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幽霊ちゃんとの怪奇な日常。  作者: くろのくん
第8章 怨霊さん狩り編
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力の使い方

「さて、と。こいつら拷問して色々吐き出させなくちゃだけど・・・雨強くなってきちゃったし、場所移そうか。どこか雨をしのげる場所が良いんだけど。」


倒した男二人組を霊力で宙に浮かせながら考え込む怨霊さん


「拷問て・・・まじで殺人は駄目っすよ?怨霊さん。いくら襲ってきたからって命まで奪ったら流石に擁護できませんからね。それじゃあ、俺と藤宮は帰るんで。」


もうそろそろ日付も変わりそうだし、未成年の藤宮もいる。何しろ、これ以上怨霊さんに関わってはどんな目に合うか分からない。新手の刺客もいつ襲ってくるか分からない訳だし。

ちらりと横の藤宮の方に目をやると、口をぽかんと開けて怨霊さんが宙に浮かせている男たちをみている。


「先輩・・・な、何か、普通に人が浮いてるんですけど・・・!!」


「・・・そうだな。まぁ、そんなこともあるさ。ほら帰るぞー。」


問答無用で藤宮の手を引き、早足で路地を後にする。

何も知らない一般人からすれば、ありえない現象の連続だ。もちろん、全く納得のいっていない様子の藤宮。


「あれっ?スルー!?明らかにこの光景、普通じゃないでしょ!何者なんですかこの女の人!?さっきも、火の玉?とか飛ばしてたし!」


______あぁ・・・めんどくせぇ。藤宮にどうやって説明すればいいんだ。『怨霊さんは、ちょー強い霊で、俺も霊とかそっち系に繋がりのある霊使いなんだ!』・・・だめだ。非現実的な内容過ぎて笑えてくる。


「と、とにかく。俺から言えることは、今夜は早く家に帰らないとまたさっきみたいな連中が襲ってきて、俺らも巻き添え喰らうってことだ_______ストップ、状況が変わった・・・まずいな。」


「はぁ!?今度は何なんですか先輩!帰るって言ったり、止まれって言ったり!」


ザー・・・・


路地を出てまだ100メートルも歩いていないところで、雨の中傘もささずに前方からこちらに向かって歩いてくる4、5人の人影が。

一般人でないことはすぐに分かった。全員、霊使いだ。奴らの背後には、霊が憑いている。恐らく下級霊ではあるが、幽霊や悪霊を連れていない今の俺には勝ち目はない。俺と藤宮の前に立ちふさがると、案の定詰め寄られる。藤宮は怯えた様子で俺の背後に隠れる。


「おい止まれ。」


「お前らそこの路地から出て来たよなぁ?・・・ってことは、『ターゲット』の関係者か。」


やはり、先ほど怨霊さんが倒した2人組の仲間らしい。やられる直前に応援を呼んだみたいだ。


「ん?こいつの顔どっかで・・・あ!そうだよ!キサキさんが言ってた、例の『レア』な霊使いじゃん!」


「うわっ、マジか。どうする?キサキさんからは手出すなって言われてるけど、見たところこいつ霊連れてないぜ?やっちゃう?」


_____俺のことを知っている・・・!?っていうか、『キサキ』って言ったよな?ってことは、こいつら、『超常現象研究会』の構成員かよ。


「くそっ、逃げるぞ藤宮ぁ!!」


「は、はいっ先輩!」


来た方向へ全力で走る俺と藤宮。だが、いくら下級霊といえども相手は霊使い。そう簡単には逃げられるはずもなく、すぐさま霊によって体の自由を奪われる。


「くっ・・・これは、『金縛り』か・・・!」


「先輩・・・体が動かないです・・・。」


研究会の構成員は俺たちを取り囲むと、ゲラゲラと笑い出した。


「ハハハハハッ!せっかく見つけたレアものだ!逃がすかよぉ!これで俺たちも幹部の仲間入りだぜ!」


「レアものがいれば、俺らも『上級霊』を扱えるようになるって話だ。こりゃぁラッキーだったわ!」


どうやら、俺の『能力』は前にふーちゃんが言っていたように、研究会にとっても相当価値のあるものらしい____なんて、暢気に分析してる場合じゃない。何とか、藤宮だけでも逃がさないと。・・・いや、待てよ。今までの経験上、俺の『能力』を使えば何とかなるんじゃないか?


「さて・・・こっちのJKはどうするよ?こっちの顔見られたけど。」


「ま、『おまけ』ってことで俺らで楽しんじゃいますか!」


「そ・・・そんなっ。」


怯えた表情の藤宮_________迷ってる暇はない、一か八かやるしかない。


「なぁ、お前ら。ホントに俺の『能力』知ってんのか?」


「はぁ?何言ってんだこいつ。アレだろ、無限に霊力を供給できる力、だろ?そう聞いてるぜ?」


「これからお前は俺たち研究会の『道具』になるんだよぉ!!ハハハ!」


完全に勝ち誇った表情で、浮かれている様子の構成員たち。


「ふーん______どうやら、お前ら下っ端は知らないみたいだな。『こんなこと』も出来るんだぜ?」


思いっきり、相手の目を『睨む』。霊力を流し込むイメージで。


ズズズズズズ・・・・・・


「あ?お前何言って_________うっ・・・なんだ?急に霊力が・・・・・!!!」


急に苦しみだす構成員。同時に彼の契約霊も叫び声を上げだす


『アアアアアアアアアァァ・・・・・・・!!!』


「お、おい急にどうし・・・っ~~~~な・・・急に体が動かねえ・・・!!お前、何しやがった・・・!?」


次々に悲鳴を上げる構成員と、その契約霊たち。既に俺と藤宮の『金縛り』による拘束は解除されている。


「ん?何って、『暴走』させたんだよ。」



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