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幽霊ちゃんとの怪奇な日常。  作者: くろのくん
第8章 怨霊さん狩り編
107/202

コスプレ

「あ~・・・いい湯だぁ~・・・。バイトの疲れが癒されるぜ。」


1人で入るには贅沢すぎるほどの大きさのバスタブには香り付きの花びらがちりばめられており、軽く頭がフワフワする何とも言えない甘い香りがバスルーム全体を包んでいた


「世間のカップルは一緒に入ってりして盛り上がるんだろうなぁ・・・なんか男一人で入ってるのが虚しい気もしてきたけど・・・・ま、いっか。気持ちいいし。ん?このボタンは______」


ポチッ  ボボボボボ______

ボタンを押すと、バスタブの側面の穴から気泡が噴出し体全体を優しくマッサージする


「おおっ!これはジャグジーってやつか!すげぇー!」


そんなこんなで、初めて入るラ〇ホの風呂で30分ほど一人ではしゃいだ俺_____後になって考えると、研究会の怖い連中から狙われているこの危険な状況で何してんだって感じだが、仕方ない。そりゃ、はしゃぎたくなるじゃん?花びら風呂だよ?ジャグジーだよ?

ついでに、風呂上りには脱衣所にあったバスローブとやらを着てみる。これ着るだけで、なんか金持ちになった気がする。


_______________


「ふぃー・・・風呂あがったぞー。思いのほかいい湯だったわー・・・って、お、お前ら何やってんの!?」


「お注射しちゃうぞっ?なんちゃってー!wどう?これ可愛くない?」


「うぅ恥ずかしい・・・せ、先輩ぃ、こっち見ないでください・・・にゃ、ニャン。」


風呂上がりの俺を出迎えたのは、ナース服を着た怨霊さんと、かなりきわどい黒ワンピースに猫耳としっぽを装備した藤宮。


「ど・・・どっからそんなコスプレ衣装出してきたんだよ?」


「なんかさ、ここのラ〇ホコスプレ衣装の貸し出しサービスやってるみたいで、思わず借りちゃった!私、生きてた頃ナースになるのが夢だったの!」


満面の笑顔で答える怨霊さん。片手には既に、部屋の冷蔵庫にあった有料の缶ビールが握られている。さっそく呑んでやがるなこのアル中め。


「・・・ふ、藤宮もそういうの着たい願望とかあったんだ。意外。」


「ちっ・・・違います!私はイヤだって言ったのに怨霊さんが無理やり着せたんですっ!」


顔を真っ赤にして否定する藤宮


「その割には、語尾に『にゃん』付けるとかノリノリに見えたんですけど。ま、まぁ、さすがにちょっとその衣装はきわどい過ぎるわ・・・目のやり場に困る・・・。怨霊さんも、胸元開けすぎです。」


「んんー?w照れてるのか~?ほれほれー、おねーさんが診察してあげようーw」


2本目の缶チューハイを開けながら迫ってくる怨霊さん

だめだ、怨霊さん完全に出来上がってしまっている。この人、アルコール入ったら悪酔いするからすっげえめんどくさい。


「ちょ、先輩!なにまんざらでもない顔してるんですか!不純異性交遊ですよっ!」


「そんな顔してねーよっ!見てないで藤宮も止めてくれぇー!!」


______といった感じで深夜のラ〇ホでバカ騒ぎをする俺たち。

ホテルの外では、着々と研究会の包囲が進んでいることに、この時まだ気付いてなかったのだった。


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