試験
次の日の朝卒業試験があるため僕は早めに起きた
「よぉけんた今日頑張ろうな!」
「おう」
「そういえばさ昨日先生が言ってた死なないようにってどういう意味だろ?」
あかしが疑問を持ってる俺も昨日それに気になって
たいして寝れなかった
「さぁ死ぬ気で頑張れってことじゃない?」
「そっか!」
あかしはそう納得してベラベラ喋りながら学校に向かった。
「皆さん今日は試験の日です。頑張ってくださいね」
「あと昨日言ったことは忘れてください。」
ん〜やっぱり気になるなどういう事なんだ?
まぁいいかもうすぐ分かるし
「これから3人1組のチームを作ります。今から名前を呼びますのでチームで固まってください。」
先生は、そう言うと次々と名前を読んで言った。
「相川君、山本君、真波さん……」
「新海君、石川君、桜さん」
「!!!」
「あかしと一緒かー」
「んだよ俺じゃ不満か?」
「な訳ないだろ頼りにしてるぜ」
「おう」
「桜さんよろしくね」
「う……うん」
多分だが桜さんは俺に惚れてる
きっと俺と一緒の班になって嬉しくて緊張してるのだろう
「な訳ないでしょ!」
「え?」
「誰があんたの事なんか好きなのよ。このバカ」
ミスった〜そういえば桜さんは相手の心を読める能力を持ってるんだった あ〜恥ずかしい
「どんまいけんと」
あかしが笑いながら言ってきた
「ちぇ」
ちなみにこのハンター中学にいる人達は何らかの能力を持っていて、あかしは自分の影から武器の出し入れと確保したモンスターの召喚。俺は翼眼で相手の動きを一時的に止める能力を持ってる。
左目が黄色いのもそのせいだ。
「新海君、石川君、桜さん入って来てください 」
先生にたそう言われると広い真っ白な空間に連れてかれた。
「じゃ頑張って倒してくださいね」
意味は何となく分かった。おそらく何かと俺たちを戦わせる気なのだろう。それはあかしも桜さんも気づいてた。
「スドンッ」
その時何かがいる音がした
背筋が凍った。ひんやりする。
動けない
動いたら殺される
「ズドン、ズドン」
何かが後ろから近づいてくる。
それだけは分かった。
やつを倒す事それが卒業試験なのだろう。
だがあまりにも「恐怖が勝ってしまう」
圧倒的な強者故に、死を覚悟してしまった
そして絶望を……