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幽霊ちゃんとの怪奇な日常。  作者: くろのくん
第13章 クリスマス編
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コンビニ前の聖夜戦Ⅴ

「さてと、お次は操縦者オペレーターはっと…あ、見つけた_______にゃっ!!!」


ブォンッッ


人形軍団を一掃した猫。手に持ったマネキンの頭を、数十メートル離れたビル屋上看板へ投擲した。狙いはもちろん、人形軍団の操縦者オペレーターである人形姫だ。


バゴォォンッ!!!!!!!!

砲弾並みのスピードで放たれた頭は広告看板を突き破り、壁に激突し粉々に砕け散った。粉塵の舞う広告看板の裏から、澄まし顔での人形姫が姿を現す。


「けほっ…けほっ…あなた、私の可愛い人形にを壊した上に投げるなんて…お行儀が悪いにも程がありますわ!」


「 『魔鉈々火(マタタビ)』_______!!!」


有無を言わせず、攻撃する手を緩めない猫。

彼女の爪から放たれた無数の炎を纏った斬撃が、逃げ場を塞ぐように上下左右から人形姫へと襲い掛かる。


「くっ_________『お菊』っ!!」


直撃する直前、人形姫の持つリュックの中から『お菊』と呼ばれる日本人形が飛び出す。その黒髪が急激に伸び、斬撃を全て受け止めた。


「嗚呼…姫さま。今夜もいとお美しい。」


「ありがとう。お菊。褒めて差し上げますわ_________おや、あなた髪が…」


パクパクと口を動かし主人と会話する日本人形のお菊。ねぎらいの言葉をかける人形姫だったが、攻撃を受け止めたお菊の黒髪が、所々切断されているのに気付く。


_______お菊の髪に傷を付ける程の攻撃…仮面教の『喰面クイメン』、予想以上に厄介な代物のようね。


「嗚呼、姫さま。これしき、何ともございませぬ。」


「いいえ。お菊。せっかくの美しい黒髪が台無しだわ。帰ったらちゃんと梳いてあげますわ。」


「______な、なんともったいなきお言葉…!!」


猫がすぐ傍に降り立ち、ゆっくりと人形姫へと距離を詰める。


「戦争中にお人形遊びとは、随分と余裕だにゃん。それとも…ただの頭おかしい子なのかにゃ?ご自慢の数だけの兵隊さんたちも全部倒しちゃったし、あとはその気味の悪い日本人形を壊すだけで終わりかにゃ?」


人形姫の額に、ピキリと青筋が浮かび上がる。


「私の美しいお菊が…気味の悪い…?いいでしょう。あなたに『お人形遊び(戦争)』を教えてあげましょう。」


人形姫の怒りと呼応するかのように、お菊の黒髪がざわざわと触手のように伸びる。


「…きっしょ、丸刈りにしてやるにゃん…!!」


一方、愛犬を消滅させられたヌイも怒りに震えていた。


「兎男…!!てめぇ、骨も残らねえと思えよ…!!化け犬っ、憑依戦闘(ヤル)ぞ!!」


ズズズ________グルルルル…

大きな鎖と低い唸り声とともに、『化け犬』の巨体が姿を現す。そして、ゆっくりとヌイの体へと憑依し、彼女の体は変貌する。


バチッ_____バチッ______ざわざわざわ__________

髪は逆立ち頭にはイヌミミ、そして腰からは尻尾が出現。


「おやおや…こちらはか弱い兎だというのに。これは、『調教』が必要なようですね。」


一触即発の空気の中睨み合う両陣営。

血で血を洗う、最終ラウンドが始まる_____________かに思われた、次の瞬間。


プツン_______________


人形姫、ヌイ、猫、兎の4人の視界がほぼ同時に『暗転』する。

一体、自分たちの身に何が起こったのか、何に攻撃されたのか。それらも一切考える間もなく、4人はただその場に崩れ落ちた。


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