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幽霊ちゃんとの怪奇な日常。  作者: くろのくん
第8章 怨霊さん狩り編
116/202

ミッドナイト・ハイウェイⅢ

ズガァアァンッ!!!_________

ウウウウウウウウウ


「ん・・・ここは・・・?わたし、確か攫われたはずだけど・・・だめだ、頭がクラクラする。」


藤宮は、研究会の幹部が乗り捨てて行った3号車の中で、凄まじい爆音と鳴り響くサイレン音で目を覚ました。ラ〇ホのベッドの下に隠れていたところを、人相の悪い男に見つかってから全く記憶がない。


「と、とりあえずここから出ないと・・・先輩は無事なのかな・・・。」


_____見た感じでは、車内に人の気配はない。脱出するなら今だ。とにかく、今私が置かれている状況を把握しないと・・・。それに、車内の後部座席の窓は塞がれてて、外の様子が分からないけど、さっきから聞こえる爆発音とサイレンも気になる・・・。

藤宮は、なるべく静かにスライドドアを開けると、恐る恐る隙間から顔をのぞかせ、辺りを見回す


「ここは・・・高速道路?何でこんなところで停まって・・・んっ・・・熱っ!!」


夜の高速道路にしては妙に明るいと思ったその矢先、顔が尋常じゃない熱気に包まれる。その原因はすぐに分かった。


「こ・・・これって・・・何か思ったよりヤバい事態なんじゃ・・・。」


藤宮の目に映ったのは、大きな火柱を上げて大破し炎上する数台の乗用車とパトカー。火柱の向こうには、多くのパトカーや消防車の赤色灯と警官の姿も見え、夜空からはヘリコプターも飛んでいる。

_______しかし、そんな非日常的な光景よりも、さらに彼女を驚かせたのは、数台のパトカーの車体を 宙に浮かせながら(・・・・・・・・)、取り囲んでいる警官たちの元へ歩みを進める一人の男の姿。禍々しいオーラを放つその後ろ姿に、藤宮は見覚えがあった。


「せ・・・先、輩・・・なの?一体、何して・・・これ、全部、先輩が・・・??」


ユラリ・・・


藤宮の声に反応したのか、ゆっくりと振り返る主人公(in怨霊さん)。

________その姿は、彼女の知っている『先輩』の面影はかろうじて残しているものの、髪は白く脱色し、目元まで伸びており、その隙間から僅かに見える目は赤く発光していた。明らかに、『異常』だ。


「な、何やってんすか先輩っ!・・っていうか、く・・・車浮いてますし!!意味わかんない状況なんですけど!?」


「せ・・・生存者1名発見しました!・・・そこの君!そいつに近付いちゃいけないっ!危険だ!逃げるんだ!」


その場にいる警官隊全員が、『なぜこの少女は巫女コスをしているんだ?』という疑問を抱きながらも、盾を構えながら藤宮に呼びかける。近づこうにも、数台の車を宙に浮かせながら攻撃してくる正体不明の男が相手なので、容易ではない。


「に・・・逃げろって言ったって・・・これ、見た目ヤバいけど・・・先輩だよ・・・?」


「_______ろす・・・・コロスコロスコロス殺す!!!!!」


ズズズズズズ・・・


獣のような叫び声とともに、主人公(in怨霊さん)は浮かべた車体を、警官隊目がけて振り落とそうとする


「に、逃げろォ!!退避!退避!!!」


「_______先輩っ!!もうやめてよ!!」


藤宮は咄嗟に彼の元へと駆け出していた。彼女が知っている『先輩』に戻ってもらうために。

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