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幽霊ちゃんとの怪奇な日常。  作者: くろのくん
第10章 海の家編
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バイト仲間

「な、なんで研究会の幹部がこんな所に…幽霊!悪霊!逃げるぞっ!」


「はいなのです!ご主人さま!」「また研究会…もう嫌になっちゃう!」


急いで師匠とヌイから逃げなければ。この前キサキは『もう手を出さない』と言っていたが、やはりアレは嘘だったのか…?


「まぁー、待てよ。別に取って喰おうってわけじゃねぇ。安心しな。今日、俺とヌイは完全なプライベートの用事でここに来てるんだ。なぁ、ヌイ?。」


「そうです!ししょー!久しぶりに稼ぎの良い仕事です!お前らなんかに構ってる暇はねーんだよ!いやー、それにしてもここのカレーはおいしいですね!」


師匠からの問いかけに、満面の笑みでカレーをほおばりながら答えるヌイ。特に襲ってくるような気配は、今の2人からは感じられない。信じていいのだろうか?


「ヌイお前、さっきからカレー食いすぎ。…ま、お前らを捕縛したい気持ちが無いって訳じゃないが、うちのボスから『手を出すな』って言われてんだよ。聞いたぜ?この間、お前らを襲った幹部3人を返り討ちにしたんだって?」


「ま、まぁな。俺だけの力じゃないが…お前ら研究会にはホント迷惑してるぜ…。」


「ボスの言いつけを守らずに、お前を襲った幹部3人は、相当キツイ『お仕置き』をされたらしーぜ?wざまーみろだwにしても、『霊獄』からかっぱらってきた『殺人霊』使いのジェイソンもいたのに、お前って奴はホント、チートだよなぁ。」


霊獄?殺人霊?ジェイソン?聞いたことがない単語が師匠の口から次々と出て来るが、俺が記憶にあるのは、人形使いの女だけだ。他にもそんな危険な幹部がいたとは知らなかった。


「で、で?あんたたちはなんで海に来てるのよ!」


幽霊が俺の後ろに隠れながら2人に問いかける


「この美味しいカレーを食べに________じゃなかった。バイトだよバイト!いま研究会は夏休みだからな。ししょーと2人で来たのだ!」


「バイト…?ま、まさかご主人さま。」


悪霊が何かを察したらしく、俺の来ているアロハシャツの袖を引っ張てくる。


「あぁ…悪霊。俺も同じこと考えてる…。なぁ、師匠とヌイ。2人につかぬ事を聞くが、そのバイトって『日給2万・3食食事つき』のやつか…?」


「お?なんで知ってんだ?そうだよ、そのバイトだ。この『盆』の季節、それに『海』ときたら、俺たち霊使いにとってはお馴染みのバイトだよな。ここの海水浴場は、毎年常駐のベテラン霊使いが担当してたらしいが、引退したらしくてな。絶好の稼ぎ時って訳だぜ!」


「ここの海の家のカレーはおいしいですし、一石二鳥ですしね!」


予感は的中。俺たちと、師匠たちは同じバイトに応募していたようだ。しかし、どうやら2人はこの怪しいバイトの『内容』を知っている様子。


「奇遇だな…俺らも、同じバイトに応募したんだが。ぶっちゃけ、内容を全く知らずに来ちまったんだ。その…やっぱ、『危険』なバイトなのか?」


「おー!じゃあ、バイト仲間ってワケか。仲良くしよーぜぇ。ま、俺は特に何もしないけどな。俺の持ち霊の『かよっち』は非戦闘向きだ。今回はヌイの修行も兼ねてのバイト______ヌイ、お前の注文した奴が来たぞ。」


師匠に続き、デザートのかき氷を食べながらヌイが説明を続ける。


「ありがとうございますっ!…うぅ…頭がキーンとするぅ…_________てめーら、何も知らないのに来たのか?バカだなぁー!ヌイ様が教えてやるよ。このバイトはな、海のゴミ掃除、『藻屑もくず霊』狩りだっ!」


「もくず…れい?」


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