かいませんかー!」


 ヌウロ村と書かれた看板がある入り口の門をくぐり、中に入り大声を出して村の中を回ってみるも反応は無く風の音がやけに耳に強く残るだけだ。


「井戸は……普通に枯れてないみたいだが、どうして誰も居ないんだ……?」


 近くにある民家らしきものに入ろうとするが、鍵も閉まっていないことにことに気付く。


「こりゃあ、いよいよ雲行きが怪しくなってきたかもな……なッ!!」


 ロトは家に入ると同時に目を見張る。

 小さい民家の入り口すぐにはベッドらしき残骸があり、そこには一体の白骨遺体が横たわっていた。


 こうなると疫病か飢餓あたりが原因ってのが濃厚かもな……


 少し気分が悪くなったので外に出てもう一度村の観察をする。

 畑らしきものは辛うじてうねのみ形が残っているような状態でまともに作物が作れる状態には見えない。


 そして村の中を隅まで調べたが食料になりそうなものは残っていなかった。


「恐らく村の生き残りが全て持ち出して移住したって感じだろうな……」


 外では太陽が(といっても全く同じ恒星ではないだろうが)丁度てっぺん当たりで輝いている。日が暮れるまでには、それなりに時間がありそうだ。


 村のさっき入ってきた所と反対側の方では削られた道のようなものがあった。

 移住していった先はほぼ間違いなくそちら方面だろう。


 そう断定するとロトは村に捨て置かれていた袋のようなものに水を汲み、杖変わりにするためと簡単な武器用に鍬の柄に使われていた軽めで長い木の棒を持ってヌウロ村を後にした。

読んでいただきありがとうございます。

次回には初戦闘、第一村人発見の予定です。(願望)

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