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幽霊ちゃんとの怪奇な日常。  作者: くろのくん
第6章 解呪編
79/202

満喫

「すっ_____すごーいっ!!これが、高級旅館の・・・料理!!」


「やばいのですっ、やばいのですっご主人さま!!はやく食べましょう!!」

 

時刻は午後7時。双子の呪い発動まで刻々とタイムリミットは迫っている。が、そんなことはすっかり忘れていそうなほどの、幽霊と悪霊のはしゃっぎっぷり。まぁ無理もない、目の前には女将が運んでくれたこの旅館の豪華料理がずらりと並んでいる。女将曰く、一番高いコースだとか。


「お前ら落ち着け、料理は逃げねぇよ。・・・っていうか、君らこの部屋に入ってからナチュラルに霊体から実体化してるけど、どうなってんだよ。前までは俺の家の中だけじゃなかったっけ?最近ガバガバ過ぎやしないか?」


「あー、それね。実は、霊力が覚醒してから割と自由自在なのよ。私も悪霊も。君の近くにいるとき限定だけどね。まぁ、実体化したところで霊力を持たない人からは視えてないし、ご飯を食べることが出来るくらいしかメリットはないけどね。」


つまりあれか、今まで『実体化』というのがよく分かっていなかったが、幽霊の言いぶりから推測するに、実体化したからといって完全に生身の人間になるわけではないと。俺限定で物理的接触ができ、また食事も味わうことができる、この2点が霊体と異なる点か。


「そんなこと、どーでもいいのです!!では、いただきますなのですっ」


悪霊が会話を遮って、料理に手をつけはじめる


「あっ、悪霊ずるーい!私も食べるー!」


凄まじい勢いで料理にがっつく幽霊と悪霊


「もうちょっと味わって食べろよー。どれどれ、俺もいただこうかな。(パクっ」


「「「うまーーーーい!!!」」」


3人揃って声を上げてしまうほどの旨さ。まさに絶品だ


__________________

1時間後


「ふぅー・・・食った食った。もう食べれないわぁー・・・」


「うぅ・・・お腹いっぱいなのです。」


あれだけあった料理を平らげ、満腹感と幸福感でいっぱいの様子の幽霊と悪霊だが、今の俺の心情は複雑だった_____なんか、めっちゃ満喫してるけどこんなんでいいのか!?今のところ、旅館の人たちが言っていた『厄介なもの』とやらは姿を現していない。まぁ、このまま何も起きないまま終わってくれるのが一番良いけど、こうも何も起きないと逆に不気味だ。どんな霊が出るのか聞いておけばよかった。


「あっ、そういえば。」


「?どうしたのですかご主人さま?食べ過ぎでお腹でも痛いのですか?」


「もー、漏らさないでよ。全くー。」


完全にだらけ切った様子の2人の返事が返ってくる


「ちげーよ。料理運んで来た時に女将さんが言ってたろ。ここ、露天風呂があるらしいぜ。しかも温泉。俺の呪いを解除するには、ここの温泉にも入らないといけないらしいし、ちょっと入ってくるわ。お前らはどーすr_____」


「ちょっ!!それ早く言ってよ!!ほら、悪霊!私たちも温泉行くわよ!!」


「温泉・・・露天風呂・・・わくわくするのです!!」


「・・・まぁ、お前らなら絶対そう言うと思ったよ。よし、ちょっくら温泉行ってみますか。」



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