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幽霊ちゃんとの怪奇な日常。  作者: くろのくん
第5章 双子編
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パーティールームの住人

「ちゃーらッ!へっちゃらーっ!胸がぱーちぱーちぃするーほどー騒ぐ元気玉ぁー!!スパーキング!!!」


7つの玉を集める某アニメのOPを熱唱する悪霊。音程?そんなもん知るか。


「どうですかご主人さま!!私の熱唱は!?もう、かめ〇め波撃てる勢いだったでしょ!」


「おー、良かったぞー。そろそろ音程も気にして欲しいけどな。」


カラオケ開始から約2時間経過。先ほどから果てしなく続いている悪霊のアニソンメドレーにも飽きてきたところだが、未だにこの部屋で異変は感じられない。このまま何も起こらなければ、俺たちはただ朝までカラオケを楽しんで終わってしまう。まぁそれはそれで別にいいのだが、悪霊は相当カラオケにハマったらしく、このまま音程の外れた歌を永遠と聞かされるのもさすがにきつい。


「おし、それじゃあそろそろ帰るか。もう十分歌ったろ。」


「えぇー!!ダメですよご主人さま!朝まで歌う約束じゃないですか。あっ、そうだ。次ご主人さまが歌ってください!まだ一曲も入れてないですよね?」


「いや、いまさら気を使ってもらわなくてもいいぞ。っておい、俺は歌わねーぞ。」


悪霊が無理やりマイクを握らせて来る


「よし!じゃあ何かデュエット歌いましょー!えっとー・・・何がいいかなー」


『『あぁー、まーたはじまったわ。うっざいバカップルのイチャイチャ。ホンマかなわんわー。ええ加減にして欲しいわっ』』


突如、室内に響く女の声。そして何故か関西弁。


「えっとー・・・どちらさまでしょうか。」


「うぅ、ご主人さま・・・怖いのです。」


悪霊が俺の背後に隠れるようにしがみつく。同時に、こんどははっきりと背後から聞こえる。


「あぁーーー!!もうそれ!そういう、いちいち密着するのがイラつくねん!」


振り向くと、ソファに足を組んで偉そうに座っている女の姿が。さっきまで俺たちが座っていたすぐ近くだ。もしかして、この2時間近くずっとそこにいたのか。


「お、なんやあんた、ウチのことが視えるんか?めずらしいなぁ。まあ、それは置いといて。兄ちゃんの彼女ずいぶん若ない?中学生くらいやろ?もしかして、ロリコンなん?きっしょいわー。」


さすが関西弁、よく喋る。改めて女を見てみる。上下スウェット姿で、まだ若い。よく深夜のカラオケ店で見るような不良少女だ。だが急に出現したところをみると、この関西弁の不良少女が噂のパーティールームに出る霊で間違いないだろう。


「うるせぇー。俺はロリコンじゃないしこいつは彼女じゃねーよ。」


「そうです!私とご主人さまはもっと深い絆で結ばれてるのです!!」


「悪霊ちゃん、そういう意味深な言い回しするのやめてくれないかな。」


アッハハハハ、と不良少女が手を叩きながら笑う


「なんや君らおもろいなぁー。こんな風に生きてる人とちゃんと話せるのも久しぶりやわ。ウチの名前は『アリサ』っていうねん。なぁなぁ、もっとお話ししていかへん?」





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