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幽霊ちゃんとの怪奇な日常。  作者: くろのくん
第8章 怨霊さん狩り編
117/202

ミッドナイト・ハイウェイⅣ

((あぁ・・・なんていい気分なんだ。もっとだ・・・もっと破壊してぇ・・・))


体の奥から沸き起こる、無尽蔵の霊力と激しい破壊衝動に身を委ねることへの快感に、主人公(in怨霊さん)は、もはや自分が何者かでさえ忘れていた。体を動かしているのは、主人公でも怨霊さんでもなく、『別の何か』。本来の憑依戦闘では、『霊使い』と『霊』の人格が融和し、お互いが意思疎通できる状態となる。


「せ・・・先、輩・・・なの?一体、何して・・・これ、全部、先輩が・・・??」


((誰だよ・・・こんなに楽しいときに邪魔する奴は・・・。ん?見たことがある顔だ。誰だっけか・・・確か、バイト先の後輩の______まぁいいや。今は『破壊』を楽しまないと。))


一瞬、藤宮の声に反応するも構わず警官隊への攻撃を続ける


「_______先輩っ!!もうやめてよ!!」


ぎゅっ__________


「・・・!??」


目に涙を一杯溜めながら、背後から抱きしめる藤宮。近づいてくるものは全て攻撃していた主人公(in怨霊さん)だったが、咄嗟の出来事に動きが止まる


「わ、わたしの知ってる先輩は!髪の毛白くないしっ!パトカー飛ばして人を傷つけるような人じゃないですっ!!いつもの・・・いつもの私の知っている、バイト中にDQN客にビビる先輩に戻ってくださいよぉ・・・。」


「ふ_______藤宮・・・か?あ、あれ・・・俺は一体なに・・・を・・・・?」


ズズズズズズズ・・・・・・

ガッシャアァァン!!!


主人公を纏っていた禍々しいオーラが消え、体から霊体の怨霊さんが姿を現す。同時に、霊力で浮かせていたパトカーが地面に落下し、激しい音をたてる


「うぅ・・・なんか頭いたーい・・・吐きそう、二日酔いみたいー・・・飲んでないのにぃ・・・おぇー・・・。」


「よ、良かったぁ・・・!!もう、心配したんですからね!元に戻んなかったらどうしようかと・・・!!」


胸の中で泣きじゃくる藤宮


「なんで泣いてるんだ・・??っていうか、なにこれ・・・事故?なんでパトカーがこんなに炎上してんの?確か俺、ホテルで人形使いのゴスロリ女に拉致られてー・・・それから___________」


記憶を辿っている途中で、まるで電池が切れたかのように不意に体の力が抜ける。


「せ、先輩っ!?どうしたんですかっ!?」


驚いている藤宮の姿が目に映るも、声が上手く出せない。だめだ、このまま気を失ってしまいそうだ、瞼が果てしなく重い・・・。


「ちょ、ちょっと、だいじょーぶ!?」


完全に目を閉じ切る刹那、怨霊さんの顔が見える

________あぁ、思い出した。確か怨霊さんとぶっつけ本番で『憑依戦闘』を試してみたんだっけか。記憶が飛んでるのと、この体の異常の原因は絶対それだわ。まぁ、研究会の姿も見えないし、藤宮も無事みたいだから、良しとする・・・か・・・・な____________


バタッ


「目標、倒れました!!確保っ!!確保しろぉ!!」


包囲していた警察隊が一気に押し寄せる


「先輩っ!!目を覚ましてよ!!先輩!!」



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