新大阪駅
「じゃあ治そうか」
「はい!」
「土浦さんは怪我ないですか?」
「儂はないけどその子達はもう…」
「大丈夫ですって。本当に治せるんで」
どうやってこの状態から治すんだ?俺は回復のモンスターを持ってるから、軽い治療はできるが…
「はっ!!」
四上先生はけんたと桜さんの傷口に手を当てて強い念じを込めた
「神のご加護を」
そう言うと2人の傷口がみるみる塞がっていく。本当にそんなことが…
「さぁもう大丈夫だ」
傷口は塞がったが、意識はないみたいだ
「回復はしたけど意識が戻るのには、もう少し時間がかかるね」
「そうですか…」
「大丈夫!そのうち目を覚ますよ。 絶対!」
「分かり … ました」
「お客様怪我はないですか?」
乗務員だ。他の号車の人達は死人もいなくて新幹線を真っ二つにした衝撃で怪我をしたぐらいだ。
俺たちとその前の号車は貸切ってたから大丈夫だけど。
「新大阪〜新大阪〜まもなく新大阪駅です〜」
「ほら!もう着いたよ。あかし君2人を背負ってね!」
「はいはい」
この人優しいけど、こういう面倒なのはやらないんだよな〜
新幹線を降りた俺たちは大阪のハンターと会う為に集合場所に向かった。新幹線は真っ二つになったから当然 新大阪駅で止まって事後処理がされる。
本来なら俺たちも関わってるのだからやらないといけない事もあるのだが、任務で来た為見逃してもらった。改めて思ったがハンターになると全く世界が違ってくると感じた。
「お〜久しぶりだな!四上」
「久しぶり!でもどうしたのいつもは灸で呼んでくるじゃん」
え?知り合い?しかもなんかありそうな予感がする
大阪のハンターは5人もいるし…
「まぁ四上とは、10年振りだしな!」
「1週間前に任務の打ち合わせで会っただろ」
え?どゆこと?話についていけない…
「あ〜バレたか。」
てことは、やっぱり
「やっぱりお前偽物か」
まぁそうなる
「はぁみなまで言うな。もういいよ 死ね!」
シュッ シュッ
大阪のハンター5人は俺目掛けて飛んできた。しかもめっちゃ速い。
「まじか!」
四上先生が全く反応できてない。実際あの少年より速い
「させねぇよ」
どこからか聞いた事のない声が聞こえて来た。
その声と共に大阪のハンターの身体が胴と下半身で半分に分かれた。その瞬間は、ほんの一瞬で何も見えなかった
「よぉ四上!お前ちょっと鈍ったんじゃねえの?」
「先生が早すぎるんですよ」
え?先生?えーー