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幽霊ちゃんとの怪奇な日常。  作者: くろのくん
第4章 霊力覚醒編
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幹部会Ⅱ

「極霊力・・・それは世にも珍しい、霊力を無尽蔵に蓄える霊使いのこと。その霊力を分け与えるのも能力者本人の自由自在。そんなレアな人材が見つかるとはね。私も報告を聞いたときはさすがに驚いたわ。」


ざわつく場を鎮めるように、キサキが笑みを浮かべながら口を開く。


「この霊使いの男を捕らえることによって、我が研究会が得る恩恵は絶大よ。一刻も早く部員に招き入れる必要がある。けれど、事は慎重に運ぶ必要があるわ。師匠さん、よろしくね。」


キサキが師匠に目線を送る。師匠は頷き、自らが身をもって経験した対『極霊力』保有者の情報について発言する。


「極霊力の霊使いである奴と対峙した時のことを報告させてもらう。俺たちの経験から言わせてもらうと、自分の契約霊の能力を奴の前で無暗に使うのはだめだ。奴はまだ自身の能力を使いこなせてない。そのおかげで、溢れ出る霊力はこっちの霊にまで影響して、暴走してしまう。」


そんなものどうすりゃいいんだ、と口々に幹部のメンバーがつぶやく


「と、いうことだ。次の作戦を任せるのは、部長である俺が直々に指名させてもらう。」


部長が立ち上がり、場を見渡すとある一角に視線を送る。


「次の作戦は、お前たち『双子』に任せる、やってくれるな?」


「了解。」「了解。」


息ぴったりな返事をする少女たち。幹部である、『双子』という呼び名で呼ばれる二人の姉妹。どちらも全身黒いパーカーを着ており、フードをすっぽりと被っている。


「ちょっとまってよ!!師匠とわたしたちにもう一度リベンジさせてもらえるんじゃなかったのかよッ!!」


「おい、ヌイやめろ。」


抗議するヌイを静かになだめる師匠。なおも嚙みつく勢いで暴れるヌイの口を押えながら、代わりに抗議する。


「部長・・・確かに俺たちは一度失敗した。だが次は絶対負けねぇつもりだ。それになぜ双子なんだ?こいつらは『掃除係』だ。今回の作戦はあくまでも『捕獲』だろ?」


部長の代わりに、今度はキサキが答える。


「『極霊力』の霊使い相手に、普段の正攻法は恐らく通用しないわ。あなたたちペアの働きぶりは私も認めてる。けど、あなたの持ち霊じゃ相性が悪い。けれど、双子ちゃんの戦闘スタイルなら・・・どう?」


くやしそうな表情を浮かべながらも、押し黙る師匠。ヌイは相変わらず納得していない様子で、犬のように低い声でうめいている


「では、決行日は偵察からの報告によって決める。それまでに双子ちゃんは十分な準備を進めておいてくれ。他のメンバーは、先ほどの話にもあがった野良の上級霊の捜索・捕獲に回るように。以上で本日の幹部会を終了する。解散ー」


幹部会は、部長の号令と共に閉会した。幹部たちが席を立つなか、思い出したように部長が双子に声を掛ける


「あぁ、ちょっと双子ちゃん!」


「なに?」「なに?」


「もう一回伝えとくけど、今回は『捕獲』だからね?いつもみたいに『掃除』しちゃだめだよ?まぁ、相手が相手だからそう簡単にいくとは思えないけど。」


「掃除しちゃ、」「だめなの?」


双子が首をかしげる。何言ってるのこの人、みたいな表情で。


「君たち双子はいっつもメチャクチャに『掃除』するからなぁー。」


その後、小一時間にわたって部長が『捕獲』作戦であることを説明するが、双子が理解したのかは定かではない。


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