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食事

どうしたらいいのか分からない。

この世界に来て初めて

何て言ったらいいか

どう動いたらいいか

分からない。


自分なりに頑張ったけど

この世界の異臭料理が作れない私はエンガを幸せに出来ないんじゃないか。



とまで考えて落ち込んだけど



ヨダレ垂れてるよ。

エンガさん。

ヨダレ。ヨダレ。


「旨そうな匂い・・・。

これ、これ、俺が食って良いのか?

本当に俺が食って良いのか?

これがヤエの飯で、俺には野菜の皮とかじゃなくてか?

この机の上の飯が俺の飯なのか?

俺が食っても良いのか?」


って・・・・・・。

マジか!?

野菜の皮って何!?

エンガは虎の獣人でしょう!?

肉食系でしょう!?

良く生きてられたな、本当に!!



「勿論だよ!

これは全部、エンガのご飯!

私がエンガのために作ったご飯なの!

ただ、私はこの世界のご飯は作れないから、私の世界の味付けになっちゃったけど。

食べてくれたら嬉しい。

でも、無理そうなら食べなくても大丈夫!その辺のお店で買ってくるからね。安心して。」


「いや、食う。

こんなに旨そうな匂いのする飯は初めてだ。

見た目も旨そうだし、何よりヤエが俺のために作ってくれたんだ。

全部食う。すごく嬉しい。

ありがとう、ヤエ。」


ってナチュラルにありがとう

とか名前呼びとか、

照れる様なことをスラスラと喋るエンガに胸キュンです!

これが年を重ねたオッサンのテクニックか!!


何て考えてたら

私の真正面に座り(少し椅子が小さそう)

フォークで肉の塊を口にするエンガ。

どうかな?

不安で一杯なんだけど・・・


「ウマイ!うまい!旨い!

モグモグ

こんなに旨い飯は初めてだ!

モキュモキュ

すげえよ!すげえ旨い、ヤエ!

ングング

ヤエは料理の天才なんだな!

ムグムグ」



うん。

おきに召して何よりだよ。

この世界=メシマズ(この世界の人が作る料理は)だけど、

私が美味しいと感じるご飯は

この世界でも美味しいと認められる事が確認できて良かった。


エンガ。

美味しいって。

喜んでくれて良かった。

でも、飲み込んでから喋ろうね。

もきゅもきゅとかクソ可愛いけど。



結構大量に作ったご馳走はあっという間にエンガのお腹に消えました。

獣人が沢山食べるって本当なんだ。

やっぱり野菜よりお肉が大好きみたいだし、定期的にオークを狩りに行かなきゃヤバイわ。

気を引き閉めていかないと、エンガに不自由をさせることになってしまう。

それだけは避けねば。

そう。私はエンガを幸せに一生養う女なのだから!!



「エンガ、おなかいっぱいになった?足りなかったらまだ用意するけど?」


「いや、もう腹一杯だ。こんなにいっぱい食ったのは初めてだ。満腹ってこんなに幸せになんだなぁ~。」


とお腹を擦りながら

柔らかく目を細め、緩んだ顔をしている。


だ か ら

いちいち可愛すぎるんだよ、このオッサンは!!!!



眠くなってきたのか、

身体の力が抜けて

まばたきの回数が増えて

尻尾がゆったり動いてる。


このまま此処で寝られてしまうと風邪を引くので、

客間に移動してもらう。

明日にはエンガ専用のお部屋を造ろうと思う。

彼の意見を聞いて、彼の好みに合わせて、彼だけの部屋を。


鍵が無ければ

ラッキースケベとか

寝起きに潜り込むとか

出来るけど、エンガが嫌がりそうだから諦めるよ。

うん。

泣く泣く諦めるよ。

エンガが困るのも

嫌がるのも

嫌われるのもイヤだもの。


私も今日から此処に住むし、明日は買い物なんかで忙しくなるぞぉ!

早く寝て、明日に備えねば!

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