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着替えます。

青少年の様な気持ちを無理矢理封じ込め、ゴホン、と一つ咳払いをして

お着替えお着替え!

早くしないと今日の用事が終わらない~!


「それじゃあ、早く着替えて早速デートに行こう♪私はそれとそれの組み合わせが良いかと思うんだけど、どうかな?」


私が提案すると、その上下の服を手に取り


「ん?あ、あぁ、これにする。あ~、と、ヤエ、悪いんだが、ズボンに尻尾の穴を開けてもらえるか?」


少し気まずそうにお願いしてくるエンガ。

あ、尻尾あるの忘れてた。

目視で大体の予測をつけて魔法で穴を開けてあげました。

全てのズボンに穴を開けてあげたのに着替えに行かないエンガ。

はて?

何でしょう?

まさかここで着替えるの?

まずいよ?私の理性が。



「あー、ヤエ、その、パ、パンツも頼む」


と、気恥ずかしそうに頼むエンガさん。

そうですよね。

ズボンに穴を開けても、パンツに穴がなけりゃ、尻尾が出んわ。


うむ。

恥ずかしがるオッサンのパンツ発言、ありがとうございます。

直ぐに用意させていただきました。


買ってきた全ての洋服を持って部屋へ向かったエンガ。

気に入ると良いな~。


と、直ぐに着替えて出てきたエンガ。


「ど、どうだ?変じゃないか?可笑しくないか?似合わなくないか?」


素晴らしいです。

私の目に狂いはなかった!!

逞しい腕の筋肉を見れつつ、

胸元の白い毛が映える造り、色といい、形といい、素晴らしいです!


「似合ってる!格好いいよ!凄い素敵!こんなに素敵なエンガと歩けるの嬉しいなぁ♪」


「そ、そうか?変じゃないか?

ヤエが嬉しいなら良かった。肌触りも良いし、ちょっとゆるめで動きやすい。ありがとう、ヤエ。」


素直にお礼が言えるオッサンは絶滅危惧種です。

激可愛いのです。


「どういたしまして。着心地が良くて良かった。あ、エンガの分のお財布とお金渡しておくね?」


布切れと魔法で適当に作った巾着だけど、まぁまぁの出来だと思う。

そこに数枚の銅貨、銀貨を入れておいた。


「ん?何で俺に財布と金?奴隷は金を持たないし、主人が買うか、荷物持ちにされるかだからな。俺は計算が出来ないし、金の使い方が分からないぞ?」


な ん だ と


「そうなの?でも、エンガはもう奴隷じゃないし、うちで働くんだからお金を受け取るのは当然の権利なんだよ?好きなものを買って良いんだから。じゃあ今日は私が出すけど、夜にでもお金の使い方を教えるね?」


分かった。と不安そうに頷いているけど、そのうちちゃんと分かると思うな。小娘に支払いを頼むのは、奴隷じゃない大人の男としてはプライドが傷付くと。

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