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幽霊ちゃんとの怪奇な日常。  作者: くろのくん
第8章 怨霊さん狩り編
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アル中との再開

「んー?何してるって・・・ストーカーぶっ飛ばしてたんだけど?ほら、そこでのびてるのがそう。最近こんなのが多くってさぁ・・・」


衝撃で凹んだ車の側面に、うつぶせで倒れている2人の若い男。怨霊さんの実力を知ってて挑んだのだろうか。だとしたら無謀すぎる。


「何なんですかこいつら・・・怨霊さん、何かやらかしたんですか?」


「何もやってないよー!朝から晩までしょっちゅう襲ってくるもんだから、大好きなお酒も飲めないんだよ?私が何したっていうのよ。」


頻繁に襲われているという割には、ピンピンしている様子の怨霊さん

・・・そういえば、さっき藤宮が話していた『誰かを探している謎の集団』。それってこいつらのことで、探していたのは怨霊さんなのでは?


「あの・・・先輩?知り合いの人・・・ですか?」


後ろの物陰から見ていた藤宮が、不審そうな様子で声を掛けて来る


「えっ、藤宮、怨霊さん視えてるの!?・・・って、前にもコンビニで一緒に見たっけ。今更だけど何気に霊感あるのなお前。」


たとえ実体化モードである怨霊さんでも、ある程度の霊感がないと生きた人間からは見ることはできない


「霊感・・・?何言ってるんですか先輩?」


「い、いや。何でもない。えっとー・・・この人はちょっとした知り合いっていうか何というか・・・まぁ、『顔見知り』かな。」


「えぇー!お酒飲んで朝まで君のうちに一晩泊まった仲じゃんー。『顔見知り』は酷いよぉ。」


藤宮に怨霊さんとの関係をあんまり詮索されたくなかったのに、わざわざ意味深な言い回しをする怨霊さん

あぁ・・・まずい。案の定藤宮が怪訝な目でこっちを見てる・・・。


「先輩・・・最近バイトの夜シフト入れないと思ったら、私の知らないところでそんな不潔なことしてたんですね。見損ないました。軽蔑します。さようなら。」


ジト目で睨んでくる藤宮


「ご、誤解だって!怨霊さんも変なこというの止めてくださいよ!あんた酔いつぶれて一人で寝てただけでしょ・・・っていうか、何で浮気がバレたみたくなってんだよ!」


「よく見れば、この前スーパーで会った子じゃん!なになにー?もしかして嫉妬してるのかな?」


怨霊さんがウキウキの表情で藤宮を煽る

そういえば、この前怨霊さんとスーパーに買い出しに行ったときにも会ったっけ。あの時は霊体モードだったから藤宮からは怨霊さんのことは見えてなかったけど。


「わ、私が先輩なんかに嫉妬するわけないじゃないですか!ま、まぁ先輩にも女の知り合いがいたんですね。少し驚きました、それだけですよっ。」


「えー、ほんとかなぁ?顔赤いよー?あ、そうだ今度この3人で飲み会しよーよ!」


「藤宮はまだ未成年ですよ・・・そうじゃなくてもこの面子で飲むのは絶対嫌ですけどね。」


・・・相変わらず酒を飲むことしか考えてないのかこのアル中は。


「もういいです。それじゃ、先輩。私はお邪魔なようなのでお先に失礼します。ここまで送ってくれてありがとうございました・・・!」


「ま、待てよ藤宮。だからなんでキレてんだよ、家まで送るって・・・」


早足で立ち去ろうとする藤宮を引き留めようとした、その時。


「___________危ないっ!!!!」


バシャッ


「きゃっ______!!痛った・・・ちょ、どこ触ってるんですか先輩!?」


藤宮を背後から押し倒す形で、2人して地面に倒れこむ


「ちげーよ、前見ろ、前。『あいつら』が何か飛ばしてきやがった。」


路地裏の出口の先、先ほど怨霊さんが吹っ飛ばされ伸びていた二人組が、手から何やら『火の玉』らしきものをこちらに飛ばしてきたのだ。


「ちっ、駄目か!!おい、早く幹部に連絡すっぞ!俺たちじゃ無理だ!」


「そ、そうだな!わんちゃん、俺らもおこぼれが貰えるかもしんねーし!」


男たちが発した『火の玉』は、俺と藤宮を通過しそのまま怨霊さんに直撃するも、彼女はなんなく片手で受け止めていた


「へぇ・・・あんた達、まだやれる元気あったんだ。こっちもアルコール飲めなくてイライラしてるの。もうちょっと相手してあげる。」



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