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獣人のオッサンはたまらんのです!

最初に奴隷の話を聞いた時、


【 相手のために色々悩んで、受け止めきれなくて、勝手に気を使って、疲れて。

でも一緒にいるしかない関係で。

18歳の小娘の私が人の命を預かって、養うなんて無理だ。】


って思ったけど、


今なら言える。

『大丈夫』


あの場であの獣人さんには私しかいなかった。

怪我を治してあげられるのも

フルフェイスを気にしないのも

獣人だからと嫌悪しないのも


今後、彼を幸せにしてあげられるのは私だけだ。




・・・・・・・・・。


なんて格好いいこと言ってみたけど、ただ単にあれです。


超絶好みだったんだよ!!!!!

理想にドストライクなマッチョ虎獣人のオッサン!!!!


あの厳つくもキュートな虎のフルフェイス

筋肉質でがっしりとした逞しい腹筋

揺れる細長いシマシマの尻尾

ごつごつとした大きな手

太く余分な脂肪が一切ない腕

分厚く筋肉の硬さが見ただけで分かる胸筋

引き締まったお尻

更には年上の男にしか出せない、あの少しくたびれた感じ!

生きているのが辛い。俺はもう駄目だ。

みたいな哀愁漂うあの姿!!




たまらんよ!

そう。

私はあの人を見た瞬間に決めた。




【婿にする】




と。

私は私の人生の全てをかけて彼を幸せにする。

私が死んだあとでも彼が幸せに生活出来るように全力を尽くす。

彼に私の一生を捧げる。

彼の敵は私の敵だ。

彼の幸せは私の幸せだ。

出会った一瞬でここまで考えたのだから『彼を婿にして養う』が一番近い感覚だろう。



小太りのオヤジが罵詈雑言吐いてた。

周りの客も見下した嫌な笑顔だった。


だから私は決めた。

彼をでろっでろに甘やかす。

私だけに心を許して

私だけに笑いかけて

私だけに手を伸ばす様に

私だけが彼の心の拠り所になれる様に

私は彼をでろっでろに甘やかす。

全力で愛を注ぐよ!!!!!!


18歳の小娘な私だが、チートを全力で使ってでも彼を養い、幸せにしてみせる!



と決めた。




そう。私はこの世界に骨を埋める覚悟が出来た!!

そう。私は彼を一生養う女だ!!




むふふ♪

とニマニマする口が隠しきれない顔で小太りの後に続き彼を迎えにいく。


あぁ、楽しみだ~♪

あの素敵な姿、理想にドストライクなマッチョな虎獣人と近くでご対面。

更には今から同棲生活の開始なのだから!!

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