一人でお買い物
そんなこんなでエンガのお洋服を買いに街まで来た私。
エンガも自分で選びたいだろうから、私が買うのは最低限にしておこう。
大きめのメンズ服専門店に入り、
シャツや上着、下着にズボンをエンガの顔をよくよく思い出しながら、似合うかどうか考えながら選んでいく。
服を選びながらも考えるのはエンガの事。
エンガは私の奴隷じゃなくてマイダーリンなので、首輪を外す事も考えたんだけど、獣人は首輪が無いと奴隷商に狙われるらしい。
あの小太りな奴隷商から聞いたんだから間違いない。
【他の人に盗られたくないなら首輪は外さない方が】とか最後の最後に囁くように言われた。
お前が言うなよ!
とムカついたけど、エンガと出会えたのもあいつがあのタイミングで口上を始めたからだ。
許してやろう。
それにしても。
最初に会った時のエンガは年上の少しがさつな話し方の男って感じだった。
恐らく、奴隷とはいえ、年上の男としてのプライドだったんだと思う。
でも今は違う。
奴隷の期間が長かったからか、人との触れあいや会話をしてないからか、あまり精神面が成長して無いのではないだろうか?
1度私の前で泣いて以来、素直で感情豊かで、少し子供っぽいところがあり、スキンシップが多く、より一層、可愛いオッサンに磨きがかかってる気がする。
私としてはウェルカムだけど、スキンシップだけは他の人間にはやらないように目を光らせてないといけないな。
私はウェルカムだけどね!!
そんなこんなで何着か選んだ洋服を購入する。
ついでに《特殊な木》について店員さんに聞いてみる
「先日、田舎町からこの街に来たばかりなんですけど、その中でも、このお店のお洋服はどれも素敵ですねぇ!品揃えもセンスも素敵なものばかりで見とれちゃいますよー!これからも通わせていただきたいです~。それにしても、この街は凄いですよね。私の故郷では夢物語だった《特殊な木》まであるみたいですし」
とお店を盛大に褒めつつ、情報を聞いてみると
「あらぁ~お褒めいただいて光栄ですわぁ♪是非是非、何時でもご来店下さいませ。そうですね~この街は大きな街ですし、《特殊な木》でしたら卵や塩、牛乳と酵母辺りなら【リューカ堂】に置いてあるはずですよ。驚きの値段だそうですがね。」
なんと。
素晴らしい情報をいただいたので、料金にプラスで店員のお姉さんには大銀貨1枚(5000円)のチップを渡しておく。
荷物を抱えて、エンガの待っているお家に帰りましょう。
今日の予定に【リューカ堂】に行くのを付け加えて。




