二足歩行の豚
あ。皆様こんちわ。
さっきは取り乱しました。
取りあえず、荷物を持って勘で歩いてみようと思います。
神様曰く、身体強化済みとの事なので丸1日は歩けるだろう。
と、歩きながら魔法の練習をしてみよっと
「え~っと。魔法は呪文とかあるのかな?」
魔法の事に関して自称神様に聞かなかったのが悔やまれる。
「あ~黒歴史になりそうな呪文とかだったら嫌だなぁ。イメージだけでどうにかなんないかね?」
例えば、右手に炎とかイメージして・・・。
「出てるね。炎。・・・あぁ、チートだもんね。無詠唱とか余裕だよね。うん。」
そうと分かれば早速。
鞄は私以外には開けられないようにして、中身だけ大きく、重さは変わらず、時間の経過もなしに!
ちなみに私がこの世界に持って来たのは、お菓子、スマホ、音楽プレーヤー、筆記用具等々。
神様に貰った大小様々な銅貨や銀貨や金貨だけど、大金貨以上は貴族しか使わないらしいので、全て大金貨以下に両替して貰っておいた。でも、大金貨も含めて大量になりすぎて持てなかったので、お金が無限に入るお財布(私以外は触れない)に神様が入れてくれた。
今はちゃんと鞄に入れたままの神様財布と、すぐに取り出せる巾着袋に入れて分けておいた。
お約束の靴底にも入れてみたんだけど、すごく歩きにくかったから辞めました。
「よし。結界の魔法もかけたしこんなもんかな。思ってたよりも疲れないし、つなぎとスニーカーだったおかげで草木や石があっても大丈夫だし」
なんて暢気に考えていた時もありました。
「いやぁぁぁぁ!!ブタ!巨大ブタ!二足歩行のブタ!ぎにゃぁぁぁ~!くんな!こっちにくんな!!」
迫る存在。
ブタ。二足歩行のでかい、キモイブタ。
そう。オークの1匹が斧を振り回し追ってきてます
ing進行形!
オークに出会ったあなた。
どんな行動をしますか?
①叫ぶ
②素手で倒す(武器が無いので拳OR足)
③魔法で倒す(弱いと効かないし強いと丸焦げで素材がパァ)
④逃げる
此処は間違いなく
【魔法】
で逝かせていただきます。
「素材なんていらねーよ!金ならある!命あってだろーが!新しい人生=即死とかフザケンナ!お父さん、お母さん、私に力をー!」
両手から巻き上がる炎。
直撃するブタ。もといオーク。
塵と化すブタ。もといオーク。
生まれて初めて、自分の手で直接命を摘み取ってしまった。
心が痛むかと思ったけど・・・。
「感傷に浸れないよ!自分の命の方が大事だって!あいつ私のこと殺す気満々だったじゃん!こえー!怖いよ!あれだ、襲い掛かってきたアイツの自業自得だし、しょうがない。うん。しょうがないよ。」
「でも、素材がもったいないから、魔法の練習&加減を覚えながら歩いた方が良いねこりゃ。」
と言うことで、町に着くまでは魔法の練習&弱そうな魔物と対戦して行こうと思います まる