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幽霊ちゃんとの怪奇な日常。  作者: くろのくん
第8章 怨霊さん狩り編
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カップルが休憩するところⅡ

ラ〇ホには、大きく分けて3つの種類がある。ビル型・ワンルームガレージ型・戸建て型だ。今回俺たちが来たのがこの中のうちの『ビル型』。通常のホテル同様、フロントやロビーがあり、カウンターが設置されている。大きく異なるのが、部屋を選ぶパネルがあり室内の写真・値段が表示されている。ライトが点灯しているのが使用可能な部屋とのこと。


「す・・・すごい。ラ〇ホってこんなに豪華なんですね!うわぁー・・・。」


先ほどまでの恥ずかしそうな表情とは打って変わって、ワクワクした顔で物珍しそうに店内を見渡す藤宮。


「おい、あんまキョロキョロすんなって!怪しまれちゃうだろ!」


だが、藤宮の気持ちも分からんこともない。いざ店内に入ってみると、白い大理石が敷き詰められたロビーに、まぶしいほどにライトに照らされている装飾された壁。自分が思っていた以上に、派手で豪華な作りだ。


「先輩、なんかここ高そうですけどお金大丈夫なんですか・・?何なら、私も少しは出しますよ?」


「金は心配すんなって。それより・・・部屋、どれにするよ?」


フロントの横にある大きなパネルには、現在使用可能な様々な部屋が光って表示されている。


「い、いっぱいありますね・・・。迷う・・・。」


部屋の中央に大きな円形のベッドがある部屋、部屋の壁が全面鏡張りな部屋、等々。どれもこれも派手な部屋ばかりだ。


「はやく決めろって_____ってか、さっきからなんで怨霊さん静かなんですか!?何か喋ってくださいよ!」


入店した時からずっと後ろをニヤニヤしながら黙って付いてきていた怨霊さん。


「いやぁー。何か2人が初々しくってさぁーw『初めてラ〇ホに来て緊張してる学生カップル』みたいな?wかわいいなぁー。」


「まじでぶっ殺しますよ?・・・ほら、怨霊さんも早く決めちゃってくださいよ。」


「じゃあ私、このベットが回る奴がいいかなー。おもしろそう!w」


怨霊さんが選んだのは、派手にピンクにライトアップされた部屋で円形のお姫様ベットが回転する部屋。備え付けの風呂もジャグジー付きでかなりランクの高い部屋だ


「わざわざこんな派手で高い部屋選ばなくても・・・俺ら、遊びに来たんじゃないでしょうが。なぁ?藤宮。もうそっちの安い部屋でいいよな_________」


「いえ、私も怨霊さんに賛成です。どうせなら、一番いい部屋がいいです!」


・・・どうやら、怨霊さんのテンションにあてられ、藤宮のテンションも深夜なのもあってか、おかしくなっているらしい。先月の給料が吹っ飛びそうだが、この際もうどうとでもなれ。

そんなこんなで、選んだ部屋をフロントの店員に伝えると、いろいろと説明を受けた後部屋の鍵を受け取った。


「部屋は・・・最上階か。このホテルで一番高い部屋じゃねぇのか?財布の中身吹っ飛んだぞ・・・。それにしても、高校の制服姿の藤宮には特に何も言われなかったな。意外だ。」


「先輩はビビりすぎなんですよ。まったく。」


「は?お前もさっきまで顔真っ赤にして緊張してたくせに。」


「だ、だって、男の人と外泊するの初めてだし・・・、それが、ラ、ラ〇ホなんてっ!そりゃ緊張しますよ!」


藤宮は普通に彼氏とか作ってそうな人種だと思っていたが、思いのほかピュアな一面があるんだな


「ちょっと二人ともー、なにイチャついてるのー!早く部屋行くよー!」


スキップでホテルの廊下を先導する怨霊さんに促され、俺たちは最上階の部屋へと急いだ。

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