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幽霊ちゃんとの怪奇な日常。  作者: くろのくん
第1章 出会い編
15/202

怨霊さんⅣ

ピンポーン ピンポーン ピンポーン


鳴り続けるチャイム。


「・・・・やばい。」


「どうしたの?出ないの?」


「ご主人様が出ないなら、私が出ますよ?」


チェーンを外そうとする悪霊。


「待て!開けるな!絶対に開けるな!!!」


「?」


「・・・実は昨日から、変な怨霊に付きまとわれてるんだ。今さっきも追われて、急いで逃げ帰ってきた。んで、今ドアの向こうにいるのが多分そいつ・・・だから絶対に開けるな。」


「なんでそんなの連れて帰ってくるのよ!!」


「仕方ないだろ!!アホみたいなスピードで追われたんだぞ!!」


「フッ、お二人とも落ち着いてください。ご主人様、ここはこの悪霊にお任せください。」


「まさか悪霊、なんとかしてくれるのか!?」


「私ほどの霊となれば、その辺の怨霊の一体や二体、ちゃちゃっと追い払って見せますよ。(ドヤァ)」


「すごいわ悪霊!あんたのそのチート性能は一体どこから来てるの?」


「た、頼むぞ悪霊・・。」


「それでは、まず怨霊とやらの面を見てみましょうか。」


足音を消しながら、ドアスコープを覗く悪霊。


「どれどれ・・・あっ。」


「・・・どうしたの?」


「・・・・・これはガチなやつですね。ちょっと無理っぽいです。」


「おおおい!!!さっきのドヤ顔は何だったんだよ!それにガチなやつってなんだよ!?逆にガチじゃない怨霊とかいねえだろ!!」


「いやあ~、実は幽霊さん以外の霊は見たことないんですけど、みんな幽霊さんみたいなのだったら何とかなるかなって。でも、こいつはヤバいですね。ガチです。ハイ。」


「期待した俺が馬鹿だったよ!!!」


「ちょっと、何気にサラッと私のことdisったよね!?」


ピンポーン、ピンポーン、ピピピピピンポーン


チャイムを押す間隔がどんどん短くなってくる。このままじゃいつドアを破られてもおかしくない勢いだ。


「くそお・・・俺が一体何したっていうんだよ。コンビニでレジやってただけじゃねえか・・・」


「大丈夫ですご主人様!冷蔵庫のプリンを渡せばきっと分かってくれます!」


「そのプリンは昨日てめーが食っただろ!!」


「あっそうでした!!!」


だめだこいつ。全く使えん。


「・・・・仕方ない。私の出番ね。」


「幽霊!?」


「幽霊さん、まさか自らの命を犠牲に・・・?」


「勝手に殺すなっ!!・・・こうなったら、もうあの人に頼むしかないわ。」


「あの人って誰だよ。」


「前に言ったじゃん。私の憧れの人、貞子さんよ!!」


だめだ。嫌な予感しかしない。

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