男子高校生って変に三大美女とかそういうの好きだよね。
僕、七瀬紡希の通う学校、宮瀬高等学園には
"三大美女"と呼ばれる美少女がいる。
そこに座っている茶髪のストレートの髪の
女の子、春宮光も三大美女のうちの一人だ。
おっとりした性格のいわゆるお姉ちゃん系。
一部の男子から絶大な人気を誇っている。
ちなみに告白された数は200を超えるとか。
毎回呼ぼれんの大変そうだなぁ……
そして、グラウンドでサッカーをしている
金髪の少女、夏希ひよこ。
彼女も三大美女のうちの1人だ。
こちらは主に女子の方から人気である。
誰とでも仲良くする活発な女の子。
いわゆる小動物系女子だ。
そして、さっきから僕を睨んでいる
赤髪の短髪の少女、桜木三依。
僕の昔からの幼馴染であり、
ツンとした態度で一部男子から好評である。
いわゆる毒舌系。
男子からの人気が凄まじく、
非公式のファンクラブまである。正気か?
三依とは幼馴染であるが、
今はこの通り、嫌われている。
残念なことに僕には無縁な存在である。
そう、思っていた。
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放課後、いつものように教室に残り、
一人で勉強をしていると、扉が開いた。
「紡希さん…?」
「光さん?」
光さんの登場に、言葉が出なかった。
告白された後なのだろう、
彼女は少し疲れた顔をしていた。
「紡希君、勉強中?」
「そうだけど」
「ごめんね。邪魔しちゃって。」
「いや、教室で勉強してる方が悪いから……」
そこまで言って、扉が強く開かれた。
最後まで言わせてよ……
僕がそんな事を思っていると、
「光さん!やっぱり諦められないんだ!」
めちゃくちゃ派手な男子生徒が
そう言ってカッターを取り出して、暴れた。
この人、ヤバい奴だ……
そう思った時には既に彼は光さん目掛けて
一直線に走っていった。
勘弁してよ。本当に……
そう思いつつ、男子生徒に足を引っ掛けた
男子生徒は呆気なく転んだ。
こういうのってラノベとかでよく見るけど
意外と出来るもんなんだなぁとか思ってたら
その男子生徒が立ち上がって、
こちらを睨んだ。
(終わったな。僕)
死ぬなら最後はカッコよく死にたいので、
僕は少しトーンを下げて言った。
「女の子にフラれて暴れる男子はモテないなんかモテるわけ無いだろ。」
「うるさい!黙れ」
「それに脈ナシの恋なんて嬉しくないだろ」
「ッ!?」
「フラれた時点でもう脈ナシだろうに…」
この人、理解してなかったの?!
「う、うわああああああ」
そう言ってカッターを握って僕に向かって
走ってきた。ヤバくない?
手なら痛くない手なら痛くない
そう言い聞かせて、カッターを手のひらで
受け止めた。
光さんの顔が真っ青になった。
「嘘だ、俺、人を……うわあああ」
男子生徒はそう叫んで、走り去った。
せめて謝ってほしかった、
そう思いつつ、刺された手を見た。
「うわ、グロ……」
「大丈夫ですか!?紡希さん!」
光さんは顔を真っ青にして
僕の手のひらを掴んだ。それと同時。
「ひかるん!大丈夫!??」
ひよこさんが慌てて教室のドアを開けた。
「ひよこさん、私は無事です。でも」
「紡希君!?何その傷!??」
「名前知ってるんですね」
「当たり前だよ!そんなことより―」
「つーくん……?」
廊下側から、声がした。
三大美女、桜木三依。
勘弁してよ……
こんにちは!甘恋りんごです!
息抜きにラブコメを書いてみました!
これからも紡希君たちのいちゃラブを
よろしくお願いします!




