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幽霊ちゃんとの怪奇な日常。  作者: くろのくん
第8章 怨霊さん狩り編
108/202

集結

「ここが、『ターゲット』がいるホテルか。なんでラ〇ホなんだ?にしても、かなりの人数集まったなぁー。2、30人はいるんじゃね?」


「まぁ、こんだけ集まってもみんな下級霊使いだ。いくら束になっても『ターゲット』には敵わねぇよ。幹部の連中がそろそろ到着すると思うんだが、いつまで待たされるのやら・・・。」


それぞれ物陰で話しているのは、研究会の構成員たち。

降りしきっていた雨は上がり、うっすらと霧がかかっている深夜のホテル街には、研究会の構成員が続々と集結していた。しかし、幹部から『待て』の命令が下されたため、全員がその場で待機せざるを得ない状況となっていた。


ブロロロロ_______


「お、噂をすれば幹部様のお出ましだ。」


3台の黒いワゴン車が到着する。それぞれの車中から現れたのは、3人の人影。


「お、おいおい・・・『ジェイソン』に『人形姫』・・・『水子使い』まで・・・!!これだけの面子が揃うのはまずあり得ねぇ。上も今回は本気ってわけだな。こりゃ、俺たち下級霊使いの出番は無いな。」


現れた3人の幹部に圧倒される構成員たち

車が去り、まず口を開いたのは『水子使い』と呼ばれる人相の悪い痩せた男。


「ヒヒッ・・・間に合ったのはこの3人だけかぁー。他の幹部連中はハズレの場所だったみたいだなぁ・・・。ラッキーだぜ。なぁ、『ジェイソン』。てめぇも高ぶってんだろぉ?ヒヒッ」


「早く、殺りたい。最近、骨のある相手いない。」


ポキポキと拳を鳴らしながら答えるのは『ジェイソン』と呼ばれる大男。顔にはその名に相応しいホッケーマスクを着けている。


「こんな深夜に・・・お肌に悪いわ。お人形たちも早く帰りたいって言ってますの。どんな強い奴か知らないけれど、さっさと片付けて帰りますわよ。」


不機嫌そうな様子で口を開いたのは、『人形姫』と呼ばれるゴスロリファッションの少女。大きなリュックを背負っている。


「ヒヒッ、機嫌が悪そうだなぁ人形姫さんよぉー。何なら、アンタは帰って手柄は俺たちに譲って貰ってもいいんだぜ?ヒヒッ。」


あくまでも、この3人の幹部が集まったのは偶然であり決してチームではない。手柄は早い者勝ちというわけだ。


「ふんっ!この私が、獲物を前にして尻尾を巻いて逃げるとでも?舐めないでくださる?______ちょっと、どなたか状況説明してくださる?無いなら勝手に始めちゃいますわよ!」


『人形姫』の呼び声に、構成員の一人がいそいそと状況説明を始める


「はっ、はい!『人形姫』様!えぇっと、ターゲットはこの建物に潜伏していると思われます。先に交戦した構成員の情報ですと、何やら一般人が一人いるとのことです。それと、これは不確定な情報なのですが______」


「なんですの?」


「もう一人、霊使いが一緒にいるとの情報なのですが、それが例の『レアもの』との情報も・・・。」


幹部3人の間にただならぬ気配が流れる


「・・・それ、本当なのですの?『極霊力』保持者がここに・・・?!」


「_____ヒヒッ、上からは手を出すなと止められてはいるが・・・ターゲットと一緒にいるんじゃ仕方ねぇ、『うっかり』一緒に捕獲しても問題ないよなぁ?」


「俺は、殺しが出来ればそれでいい。」


「ヒヒッ、ジェイソンは相変わらずだねぇ~。ま、今夜の『狩り』、楽しもうぜ。思わぬ『おまけ』も付いてくるみたいだしなぁ・・・!!」


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